分けるのコアイメージ

1.分割他動詞中級★★
表記分ける
全体をいくつかの小さいグループにする
文型
<人>が<全体>を<グループ>にわける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
この会社の新人研修では、新入社員を3つのグループに分けて、同じ内容の研修をきめ細かく実施しました。
この中学校ではクラスが5つに分けられている
作文の授業では、学生たちに内容ごとに段落を分けさせる作業を行った。
取り組む課題が大きかったら、小さい課題に分けよう
今後10年間の計画について、社長は期間を3つに分けられ、それぞれの目標を提示されました。
旅館によっては、夕食の時間帯を2回に分けている場合もあります。
コロケーション
<全体>を
① 全体:〜人(全体の人数)、軍、1日、1年、1学年、
② 単位:クラス、チーム、段落、回数、期間
<グループ>に
〜つ、〜回、〜期、〜つのグループ、〜つのチーム
解説
この語義は、人や組織が同質の複数の人やものをいくつかの単位にする(「分割」)ことを表す。類似の語義を持つ語義2は、ある基準によって2つ以上の異なる単位に分類することを表すため、分類した結果、各単位は内容が異なっているが、語義1は分割してもそれぞれの単位の質は同質のままであるという違いがある。
類義語・反義語
類義語分割する
反義語統合する


2.分類他動詞中級★★
表記分ける
人や組織が全体を性質の異なる単位にする
文型
<人・組織>が<全体>を<単位>にわける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
この日本語学校はクラスを習熟度別に「初級」「中級」「上級」の3つに分けています
カラー診断とは、色が春夏秋冬の4つのグループに分けられていて、どのグループの色が似合うかを調べるものだ。
学生に日本地図を見せて、8つの地域に分けさせた
クレジットカードは発行会社の種類で分けると、銀行系・信販系・流通系の3つがある。
(親戚のクリスマスパーティーで)A「子ども達にあげるプレゼントは何種類かに分けた方がいいかな」B「そうだね。年齢も性別も違うから分けた方がいいだろうね」
(インタビュアーの田中さんに対する質問)「田中さんは子供が体験する遊びのプロセスを3つの段階に分けられていますが、それぞれの段階はどのような特徴を持っているのでしょうか」
コロケーション
<全体>を
① 組織:グループ、学級、クラス、チーム
② 具体物:学生、お金、ごみ、洗濯物
③ 抽象物:色、仕事、時間、内容、情報、方法、難易度
④ 地域:全国、県内、市内、エリア、区域
⑤ カテゴリー:カテゴリー、項目、区分、種類、要素、タイプ
⑥ 一連の流れ:工程、過程、プロセス、人生
<単位>に
〜つ、〜のグループ、〜のタイプ、〜つのカテゴリー、〜つの段階、〜つの性質
<分類の基準>で[によって]
性別、〜度、〜の尺度、〜の性質、〜の度合い
<分類の基準>に
男女別、年齢別、〜別、〜毎
解説
この語義は、人や組織がものの全体をある基準によって2つ以上の異なる単位に分類することを表す。類似の語義を持つ語義1は、同質の複数の人やものをいくつかの単位にする(「分割」)ため、分割してもそれぞれの単位の質は同質のままであるのに対し、語義2は分類した結果、各単位は内容が異なっているという違いがある。
類義語・反義語
類義語分類する
反義語統合する


3.存在領域の分散他動詞中級★★
表記分ける
人・物・情報などの存在する領域を別々にする
文型
<人など>が<領域>を分ける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
メールを受信するとき、目的別にフォルダを分けて整理すると便利です。
この音楽に関するホームページは、音楽のジャンル毎にページが分けられている
夫のいびきがひどくて眠れないので、夫婦で寝室を分けようということになった。
(ファイナンシャルプランナーの顧客に対する発話)「お金を貯めるために、生活費用と貯蓄用で口座を分けられてはいかがでしょうか」
2階建ての場合、子供と親の生活空間を階で分けることができます。
この病院はスポーツ外来と整形外科で診察日を分けている
コロケーション
<領域>を
① お金が存在する場所:口座、財布
② 情報が存在する場所:フォルダ、ページ
③ 人などの領域:場所、寝室
④ 活動を行う日:診療日
類義語・反義語
類義語区別する
反義語統合する(フォルダ、ページ)


4.複数のものの区別他動詞中級★★
表記分ける
人・組織が複数のものを別のものとして区別する
文型
文型パターン①<人・組織>が<複数のもの>をわける||文型パターン②<人・組織>が<一方>と<他方>をわける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
鈴木さんは、仕事とプライベートをはっきり分けたいと考えるタイプだ。
建築家の鈴木先生はフリーランスで仕事をされているが、公私を完全に分けられている方だ。
「アート」と「アート作品」を区別していない人もいるが、両者をはっきり分けている人もいる。
子どもには遊ぶ時間と勉強する時間をきっちり分けさせなきゃ
日本では昔、日常の生活と祭りなどの非日常が分けられていて、食べる物や振る舞いがかなり違っていた。
心と体は互いに影響しあっていて、はっきりとは分けられないものだ。
コロケーション
<複数のもの>を
両者、公私、二つ、前者と後者、心と体、自分と他者
<様態>
はっきり、きっちり、明確に
解説
「複数のものを別のものとして区別する」という意味は、語義4と語義5で類似しているが、区別の対象が異なっており、文型パターンも異なる。語義4は特定の複数のものが区別され、「<複数のもの>を分ける」という文型パターンとなる。一方、語義5は全体の中から特定の1つのものを取り出して、その他と区別することを表し、「<区別する対象>を<その他>と分ける」という文型パターンとなる。
語義4:仕事とプライベートをはっきり分ける
語義5:色落ちする衣類を他のものと分ける
類義語・反義語
類義語区別する
反義語


5.別のものとの区別他動詞中級★★
表記分ける
人・組織がものを別のものと区別する
文型
<人・組織>が<区別する対象>を<その他>とわける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
実家の洗濯かごは2つあって、色落ちする衣類が他のものと分けられていた
認め印を実印や銀行印とはお分けになってご使用になったほうがよいかと思います。
(職場の上司が部下へ)「机の上の書類がぐちゃぐちゃだね。少なくとも未処理の書類を他の書類と分けておいた方がいいよ」
感染が疑われる避難民をその他の避難民と分けて収容した。
先生A「子どもたちの泳ぐ能力は様々ですが、どうやってプールの指導をしましょうか」先生B「プールで泳ぐのが初めての子を、その他の子と分けましょう
stairsこれは変色するといけないから他の服とわけて洗ってね
コロケーション
<区別する対象>を
<その他>と
他、その他、他のもの
解説
「複数のものを別のものとして区別する」という意味は、語義4と語義5で類似しているが、区別の対象が異なっており、文型パターンも異なる。語義4は特定の複数のものが区別され、「<複数のもの>を分ける」という文型パターンとなる。一方、語義5は全体の中から特定の1つのものを取り出して、その他と区別することを表し、「<区別する対象>を<その他>と分ける」という文型パターンとなる。
語義4:仕事とプライベートをはっきり分ける
語義5:色落ちする衣類を他のものと分ける
類義語・反義語
類義語区別する
反義語


6.領域の区分他動詞中級★★
表記分ける
ひとつづきの領域をいくつかに区切る
文型
<人・組織>が<領域>を分ける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
国境は国と国を分ける線である。
この家のダイニングとリビングは、低い棚で空間が緩やかに分けられている
(美容師が客に対して)「髪はいつも真ん中で分けられていますか?時々、右とか左とかに変えて分けられるのもお似合いだと思いますよ!」
この自治体は飲食店に、壁を設置して禁煙場所と喫煙場所をしっかり分けさせる取り組みをしている。
広い部屋を一気に掃除すると大変なので、区画を分けて何度か掃除するようにしています。
船体の底を横隔壁でいくつかに分けているのは、衝突などの時に浸水する空間を制限し、船の安全性を高めるためです。
コロケーション
<領域>を
空間、部屋、スペース、区画、髪
<場所>で
真ん中、中央
<もの>で
棚、壁
類義語・反義語
類義語区切る
反義語


7.構成要素への分解・分離他動詞中級★★
表記分ける
複合体を構成要素に分解・分離する
文型
<人>が<複合体>を<要素>と<要素>に分ける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
(料理教室で)「これからケーキを作ります。まず卵を卵白と卵黄に分けましょう
学生自身に漢字を偏(へん)と旁(つくり)に分けさせると、漢字の構造が理解してもらいやすくなる。
論文は構成上、「序論」「本論」「結論」に分けられる
この工程は、生地を型紙で洋服の各パーツに分けているところだ。
(料理教室で)先生は生徒に説明しながら長ネギの白い部分と緑の部分を分けられ、あっという間にみじん切りにしてしまわれた。
佐藤「動画を音声と映像に分けたいんだけど、どうすればいいんだろう」
コロケーション
<全体>を
卵、漢字、映像
<要素>に
部分、パーツ
<道具>で
型紙、遠心分離機
解説
この語義では、全体が構成要素の集合体として捉えられ、各構成要素に分解・分離することを表す。語義2(「分類」)と意味が類似しているが、分ける対象と、分け方が異なっている。「分類」が何らかの共通項を持ったものの集合(および複合体)を、何らかの基準によって複数のカテゴリーにグループ化することを意味するのに対し、「分解・分離」は複数の構成要素から成る1つの複合体を、それを構成していた要素に分解することを意味する。
また、「分ける」が意味する分解・分離は「構成要素を意図的に切り出す」ことが意図される文脈での分解・分離であり、単に集合体を崩してバラバラにする文脈では「分ける」は使われにくく、「分解する」「バラバラにする」が使われる。
 新しい時計を、子どもが各部品に分けてしまった。
 新しい時計を、子どもが各部品に分解してしまった。
類義語・反義語
類義語分離する、分割する
反義語


8.人への分配他動詞上級
表記分ける
人が決まった数量のものを複数の対象に分配して与える
文型
<人>が<もの>を<複数の人>にわける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
お菓子を大量に持っていたので、子ども達に分けた
社長は遺書を残し、遺産を奥様とお子様、2つの慈善団体に分けられたそうだ。
(トランプゲームの手順説明)「これから皆さんに5枚ずつカードを分けます。私が皆さんにカードを分けている間は、自分のカードを見てはいけません。分けられた後で、見てください」
明日は学校の友達とパーティーをするので、クッキーをたくさん作っていって、みんなに分けたい
最近になって分かったことだが、亡くなった私の父は前の奥さんとの子どもにも財産を分けていた
部長は課長にこのプロジェクトに関する仕事を3人の社員に分けさせた
コロケーション
<もの>を
① 食べ物:おかし、ケーキ
② お金・財産:お金、財産、遺産、資産
③ その他:カード、札、仕事
<数量>
〜つずつ
誤用解説
この語義では、分配される対象物および分配する対象の人数の全体量が予め決まっており、分配するものをそれぞれの人に分配することを意味している。そのため複数人に分配していても、全体量が決まっていない場合には「分ける」が使いにくくなる。その際は「配る」「分配する」が使われる。
 10個のティッシュを5人に分ける。
 ティッシュを通行人に分ける。
 ティッシュを通行人に配る。
類義語・反義語
類義語分配する、配る
反義語


9.複数の間での分配他動詞上級
表記分ける
決まった数量のものを複数の人の間で分配する
文型
<もの>を<複数の人>でわける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
(算数の問題)20枚の色紙を4人で同じ数ずつ分けると、1人分は何枚ですか。
山で遭難した5人は、持っていたチョコレートや水を皆で分けて、2日間を乗り切った。
この会社では一部の仕事にジョブシェアリングを採用し、通常は1人で行う仕事を複数人で分けている
妹「お兄ちゃん、そのケーキ、私にもちょうだい!」兄「えー?僕も食べたいよ。じゃあ、半分ずつ分けようか」妹「うん!」
祖父は遊びに行くといつも、「お前達兄弟で分けなさい」とお小遣いをくれた。
資産家だった叔父は妻を亡くしていたので、叔父の遺産は子ども達三人で平等に分けられた
コロケーション
<もの>を
① 食べ物:おかし、ケーキ
② お金・財産:お金、財産、遺産、資産
<複数の人>で
皆、複数人、仲間内、兄弟、子ども達、〜人
<様態>
均等に、平等に、半分ずつ、仲良く
<数量>
1つずつ、〜つずつ、同じ数ずつ、同量ずつ
類義語・反義語
類義語分配する
反義語


10.分与他動詞上級
表記分ける
人が所有物の一部を別の人や動物に与える
文型
<人>が<所有物>を<人・動物>に分ける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
登山の途中、持ってきた水がなくなってしまったが、同行者が少し分けてくれたので助かった。
鈴木先生のお母様は、自分も食べる物にお困りの時でも、他の人に頼まれると、家にあった野菜などを分けられたそうです。
園芸農家の鈴木さんは、バラの品種改良に成功した後、その苗木を希望者に分けている
由美「あーあ、試験に失敗しちゃった」絵里「そんなに落ち込まないでよ。また次で頑張ればいいじゃない」由美「そんなこと言われても。。。絵里ちゃん、いつも元気だよね。その元気、分けてくれない?」
花子「なんか、いいことあったの?」恵子「彼がついにプロポーズしてくれたの。あー、この幸せを誰かに分けてあげたい
(政治家の演説)「地域の活性化のためには、国家が持っている権限をさらに地方の自治体に分けることが必要なのです」
コロケーション
<所有物>を
① 食糧:食糧、食べ物、お菓子、水
② 種苗:苗、種、株
③ 財産:お金、土地
④ 力の源:元気、幸せ、パワー、力
⑤ 権利:権利、権限
解説
この語義では、所有物の一部を他者に与えることを意味しており、補助動詞として恩恵の授受に関係する「〜てあげる・もらう・くれる」が使われることが多い。
例1:「よろしければ、苗を少し分けてもらえませんか
例2:「Aちゃん、元気を分けてくれない?」
例3:「この幸せを誰かに分けてあげたい
類義語・反義語
類義語あげる、与える
反義語


11.どちらか一方の結果の誘発他動詞中級★★
表記分ける
ものの存在や人の行動などが2つの可能性のうち1つの結果を生じさせる
文型
<ものの存在・人の行動など>が<2つの可能性>を分ける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
災害の時には、一瞬の判断や行動が生死を分けることになる。
試験では、1つのミスが合格と不合格を分けてしまいます
(野球の中継放送)アナウンサー「最後までどちらが勝つか分からない試合でしたね」解説者「勝敗を分けたのは、「最後まで諦めない」という強い気持ちだったかもしれませんね」
同じ資格を得ても、全ての人がその資格を活かして活躍できるわけではありません。何が明暗を分けているのでしょうか。
この戦争はまさに両国の命運を分ける戦いである。
日本語における動詞の変化の基礎を正確に身につけることが、日本語学習の成否をわけると言われている。
stairsつまり1点が合否をわけるということを忘れないでください。
コロケーション
<ものの存在・人の行動など>が
〜の判断、〜の方法、〜の能力、〜の差、〜か〜か、〜の有無
<2つの可能性>を
明暗、生死、勝敗、合否、成否、勝負、命運、明と暗、生と死、合格と不合格
解説
この語義は<ものの存在・人の行動など>が主語となり、他の語義のようには主語が<人>あるいは<人・組織>にはならない。「分ける」の文法的振る舞いも異なっており、「非進行」の「分けている」のみが可能であるのが特徴である。
類義語・反義語
類義語決める、決定する
反義語


分けるの全体解説 各語義の解説をご覧ください。
























▶全例文を聞く
<全体>を
この時代は、県とか市とかいう分け方じゃなくて、大名の領地ごとに、藩として全国を分けてるんだ。
(あさのあつこ作;塚越文雄絵 『時を超えるSOS』, 2002, )
広大な敷地を4つのゾーンに分け、住居、オフィス、美術館、店舗、レストランなどが備わった、新しい街が生まれる。
(Hanako, 2003, 一般)
<グループ>に
たとえば運動会などで、たくさんの人をいくつかのチームに分け、それぞれのチームに1、2、3、4と番号をつけるとしよう。
(松沢哲郎著 『チンパンジーの心』, 2000, 489)
背中のそれぞれの側を3つの部位に分け、きちんと全体を行うようにしてください。
(サラ・ポーター著;伊藤久美子日本語版監修;越智由香訳 『オイルマッサージによるタッチセラピー』, 2002, 492)
<全体>を
将棋では勝負が決まるまでの過程を「序盤」「中盤」「終盤」の三つに分けています。
(神吉宏充著 『よくわかる将棋入門』, 1995, )
<単位>に
スコッチ・ウィスキーは性質の違いから3つのタイプに分けられる。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 一般教養)
<分類の基準>で[によって]
おっしゃるとおり,年齢によって分けますと、一口に高齢者として一括することはできない現象が起こっております。
(国会会議録, 1984, その他)
<分類の基準>に
その高等学校では、その年から志望別にクラスを分け始めました。
(竹内サトル著 『共生する子どもと図書館』, 2004, 010)
<領域>を
野生のハムスターは、地中のトンネルの中に、寝場所や食料の貯蔵庫、トイレなどの部屋を分けて使っています。
(佐草一優監修 『ドキドキ!!ハムスターと遊ぼ!』, 2000, 645)
<複数のもの>を
それまでの日本は、あるいは他のアジアの国々も都市部と農村部を分けて考えることはしなかった。
(Yahoo!ブログ, 2008, 政界と政治活動)
<様態>
広告とマーケティングと営業と販売とをはっきり分ける発想も、通用しなくなってきている。
(ダン・S.ケネディ著;池村千秋訳 『悪魔の法則』, 1999, 159)
<その他>と
したがって、下着や靴下などはほかの洗濯物と分けて保管しておくほうが無難。
( 『最強のお掃除テキスト』, 2000, 597)
<領域>を
ただ、部屋の中央に造り付けの収納を配して部屋を分けたのですが、遮音対策を施さなかったのは失敗でした。
(見城美枝子著 『見城美枝子の本音で!リフォーム奮闘記』, 2002, 527)
個のスペースと家族のスペースを階段で分けたスキップフロアの家
(住まい100選(別冊・新しい住まいの設計), 2002, 家庭/生活)
<場所>で
二人のうち一人の女の子―長い髪を額の真ん中で分けている娘の方が、凍る息を吐きながらにっこり笑って応じた。
(宮部みゆき著 『模倣犯』, 2001, 913)
<もの>で
大脳は,大脳縦裂と呼ばれる大きなで,左右の「大脳半球」に分けられています.
(黒谷亨著 『絵でわかる脳のはたらき』, 2002, 491)
<全体>を
食事を大きく内食、中食、外食に分けて考えるようになったのは比較的新しいことである。
(井上忠司責任編集 『食の情報化』, 1999, 383)
<要素>に
かぼちゃを皮ごと電子レンジでやわらかくし、皮と黄色い部分にわける。
(渡邊香代子著 『タマゴも牛乳もつかわずにこんなにおいしいお菓子ができた!』, 2005, 596)
<道具>で
しかし、太陽の光をプリズムで分けると、色が含まれていることがわかります。
( 『お父さんが理科をおしえてくれた!』, 1995, 404)
<もの>を
彼は気前よく四、五人の女の子や従兄弟たちにそのビスケットを分けはじめた。
(李恢成著 『北方からきた愚者』, 2005, 913)
<もの>を
財産分与は、結婚後、夫婦が協力して築いた財産を分けるという意味のものです。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 法律、消費者問題)
<複数の人>で
ひさしぶりに松茸をみて昔のことがなつかしく甦ってきた、この松茸はみんなで分けて賞味してくれ。
(鈴木健二著 『気くばりのすすめ』, 1982, 159)
たとえば、配偶者と子供がいるケースでは、配偶者が二分の一、その残りを子供たちで分けるようになっています。
(北村晴男著 『もめない相続と手続き』, 2003, 324)
<様態>
子どもが複数いる場合には、それぞれに遺産が平等に分けられます。
(久保田理子監修 『失敗しない遺言の書き方と遺産相続』, 1997, 324)
<数量>
14このゼリーを,1人に3こずつ分けると,4人に分けられて,2こあまります。
(新編 新しい算数 3上, 2006, 小)
<所有物>を
シンデレラはそれらのオレンジを、大広間の一隅で談笑している、義姉たちのもとに行って分けてあげた。
(桐生操著 『本当は恐ろしいグリム童話』, 1998, 913)
用意してきたお茶をわかしてもらって飲み、持参した菓子を三人の娘にも分けて与えました。
(鈴木牧之著;田村賢一訳著 『北越雪譜物語』, 2004, 914)
<ものの存在・人の行動など>が
そのとき、いかに国益となるテーマを、交渉のテーブルに乗せることができるかが、交渉の成否を分ける重要な鍵となる。
(舛添要一著 『学び心』, 2000, 159)
この地にあって,がどれほど生死を分けるかを、思い知らされた。
(丸山直樹著 『アフガン乾いた大地戦火の中の民』, 2002, 302)
<2つの可能性>を
ふたりとも同じ力と弱点を持って闘い―勝敗を分けるのは運だけだ。
(スティーブ・ジャクソン著;浅羽莢子訳 『魔の罠の都』, 2003, 798)
証人および当事者尋問をどう行うかが、模擬裁判劇の成功、不成功を分けるポイントとなります。
(小島武司,加藤新太郎,那須弘平編 『民事模擬裁判のすすめ』, 1998, 327)






























これは変色するといけないから他の服とわけて洗ってね
つまり1点が合否をわけるということを忘れないでください。
草の根を分けて探す

意味
あらゆる方法を尽くして探す
用例
事件の証拠はまだ見つからなかった。警察は草の根を分けて探し出さなければならなかった
コーパスからの用例
「逃すな!草の根を分けてもさがし出せッ」(杉本苑子著『太閤さまの虎』1989,913)
血を分ける

意味
血縁の関係にあること
用例
例え長年会えない状態が続いていても、二人は血を分けた親子だ。会えばきっと分かり合える。
コーパスからの用例
菅野菜月には血を分けた肉親がひとりもいなかった。(柴田よしき著『少女達がいた街』1997,359)
暖簾を分ける

意味
長年勤めた店員などに、同じ屋号の新しい店を出すことを許す
用例
このそば屋は、店主が長年修行していた店で暖簾を分けてもらって開いたそうだ。
コーパスからの用例
伯母は三郎が本気で修行して、将来は暖簾を分けてもらおうと思っているのだと早合点したようであった。(吉開那津子著『夢と修羅』1999,913)
ことを分ける

意味
説明するために物事の道筋を立てる
用例
いじめを行った子ども達には、いじめられた者の辛さをことをわけて理解させなければならない。
コーパスからの用例
私は、そう云って事を別けて頼んだのです。(菊池寛著『真珠夫人』2002, 913)
明暗を分ける

意味
ものの存在や人の行動が、勝敗や成否などについて対照的な結果を生む
用例
大災害では、最初の3日間が命の明暗を分ける
コーパスからの用例
(カーレースのゲームについて)テクニックもさることながら、ホームストレートの速度が勝負の明暗を分けるだろう。(キュービスト編『グランツーリスモ3 A-spec公式ガイドブック』2001,798
複合動詞 V1

分け合う、分け持つ、分け隔てる、分け与える、分け入る
複合動詞 V2

見分ける、聞き分ける、住み分ける、書き分ける、産み分ける、使い分ける、取り分ける、ふるい分ける、振り分ける、選り分ける、押し分ける、履き分ける、投げ分ける(野球用語)、弾き分ける
複合名詞

分け隔て、色分け、痛み分け、お裾分け、形見分け、株分け、草分け、区分け、仕分け、手分け、山分け、引き分け、見分け、聞き分け、暖簾分け、産み分け
分ける(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形
ない形ない
~なかったなかった
ます形わけ
~ませんわけま
~ましたわけした
~ませんでしたわけまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形わけ
て形けて
た形けた
可能形わけらる(わける)
受身形わけら
使役形わけさ
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