分かれる・別れるのコアイメージ

1.線状のものの分岐自動詞中級★★
表記分かれる、別れる   ※「別れる」はあまり使われない
一つの線状のものがあるところから複数になる
文型
<線状のもの>が<複数>にわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
この道は1km先で二手に分かれている
多摩川は、府中を2キロほど遡ると、多摩川と浅川の2つに分かれる
この滝は、流れが途中から二つに分かれていることから、「双美の滝」という別名を持つ。
つま先が5本指に分かれている靴下が売られていたので、買ってみることにした。
子ども「あれ?線路があそこで2本に分かれてるよ!」親「まっすぐ行くと次の駅だけど、右の方に行くと、検車場に行くんだよ」
A「へー、この菊、ホウキギグっていう名前なんだね」B「そう。枝が箒(ほうき)みたいに分かれているからなんだって」
コロケーション
<線状のもの>が
① 道:道、道路、線路、コース、ルート
② ものの流れ:川、(水や風などの)流れ、
③ ものの先端・末端:枝、幹、先端、末端、〜の先
<複数>に
二つ、二手、二又、二股、二つの〜、左右、〜つ、〜本、〜つの〜
<複数になるところ>で
〜の先、〜の(手)前、〜のところ、〜付近、〜の途中
<複数になるところ>から
そこ、途中、〜の地点
解説
「1つの線状のものが複数のものになる」という意味は、語義1と語義2で類似しているが、「が」の前に来る名詞の特徴が異なり、さらに複数になった結果を表す「に」が現れるか現れないかも異なる。語義1は「が」の前に複数になる前の状態を表す名詞が来て、複数になった結果が「に」で表される文型パターンとなる。一方、語義2は「が」の前に複数になった結果を表す名詞が来るため(①と②のパターンがある)、複数になった結果の「に」は使わない文型パターンとなる。
語義1:<一つのもの>が <複数のもの>に わかれる
    例)川が二つにわかれる
語義2①:<複数のもの>が わかれる
    例)1つの幹から二つの枝がわかれている。
語義2②:<もの>と<もの>が わかれる
    例)この道はこの区間から、自転車道と歩道がわかれている。
類義語・反義語
類義語分岐する
反義語交わる、合流する


2.複数の線状のものの分岐自動詞中級★★
表記分かれる、別れる   ※「別れる」はあまり使われない
(線状の)本体から複数のものが離れて別々になる
文型
文型パターン①<複数のもの>がわかれる||文型パターン②<もの>と<もの>がわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
(AとBは登山をしている)A「ここで沢ルートと山腹ルートが分かれるみたいね。どっちに行く?」B「注意書きがあるよ。えーと、沢ルートは危険、だって!山腹ルートに行こう」
この区間から自転車道と歩道が分かれているのに気づかず、自転車道を歩いていて怒られた。
その地点から分かれた2本の道は、どちらも山頂に向かっているようだった。
林道を数分登ってふと右手を見ると、滝への道が分かれていた
この木は、1つの幹から12本もの太い枝が分かれていて、幅が20メートルもある。
コロケーション
文型パターン①<分岐の結果>が
二つの〜、二本の〜、〜つの〜
文型パターン③(分岐の結果の一方)と(分岐の結果の一方)が
<複数になるところ>から
そこ、途中、〜の地点
<複数になるところ>で
〜の先、〜の(手)前、〜のところ、〜付近、〜の途中
<本体>から
1つの〜、1本の〜、
解説
「1つの線状のものが複数のものになる」という意味は、語義1と語義2で類似しているが、「が」の前に来る名詞の特徴が異なり、さらに複数になった結果を表す「に」が現れるか現れないかも異なる。語義1は「が」の前に複数になる前の状態を表す名詞が来て、複数になった結果が「に」で表される文型パターンとなる。一方、語義2は「が」の前に複数になった結果を表す名詞が来るため(①と②のパターンがある)、複数になった結果の「に」は使わない文型パターンとなる。
語義1:<一つのもの>が <複数のもの>に わかれる
    例)川が二つにわかれる
語義2①:<複数のもの>が わかれる
    例)1つの幹から二つの枝がわかれている。
語義2②:<もの>と<もの>が わかれる
    例)この道はこの区間から、自転車道と歩道がわかれている。
類義語・反義語
類義語分岐する
反義語交わる、合流する


3.未来の可能性の分岐自動詞中級★★
表記分かれる
ある時点から未来の可能性が複数に分岐する
文型
<可能性>が (<複数のもの>に)わかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
理系か文系かで進路が大きく二つに分かれることが多い。
大学卒業後は大学院進学や就職などいくつにも道が分かれていて、どの道に進むべきかで迷う。
小さいころから野球に親しんでいた子は、中学を境に高校でも続けるかどうかで方向性が分かれるようです。
このドラマは三姉妹それぞれの運命が分かれていく段階から面白くなってきた。
その時、災害に関する知識があるかないかで運命が分かれた
コロケーション
<可能性>が
進路、道、方向性、運命
<複数のもの>に
2つ、それぞれ
解説
「未来の可能性が複数に分岐する」という意味は、語義3と語義4で類似しているが、「が」の前に来る名詞の特徴が異なり、さらに結果を表す「に」が現れるか現れないかも異なる。語義3は、「が」の前に未来の可能性を示す名詞のみが示され、分岐の結果が「に」で表される。一方、語義4は、「が」の前に分岐の複数の結果が示され、「に」がない文型パターンとなる。
語義3:<未来の可能性>が <複数のもの>に わかれる
    例)理系か文系かで進路が大きく二つにわかれる
語義4:<分岐の結果>が わかれる
    例)明暗が分かれる
    例)明と暗が分かれる
    例)成功するかどうかが分かれる


4.対照的な状況の発生自動詞中級★★
表記分かれる
(一つの状況から分岐した結果として)対照的な二つの状況が生じる
文型
<対照的な二つの状況>がわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
それまで拮抗していた両チームの明暗がはっきり分かれたのは、9回裏だった
先生「みんな、ここはしっかり理解しよう!この問題で合否が分かれるぞ!」
弓道は自分の心に勝つか負けるかによって勝敗が分かれる競技です。
最近、地方の街では、子育て世代が増えている場所とそうでない場所とで明暗が分かれているようだ。
A「これから投資をしてみようと思ってるんだけど、誰か詳しい人知らない?」B「アドバイザーが誰かで成功と失敗が分かれるらしいから、慎重に選んだ方がいいよ」
見出しや写真の位置はその新聞記事が読みやすいものになるかどうかが分かれる大事な部分です。
stairsこのように身だしなみ、第一印象によって面接の合否がわかれると言っても過言ではないんです。
コロケーション
<対照的な二つの状況>が
明暗、合否、勝敗、明と暗、合格と不合格、成功と失敗、〜か〜か、〜かどうか
<条件>で
〜(する)かどうか、〜(する)か〜(しない)か、いつ/だれ/なに〜か
<条件>によって
いつ/だれ/なに〜か、〜の違い
解説
「未来の可能性が複数に分岐する」という意味は、語義3と語義4で類似しているが、「が」の前に来る名詞の特徴が異なり、さらに結果を表す「に」が現れるか現れないかも異なる。語義3は、「が」の前に未来の可能性を示す名詞のみが示され、分岐の結果が「に」で表される。一方、語義4は、「が」の前に分岐の複数の結果が示され、「に」がない文型パターンとなる。
語義3:<未来の可能性>が <複数のもの>に わかれる
    例)理系か文系かで進路が大きく二つにわかれる
語義4:<分岐の結果>が わかれる
    例)明暗が分かれる
    例)明と暗が分かれる
    例)成功するかどうかが分かれる


5.ものの分裂自動詞中級★★
表記分かれる、別れる   ※「別れる」はあまり使われない
一つのものが複数になる
文型
<1つのもの>が<複数のもの>に わかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
細胞分裂というのは、一つの細胞が二つに分かれ、数が増えることです。
ホーチミンはベトナムが南北に分かれていた時の、南ベトナムの首都だった。
モーゼが海に手を差し伸べると海が真っ二つに分かれた、という記述が聖書にある。
大蔵省は2001年に財務省と金融庁に分かれた
絞りたてのお酒は、時間が経つと二層になり、清酒とオリに分かれる
コロケーション
<1つのもの>が
① 細胞:細胞、受精卵
② 組織:組織名、地域名
③ その他:海、大地
<複数のもの>に
二つ、(数字)つ、南北、東西、〜と〜
解説
「ものが複数になる」という意味は、語義5と語義6で類似しているが、複数のものの生じ方と「が」の前に来る名詞の特徴が異なる。語義5の語義は1つのものが複数の別々のものになるというものであり、「が」で複数になる前の名詞が示され、複数になった結果は「に」で示される。一方、語義6の語義は本体から別のものが生じることであり、複数になる前の本体が「から」で示され、本体から離れて生じたものが「が」で示される。
語義5:<1つのもの>が<複数のもの>に わかれる
    例)大蔵省は2001年に財務省と金融庁に分かれた
語義6:<本体>から<もの>がわかれる
    例)オックスフォード大学からケンブリッジ大学が分かれた
類義語・反義語
類義語分裂する
反義語統合する


6.本体からの分離自動詞中級★★
表記分かれる、別れる   ※「別れる」はあまり使われない
ものが本体と離れて別のものとなる
文型
<本体>から<もの>がわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
イギリスのケンブリッジには、オックスフォード大学から分かれたケンブリッジ大学がある。
かつて大陸の一部だった日本は、約1500万年前に大陸から分かれて、その間に日本海ができた。
約600〜700万年前にチンパンジーに至る系統から分かれてから、人類は現在のホモ・サピエンスに至るまで何度も種の枝分かれをしてきた。
英国国教会は16世紀にローマ・カトリック教会から分かれて独立した。
茶道の江戸千家は表千家から分かれた流派の1つである。
コロケーション
<もの>が
組織、大陸、系統、種
<本体>から
〜大学、〜教会、〜派
解説
「ものが複数になる」という意味は、語義5と語義6で類似しているが、複数のものの生じ方と「が」の前に来る名詞の特徴が異なる。語義5の語義は1つのものが複数の別々のものになるというものであり、「が」で複数になる前の名詞が示され、複数になった結果は「に」で示される。一方、語義6の語義は本体から別のものが生じることであり、複数になる前の本体が「から」で示され、本体から離れて生じたものが「が」で示される。
語義5:<1つのもの>が<複数のもの>に わかれる
    例)大蔵省は2001年に財務省と金融庁に分かれた
語義6:<本体>から<もの>がわかれる
    例)オックスフォード大学からケンブリッジ大学が分かれた
類義語・反義語
類義語分離する
反義語統合する


7.分割自動詞中級★★
表記分かれる
複数の人がいくつかの小さいグループになる
文型
<複数の人>が<グループ>にわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
この学校では1学年100人の学生が2つの寮に分かれて生活しています。
このプログラムでは、参加者がテーブルごとに分かれ、課題に挑戦しました。
この職場では労働者が昼と夜の2つの班に分かれており、昼夜二交替で仕事をしています。
(教師が学生に)「これからディスカッションをするので、4人ぐらいのグループに分かれて下さい!」
合唱コンクールでは5つのチームに分かれた子どもたちが歌を競い合った。
(教師用指導書)この活動を行う時には、まず生徒を任意の2つのグループに分かれさせてください
コロケーション
<複数の人>が
参加者、○人(人数)、チーム、全員、メンバー、学生、生徒
<グループに>
〜つのグループ、班、チーム、○カ所、左右
<基準>ごとに
学年、クラス、年齢、グループ、班
解説
この語義は、複数の人が2つ以上の単位に分割されることを表す。類似の語義を持つ語義8は、人やものがある基準によって複数の異なる性質の単位になる(「分類」)ため、分類された結果として各単位は内容が異なっているが、この語義7はそれぞれの単位の内容は同質のままであるという違いがある。


8.分類自動詞中級★★
表記
ものや人が2つ以上の性質の異なる単位になる
文型
<もの・人>が<単位>にわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
住民はダム建設賛成派と反対派に分かれて対立している。
トマトは果実のサイズによって種類が分かれるそうだ。
この会社のキャリアアドバイザーは業界や業種ごとに担当が分かれています
図書や雑誌はテーマ別に配置場所が分かれている
模擬裁判では、参加者全員が裁判官役、裁判員役、検察官役、弁護人役、証人役に分かれ、役割を演じました。
日焼けは、肌が赤くなっても黒くなりにくかったり、赤くならずにすぐ黒くなったりと、人によってタイプが分かれる
コロケーション
<もの・人>が
① 種類・タイプ:種類、タイプ、分野、役割、機能、レベル、コース
② 組織:クラス、グループ、部門、組織、チーム
③ 人:全員、学生、メンバー
④ 空間:場所、建物、地域、部分
<単位>に
〜タイプ、〜系、〜派、〜部門、〜役
<基準>によって
方法、〜の違い、サイズ
<基準>に
〜別、〜ごと
<基準>で
〜かどうか、〜(する)か〜(しない)か
解説
この語義は、ものや人がある基準によって2つ以上の異なる単位に分類されることを表す。類似の語義を持つ語義7は、同質の複数の人やものがいくつかの単位になる(「分割」)ため、分割してもそれぞれの単位の内容は同質のままであるのに対し、語義8は分類された各単位は内容が異なっているという違いがある。
文型としては、分類した結果としての単位が「〜に」で示される。しかし表現の主眼が分類の結果よりも分類方法にある場合(例文2・4)があり、その際は分類の結果は省略されることもある。
  例文2:トマトは果実のサイズによって種類が分かれるそうだ。
  例文4:図書や雑誌はテーマ別に配置場所が分かれている
また、分類の結果が全て表されずにいくつかが例示されることもあり、その際には分類結果が「に」ではなく「と」や「など」で表される場合がある。例文6は「Aたり、Bたりと」で日焼けのタイプの例示をしている。
  例文6:日焼けは、肌が赤くなっても黒くなりにくかったり、赤くならずにすぐ黒くなったりと、人によってタイプが分かれる。


9.意見の分裂自動詞中級★★
表記   ※分かれる
複数の人の考え・評価が一つに統一されず異なっている
文型
<考え・評価>が<複数の考え・評価>に わかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
国会で審議されている法案の是非については与党内でも意見が真っ二つに分かれているようだ。
A「今話題のアニメ、いいっていう人とそれほどよくないっていう人に評価が分かれるらしいね」B「僕も見たけど、そんなにいいと思わなかったなあ。ストーリーに無理があるよ」
このような症状の場合、手術をすべきかどうかは、医者によって判断が分かれるところです。
子どもの発達については専門家の間でも見解が分かれることがあるので、複数の人に相談したほうがいい。
当時の事故に対してどう対応すべきだったのかという点は現在も議論が分かれている
新しい家の床の木材を選ぶ際、夫婦の好みが分かれてしまった
stairs人によって好みがわかれる映画なのかもね。
コロケーション
<考え・評価>が
意見、評価、判断、議論、見解、解釈、好み
<複数の考え・評価>に
〜と〜
<基準>によって
人、専門家、医者、学者、立場
<考え評価する人の範囲>で
〜(の)内、〜(の)間
解説
この語義9は、考えや評価が統一されず異なっていることを表す。類似の語義を持つ語義10とは、考え・評価の異なりがニ格に示される(語義9)か、ガ格の中に示される(語義10)かが異なっている。
 語義9:<考え・評価>が( <考え・評価が異なるグループ>に)わかれる
   例文1:与党内でも意見が真っ二つに分かれているようだ。
 語義10:<考え・評価が異なるグループ>がわかれる
   例文1:お酒の味がちょっと強いから、好き嫌いが分かれるかもしれないね
 また、語義9は考え・評価が一つに統一されず様々に異なることに表現の主眼があることが多い。そのため、考え・評価が統一されなかった結果、どのようなグループに分類されるかは表されない事が多く、その場合はニ格が省略されることになる。
   例文:政府が決定した政策の有効性については与党内でも意見が分かれているようだ。
類義語・反義語
類義語
反義語まとまる、一致する


10.異なる意見の発生自動詞中級★★
表記分かれる
異なる考え・評価が生じる
文型
<異なる考え・評価>がわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
A「この新しく発売されたチョコレート、売れると思う?」B「うーん、お酒の味がちょっと強いから、好き嫌いが分かれるかもしれないね」
その議案に対しては与党内でも賛否が分かれていて、収拾がつかない状況だ。
その時の彼の状況は理解できるとしても、嘘をついたことの善し悪しは人によって分かれるだろう。
「美しい」という判断は共有されても、それを好きかどうかは分かれることがありえる。
このお芝居は人によって好きか否かが分かれそうだ
来月の選挙に向けて、年金問題など是非が分かれる問題について各政治家の立場を調べる必要がある。
コロケーション
<異なる考え・評価>が
好き嫌い、賛否、是非、善し悪し、〜かどうか、〜か否か
<基準>によって
人、立場
解説
語義10は、異なる考えや評価が生じることを表す。類似の語義を持つ語義9とは、考え・評価の異なりがニ格に示される(語義9)か、ガ格の中に示される(語義10)かが異なっている。

 語義9:<考え・評価>が( <考え・評価が異なるグループ>に)わかれる
  例文1:与党内でも意見が真っ二つに分かれているようだ。
 語義10:<考え・評価が異なるグループ>がわかれる
  例文1:お酒の味がちょっと強いから、好き嫌いが分かれるかもしれないね。
類義語・反義語
類義語
反義語一致する


11.他との区別自動詞中級★★
表記分かれる
一つのものが、そのカテゴリーの中で役割・性質が異なる複数のものに区別される
文型
<もの>が<下位のもの>(と<下位のもの>)にわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
この公園のドッグランは大型・中型犬用と小型犬用に分かれている
絞ったばかりの牛乳を置いておくと、層が二層に分かれて、上にクリームの層ができます。
この建物は一般客用と業務用で入り口が分かれています
この店のトイレは1つしかなくて、男性用と女性用に分かれていない
この会社は商品の企画と制作で明確に役割が分かれている
母親「今日はクラス替えの日だったよね。何組だった?」子供「2組。花子ちゃんは1組だって」母親「あら。花子ちゃんとクラスが分かれちゃったんだね」
コロケーション
<もの>が
① 役割・組織・内容:担当、役割、機能、チーム、クラス
② 空間・位置:コース、線、部屋、建物、層
<下位のもの>に
複数のもの:二層、〜の分野、複数の〜
<下位のもの>と<下位のもの>で
〜用と〜用で、(役割)と(役割)で
<様態>
はっきり、完全に、明確に、別々に、きちんと
解説
この語義には類似の語義として語義12(複数のものが同類の異なるものとして区別される)があるが、語義11では複数のものが「に」や付加詞の「で」の前に示されるのに対し、語義12では複数のものが「が」の前で示される点が異なっている。
 語義12の例:笹子トンネルは上り線と下り線が別々に分かれている
類義語・反義語
類義語異なる
反義語


12.複数のものの区別自動詞中級★★
表記分かれる
複数のものが同類の異なるものとして区別される
文型
文型パターン①<もの>と<もの>がわかれる||文型パターン②<もの>が<もの>とわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
笹子トンネルは上り線と下り線が別々に分かれている
この家は客間と居間が分かれているので、仕事仲間が訪ねてきても家族は居間でくつろげる。
以前はキッチンがダイニングと分かれていたが、リフォーム後は一体になって便利になった。
クモ類などに見られるような頭部と胸部が明確に分かれていない部分は「頭胸部」と呼ばれている。
当社の法務部は、国内担当と海外担当が分かれていないところが特徴です。
この道は狭いが、車道と歩道がきちんと分かれているので、子ども連れでも安心だ。
コロケーション
<もの>が
① 役割・組織・内容:〜(の)担当、〜(の)役割、〜(の)機能、〜(の)チーム、〜(の)クラス
② 空間・位置:〜(の)コース、道、部屋、建物
<様態>
はっきり、完全に、明確に、別々に、きちんと
解説
この語義では複数のものが同類の異なるものとして区別されることが表現されるが、複数のものの表現方法に下に示す2つのパターンが認められる。
文型パターン①<もの>と<もの>がわかれる
   例文1:笹子トンネルは上り線と下り線が別々に分かれている
   例文2:当社の法務部は、国内担当と海外担当が分かれていないところが特徴です。
文型パターン②<もの>が<もの>とわかれる
   例文3:以前はキッチンがダイニングと分かれていたが、リフォーム後は一体になって便利になった。
この語義では「が」の前にある複数のものの上位カテゴリーが「は」で示され、いわゆる「はが構文」のパターンを持つことが多い(上記例文1・例文2)
また類似の語義として語義11(1つのものが、そのカテゴリーの中で役割・性質が異なる複数のものに区別される)があるが、語義12では複数のものが「が」の前に示されるのに対し、語義11では複数のものが「に」や付加詞の「で」の前に示される点が異なっている。
 語義11の例:この公園のドッグランは大型・中型犬用と小型犬用に分かれている
類義語・反義語
類義語区別される
反義語


13.他者との別離自動詞中級★★
表記別れる
人がそれまで一緒にいた人(たち)から離れる
文型
<人>が<人>とわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
その日、私は駅で友達と別れて、一人で家に帰った。
彼女は大学進学を機に、家族と別れて東京で一人暮らしを始めた。
重い病気であることが分かった時、死によって大切な家族と別れることになるかと思い、辛かった。
引越しで、仲がよかった友達と別れなければならなくなった
警察「友人の田中さんとは、最近いつ会われましたか」鈴木「田中とは一ヶ月前に飲み屋で別れて以来、会っていません」警察「何時頃に別れられましたか」鈴木「確か9時頃だったと思います」
コロケーション
<人>が
私、彼、彼女、〜さん、友達
<人>と
彼、彼女、〜さん、友達、家族
<場所>で
〜の前、駅
解説
この語義では、基本的には実在する別々の場所に離れることを表すが、一時的に一緒にいた人と離れる場合(例1)と、ある一定期間一緒に過ごした人と離れる場合(例2)がある。
例1)その日、私は駅で友達と別れて、一人で家に帰った。
例2)彼女は大学進学を機に、家族と別れて東京で一人暮らしを始めた。
また下の例3のように、死によって生と死の世界に離れることを表す場合もある。
例3)重い病気であることが分かった時、死によって大切な家族と別れることになるかと思い、辛かった。
また類似の語義として語義14(複数の人が離れて別々になる)があるが、語義14では「が」の前に複数の人が示されるのに対し、語義13では文の主体となる人物のみが「が」の前に示される点が異なっている(例1を参照)。
語義14の例:二人は楽しい時間を過ごしたあと、駅の前で別れた
類義語・反義語
類義語離れる
反義語合流する


14.複数の人の解散自動詞中級★★
表記別れる
複数の人が離れて別々になる
文型
文型パターン①<複数の人>がわかれる||文型パターン②<人>と<人>がわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
二人は楽しい時間を過ごしたあと、駅の前で別れた
捜査の結果、犯人と被害者は駅で一旦別れた後、数時間後に再び合流したことがわかった。
仕事などの都合で、家族が別れて暮らすケースが増えている。
空港の搭乗口で遠距離恋愛中の恋人達が別れがたそうに話している。
コロケーション
文型パターン①<複数の人>が
二人、わたしたち、〜さんたち、彼ら、家族
文型パターン②<人>と<人>が
私と彼女、〜さんと〜さん
<場所>で
〜の前、駅
解説
この語義は「複数の人が離れて別々になる」ことを表すが、類似の語義として語義13(人がそれまで一緒にいた人(たち)から離れる)がある。語義14では「が」の前に複数の人が示されるのに対し、語義13では文の主体となる人物のみが「が」の前に示される点が異なっている。
 語義13の例:その日、私は駅で友達と別れて、一人で家に帰った。
類義語・反義語
類義語離れる
反義語合流する


15.他者との親密な関係の解消自動詞中級★★
表記別れる
人が恋人・夫婦の関係を解消する
文型
<ペアの一方>が<ペアの一方>とわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
他に好きな人ができてしまったので、彼とは別れるつもりだ。
彼女「わたしたち、もう別れましょう」彼氏「僕は君と別れたくないよ」
5年つきあった彼と別れてしまった
A「どうして旦那さんと別れようと思っているんですか」B「もう夫との生活は限界なんです」
A「田中さんのことだけど、付き合っている相手が別れてくれなくて悩んでいるんだって」B「そっか。田中さん、変なトラブルに巻き込まれないといいね」
彼と付き合いだしてから娘は生活が荒れ、成績も落ちた。彼と別れさせたほうがいいのかもしれない。
コロケーション
<ペアの一方>が
私、彼、彼女、相手、妻、夫
<ペアの一方>と
私、彼、彼女、相手、妻、夫
解説
語義15は人が恋人・夫婦の関係を解消することを表すが、類似の語義として語義16がある。語義15と語義16は、ペアの表し方が異なっている。語義15では、解消する人が主語となり、解消する相手を「と」で表すのに対し、語義16では関係を解消するペアが主語になる。
語義15:<ペアの一方>が<ペアの一方>と別れる
 例文:彼女は5年つきあった彼と別れた。
語義16:文型パターン①<ペアの関係>が別れる
 例文:あの夫婦が突然別れたと聞いて驚いた。
語義16:文型パターン②<ペアの一方>と<ペアの一方>がわかれる
 例文:佐藤さんと田中くんが別れた
 ※語義16の文型パターン②では、ペアの関係性を表す「夫と妻」ではあまり使われず、具体的な人名が主に使われる。


16.親密な関係の解消自動詞中級★★
表記別れる
恋人や夫婦などの関係にある二人がその関係を解消する
文型
文型パターン①<ペアの関係にある二人>がわかれる||文型パターン②<ペアの一方>と<ペアの一方>がわかれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
両親はけんかが絶えず、結局別れることになった。
何年も付き合っていた二人が突然別れたと聞いて驚いた。
A「聞いた?佐藤さんと田中くんが別れたんだって」B「本当?あの二人は絶対別れないと思ってたんだけどな」
彼女「わたしたち、もう別れましょう」彼氏「僕は君と別れたくないよ」
周囲は交際に反対し、二人を別れさせようとしたが、二人は諦めなかった。
あの夫婦は10年前に一度別れているが、その後関係を修復して今はとても幸せだ。
stairs「一緒にボートに乗った恋人は別れるっていう」
コロケーション
文型パターン①<ペアの関係にある二人>が
夫婦、恋人、カップル、二人、両親、男女
文型パターン③<ペアの一方>と<ペアの一方>が
(名前)と(名前)
解説
語義16は恋人や夫婦の関係にある二人がその関係を解消することを表すが、類似の語義として語義15がある。語義15と語義16は、ペアの表し方が異なっている。語義16では関係を解消するペアが主語になるのに対し、語義15では、解消する人が主語となり、解消する相手を「と」で表す。
語義16:文型パターン①<ペアの関係>が別れる
 例文:あの夫婦が突然別れたと聞いて驚いた。
語義16:文型パターン②<ペアの一方>と<ペアの一方>がわかれる
 例文:佐藤さんと田中くんが別れた
語義15:<ペアの一方>が<ペアの一方>と別れる
 例文:彼女は5年つきあった彼と別れた。
誤用解説
語義16の文型パターン②では、ペアの関係性を表す「夫と妻」ではあまり使われず、具体的な人名が主に使われる。
 佐藤さんと田中くんが別れた
 夫と妻が別れた


分かれる・別れるの全体解説 「わかれる」は<1つのものや団体>が<複数>になることを表すことが基本的な意味であるが、語義によっては主語の現れ方が違う複数の文パターンが存在する。そのため、語義がほぼ同義であっても別語義として区別して記述した。以下で解説する。
まず、<複数のもの>がわかれた結果として「に」で示されるか、主語として「が」で示されるかで、以下の2つの文パターンが存在する語義があり、それぞれ個別の語義として記述した。
 ①<1つのもの・団体>が <複数のもの>に わかれる
 ②<複数のもの>が わかれる
 これらの文パターンが存在する語義のペアを例文で示すと、以下のとおりである。共通するおおまかな語義を「 」で示す。
 「線状のものの分岐」
  語義1「道が沢ルートと山腹ルートにわかれる」(①)
  語義2「沢ルートと山腹ルートがわかれる」(②)
  「未来の可能性の分岐」
  語義3「未来が明と暗にわかれる」(①)
  語義4「明暗がわかれる」(②)
 「意見の分裂」
  語義9「意見が賛成と反対にわかれる」(①)
  語義10「賛否がわかれる」(②)
 「同類のものの区別」
  語義11「トイレが男性用と女性用にわかれている」(①)
  語義12「男性用トイレと女性用トイレがわかれている」(②)
また、語義13〜16は複数の人の解散や関係の解消を表すが、複数の人を構成していた相手が「と」で示されるか、複数のまま「が」で示されるかで以下の2つの文パターンが存在しており、それぞれ個別の語義として記述した。
 ①<人>が <相手>と わかれる
 ②<複数の人>が わかれる
これらの文パターンが存在する語義のペアを例文で示すと、以下のとおりである。共通するおおまかな語義を「 」で示す。
 「解散」
  語義13「彼は友達と駅前でわかれた」(①)
  語義14「二人は駅前でわかれた」(②)
 「親密な関係の解消」
  語義15「彼は彼女とわかれた」(①)
  語義16「二人はわかれた」(②)
























▶全例文を聞く
<線状のもの>が
小川に沿って山道をいくらも行かないうちにが二つに分かれた。
(松田司郎文・写真 『宮沢賢治の旅』, 1988, 910)
みつまたという木は、ジンチョウゲ科の低木植物で,が3本に分かれていることからこの名前がついたそうよ。
(国立印刷局編 『お札の館探検隊』, 2004, 337)
<複数>に
この黒潮は熊野の沖を通り房総半島の先で二手に分れる。
(黒岩重吾著 『女龍王神功皇后』, 2002, 913)
静脈も、器官の中では、細かいに分かれている。
(坂井建雄著 『血液6000キロの旅』, 2001, 491)
<複数になるところ>で
それなのに数十メートルで道は二股に分かれており、同じ幅の脇道がイグマン山のほうへと伸びている。
(宮嶋茂樹著 『不肖・宮嶋のネェちゃん撮らせんかい!』, 2001, 293)
<複数になるところ>から
また、この道の途中から南へ分かれ、丘陵を越えてもうひとつ南側の谷へ下りる道(車の通行は一応可能だが、かなり荒れている)がある。
(日本野鳥の会編 『日本の探鳥地』, 1991, 488)
<可能性>が
運命がそこで分かれるわけです。
(安野光雅著 『空想書房』, 1992, 914)
<対照的な二つの状況>が
一進一退だった両チームの明暗が分かれたのは9回の攻防だった。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
主人公の行動を「ウザい」と捉えるか「頑張ってる」と捉えるかは人によって分かれるとこでしょうか。
(Yahoo!ブログ, 2008, 趣味)
<条件>で
つまり、製品を馬車馬のように作ることが能ではなく、どんな計画でどう組みたてていくかという頭の使い方で,勝敗が分かれる時代となりつつあります。
(磯村尚徳著 『ちょっとキザですが』, 1975, 699)
<1つのもの>が
響きに道を開けるかのようにすぅ…っとが左右に分かれた。
(早坂律子著 『超魔炎獄変』, 1991, 913)
瓶のなかで、うわずみとが分かれており、混ぜても別々に味わっても楽しめる。
( 『最新日本の名酒事典』, 2003, 588)
<複数のもの>に
自民党がある問題をめぐって意見が割れ,多数派と少数派に分かれたとする。
(立花隆著 『巨悪vs言論』, 1993, 310)
<もの>が
したがって人類の祖先が、猿から分かれたとすると、その部族は、何らかの理由で森林に住めなくなったために違いない。
(山本健一著 『脳とこころ』, 1996, 493)
<本体>から
超大陸から分かれた日本を含む中国南部の大陸塊は当時の南半球の低緯度に位置していた。
(高等学校地学Ⅱ, 2005, 高)
それ以前、五〇〇万年ぐらい前に人類はから分かれているんだけれども、その間のほとんどは狩猟・採集という、ほかの動物と変わらない生き方をしていた。
(河合隼雄ほか著 『先端科学の現在』, 1998, 404)
<複数の人>が
男女が二組に分かれてかけあいで即興の歌を歌い継いでいく。
( 『仏教行事歳時記』, 1989, 186)
しかし、ケガ人が続出し,32名が2チームに分かれて戦うことになった。
(佐藤俊著 『中村俊輔リスタート』, 2002, 783)
<グループに>
みきさんたちは,このテーマを追究するために,三つのグループに分かれて,調べることにしました。
(新しい社会 地理, 2005, 中)
<基準>ごとに
チェック・インのカウンターには,機種ごとに分かれた、その日全部のフライトのリストがあります。
(泉・ブラーシュ文;相沢るつ子絵 『夢はつばさにのせて』, 1990, )
<もの・人>が
狩猟民族はどのクルーも4人単位で狩りに出かけてゆくのだが、どのクルーを取り上げてみても、この4タイプに役割が分かれていたという。
(畑田国男著 『兄弟・姉妹型にみる最強のコンビ相性学』, 1994, 141)
<単位>に
ビジネスで成功した諸先輩方を見てみると、どうも二つのタイプに分かれるね。
(堀紘一著 『サラリーマンなんか今すぐやめなさい』, 2004, 159)
<基準>によって
大都市では職人は職種によって分かれて居住し、それぞれの職名を表す町名が生じた。
(島田燁子著 『日本人の職業倫理』, 1990, 153)
<基準>に
今日は年齢別に分かれて運動会の絵を描きました。
(Yahoo!ブログ, 2008, 家庭)
<考え・評価>が
これも議論が分かれるが、幕末期における料理屋形式の高級すし屋では、当然酒は出したはずである。
(日比野光敏著 『すしの事典』, 2001, 383)
<基準>によって
ですから、治療の内容によって患者さんの評価が分かれるのは当然のことのように思います。
(臨床歯科インフォームドコンセント推進協議会編 『後悔しないための歯科医院選び!』, 2003, 498)
<考え評価する人の範囲>で
手紙のとおり日本への原爆投下は、ホワイトハウス内部でも意見が分かれていたのです。
(高嶋哲夫著 『トルーマン・レター』, 2001, 913)
<異なる考え・評価>が
ドリアンは、匂いがきつく独特ですので,好き嫌いが分かれますが、甘党の私は大好物!!
(Yahoo!ブログ, 2008, 世界の地方)
遺伝子組み換えは人間が手にしてまだ間がない科学技術であるだけに、国内外で賛否が分かれています。
(きょうの料理(NHKテレビ放送テキスト), 2001, 家庭/生活)
<基準>によって
本の「電車男」は,によって好き嫌いが分かれるようですが、書評などで、純愛小説のカテゴリに区分されています。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 本、雑誌、コミック)
<もの>が
そのように年齢によって発がん場所が、頸部、体部と分かれるのはなぜですか。
(信濃毎日新聞社編 『がん治療最前線』, 1991, 494)
あたかもヘーゲル没後、その学派が左派と右派に分かれ、その間には中道派がいたようにである。
(西川富雄著 『哲学教師の五十年』, 2005, 104)
<下位のもの>に
小さい子用、大きい子用に部屋が分かれているよ。
(広報いちかわ, 2008, 千葉県)
<もの>が
一階部分と二階部分が分かれている家は貸してもらえそうだったけれど、内部がひどくややこしかった。
(岩瀬成子著 『やわらかい扉』, 1996, 913)
<様態>
欧米では朝刊紙、夕刊紙ははっきり分かれている。
(柴山哲也著 『日本型メディア・システムの崩壊』, 1997, 070)
<人>が
ぼくが五歳のころに、オヤジと別れ、この家を出てから三十年だよ。
(吉村達也著 『花咲村の惨劇』, 1992, 913)
<人>と
この場で最後まで涙を見せなかった彼女たちは、空港で弟や妹たちと別れる時、初めて涙を流した。
(雨宮処凛著 『悪の枢軸を訪ねて』, 2003, 292)
こうして友人と別れたあと、ぼくは高田馬場駅近くにある下宿にもどった。
(群像, 2005, 文学/芸術)
<場所>で
二人は十時すぎまで飲むと,で別れた。
(松原惇子著 『OL定年物語』, 1994, 366)
夜の授業がのこっている敦子と路上で別れるまで、もう彼女の口から失恋の話は出なかった。
(群像, 2001, 文学/芸術)
文型パターン①<複数の人>が
それだけの長い時間,兄妹が別れて生活していたのが、第一の間違いだった。
(東野圭吾著 『私が彼を殺した』, 1999, 913)
<ペアの一方>が
彼女がぼくと別れようと考えているのは知っている。
(アン・メイザー作;水間朋訳 『偽りのさよなら』, 2002, 933)
<ペアの一方>と
恋人と別れた後、男性の方が女性より未練が残ると聞いたことがありますが、本当ですか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, メンタルヘルス)
お伝は十四歳で結婚したが、うまくいかず二年ほどしてと別れる。
(松山巖著 『うわさの遠近法』, 1997, 210)
文型パターン①<ペアの関係にある二人>が
十七年間、続いてきた夫婦が別れる以上、もう少し煩瑣で面倒なことがあっていいのではないか。
(渡辺淳一著 『ひとひらの雪』, 1983, 913)
それでもとっても好きなドラマだけど、個人的にはジョンとネルのカップルがお気に入りだったので、このふたりが別れてしまったのが一番残念…。
(TELE PAL(テレパル), 2001, 娯楽/芸能)
文型パターン③<ペアの一方>と<ペアの一方>が
もしもこのことがきっかけで,お父さんとお母さんが別れるなんてことになったらどうしよう。
(諸井薫著 『優しい男』, 1988, 913)






























このように身だしなみ、第一印象によって面接の合否がわかれると言っても過言ではないんです。
人によって好みがわかれる映画なのかもね。
「一緒にボートに乗った恋人は別れるっていう」
明暗が分かれる

意味
勝敗や成否などについて、二者のうち一方が良い方、もう一方が悪い方へと対照的な結果となる
用例
今回の試験では、論述問題ができるかどうかで明暗が分かれたようだ。
コーパスからの用例
一進一退だった両チームの明暗が分かれたのは9回の攻防だった。(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
賛否が分かれる

意味
良いとする意見と悪いとする意見が同程度出てくる
用例
今回の医療制度改革については診療科によって是非が分かれているようだ。
コーパスからの用例
遺伝子組み換えは人間が手にしてまだ間もない科学技術であるだけに、国内外で賛否が分かれています。(きょうの料理(NHKテレビ放送テキスト),2001, 家庭/生活)
複合動詞 V2

生き別れる、死に別れる、行き別れる、泣き別れる
複合名詞

分かれ目、分かれ道、別れ話、枝分かれ、けんか別れ、物別れ、別れ別れ
分かれる・別れる(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形わか
ない形わかない
~なかったわかなかった
ます形わかれ
~ませんわかれま
~ましたわかれした
~ませんでしたわかれまんでした
~ときわかるとき
ば形わかれば
意向形わかれ
て形れて
た形れた
可能形わかれらる(わかれる)
受身形わかれら
使役形わかれさ
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