生まれる・産まれるのコアイメージ

1.生命の誕生自動詞初級★★★
表記うまれる、生まれる、産まれる   ※出産時やその直後の時点に注目して言う場合は「産」を使うことが多い。例:予定日が過ぎても一向に{産まれる}気配がない。
人や動物の子が、母体や卵から出て、生の営みを始めるようになる。
文型
<人・子・動物>が生まれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
あの夫婦の間に、待望の女の子が生まれた
彼は、1964年の東京オリンピックの年に生まれた
うちの猫に、子猫が3匹生まれた
四季の変化に富んだこの国に生まれて、本当に幸せだと思う。
赤ちゃんが無事に産まれてほっとしたのも束の間、毎日の世話で明け暮れている。
自然分娩で生まれた赤ちゃんは、帝王切開で生まれた赤ちゃんよりも免疫力が高いと聞いたことがある。
コロケーション
<人・子・動物>が
人間、赤ちゃん、娘、子、女の子、息子、孫、奇形児、障害児、子犬、子猫、牛、稚魚、生物、命、生命
<人(のところ)・動物>に
継父との間、夫婦、夫婦の間、山田さんち、姉夫婦、うちの猫
<母体・卵>から
胎盤、お腹、健康な母体、健康な体、卵、殻
<時>に
1950年、平成元年、数年前、明治30年、東京オリンピックの年、大晦日、5月5日、1年後、夏
<場所>で
日本、アメリカ、名古屋市、東京、北海道、どこ、病院
<場所>に
この国、この世、先進国、言論自由の国、地球
<方法・手段>で[によって]
帝王切開、代理(母)出産、自然分娩、新しい医療技術、自然交配、体外受精
<様態>
無事に、元気に、健やかに、やがて、もう、きっと、もうすぐ、仮死状態で、奇跡的に、急に、あっという間に、次々、すでに、すぐ、なかなか、たくさん、ちょうど、ようやく、やっと、まもなく、ちゃんと、そのうち、とうとう、一向に、幸い、たった今
非共起例
<生物>が生まれる
 草が生まれる
 草が生える
 種[実]が生まれる
 種[実]ができる
植物については、使えない。
解説
語義1は、人や動物の子が、母体の胎内や卵から出てきて(または、卵から雛などがかえって)、個体としての生命活動を始めるようになることを表す。
誤用解説
動物の(体の)部位の出現や体に現れる現象については使えない。
 歯[毛・尻尾]が生まれる
 歯[毛・尻尾]が生える
 しわ[にきび]が生まれる
 しわ[にきび]ができる
「<人・動物>が<人(のところ)・動物>に生まれる」というコロケーションは、実際の使用場面においては、「~に~が」という語順の方が自然な場合が多い。
 子犬がうちの飼い犬に生まれた
 うちの飼い犬に子犬が生まれた
類義語・反義語
類義語出生する、誕生する
反義語死ぬ、亡くなる、死亡する


2.立場・地位の獲得自動詞初級★★★
表記うまれる、生まれる
人が、ある家柄・立場などの子として、生の営みを始めるようになる。
文型
<人>が<家柄>に生まれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼は、北の果ての小さな村で、農民の子として生まれた
「日本人に生まれてよかったと感じる瞬間」についてアンケート調査を行った。
織田信長は、織田信秀と土田政久の娘の間に嫡男として生まれたと言われている。
1685年に音楽一家に生まれたバッハは、音楽の父と称されている。
エジソンは、オランダ系の父とスコットランド系の母の間で、末っ子として生まれた
たまたま裕福な家庭に生まれた彼女は、幼少期から様々な恩恵を受けながら成長することができた。
コロケーション
<人>が
彼、彼女、エジソン、織田信長、バッハ、ダーウィン
<家柄・家系>に
商人の家、資産家の家、音楽一家、本家、酒造家、天皇家、芸術一家、貧乏な家庭、医者の家庭、芸術家の家系、学者の家系
<人・立場>に[として]
人間、女、職人の子供、日本人、長男、霊能者、次男、皇子、一員、奴隷、嫡子、末っ子
<場所>で
ドイツ、イギリス、沖縄、漁師の家、裕福な家、日本の北の地、小さな村
<時>に
昭和40年、2001年、12月25日、江戸時代、ローマ帝国の時代、今から200年前、終戦後
<様態>
不幸にも、やはり、本当に、せっかく、たまたま、たとえ、偶然、二度と、まさか
非共起例
<立場・地位>として生まれる
 彼は、弁護士として生まれた
 彼は、弁護士の息子として生まれた
生まれつき獲得されるものに限る。
解説
語義1と語義2は、共に「人が生の営みを始めるようになる」ということを表す場合に用いられるが、語義1は「出生」そのものに注目する場合に用いられるのに対して、語義2は(人が誕生する際に必然的に備わる)何らかの「立場・地位」に注目する場合に用いられる。つまり、焦点化する部分が異なると考えられる。
誤用解説
特徴的な「立場・地位」でない場合は使いにくい。
 私は、赤ちゃんとして生まれた
 私は、日本最小の赤ちゃんとして生まれた
類義語・反義語
類義語出生する、誕生する
反義語死ぬ、亡くなる、死亡する


3.人物・組織の発生自動詞中級★★
表記うまれる、生まれる
それまで存在しなかった人物や組織が、何かがきっかけ・基盤となって生じる。
文型
<人物・組織>が生まれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
日本のスポーツ界に、また一人、新たなヒーローが生まれた
南アフリカ共和国に初の黒人大統領が生まれたのは、1994年のことである。
現在も、世界のあちこちで難民が生まれ続けている。
世界的な不況の中でも、世界各地では毎年多くの億万長者が生まれている。
超格差社会が生まれた要因の一つとして、近年のグローバル経済の進展があげられる。
この地域では、無差別テロが横行しており、多くの犠牲者が生まれている。
コロケーション
<(価値・特徴を有する)人物>が
歴史的人物、初の黒人大統領、ヒーロー、女性監督、映画監督、億万長者、英雄、失業者、犠牲者、独裁者、難民、加害者
<組織>が
自衛隊、生活協同組合、共産党、格差社会、国家、政府、社会、組織、新しい日本
<場所・分野>に[で]
フランス、この町、世界各国、被災地、東北地方、全国各地、スポーツ界、医療分野、産業界
<時>に
戦争中、鎌倉時代、100年前、不運な時代、1970年代、18世紀
<様態>
新たに、はじめて、次々、ついに、とうとう、やがて、必ず、なかなか、たくさん、絶えず
非共起例
<(価値・特徴を有する)人物>が生まれる
 中学生が生まれた
 スーパー中学生が生まれた
特筆すべき場合でないと使いにくい。
解説
語義1は、人が個体としての生命活動を始めるようになる、つまり、(生理学的)「出生」そのものを表すが、語義3は、それまで存在しなかった(価値・特徴を有する)人物や組織が、何かがきっかけ・基盤となって生じることを表す。ただし、いずれも「人が新たに出現する」という点では共通している。
誤用解説
単なる出現には使いにくい。何かがきっかけ・基盤となって生じる場合に使われる。
 友達が生まれる
 友だちができる
 喜びや悔しさなど様々な経験を共有することで、真の友達が生まれる
類義語・反義語
類義語誕生する、出現する
反義語消える


4.ものの発生自動詞中級★★
表記うまれる、生まれる
それまで存在しなかったものが、何かがきっかけ・基盤となって生じる。
文型
<もの>が生まれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
生まれたばかりの星のことを、「原始星」と言う。
この医薬品は、産学共同研究から生まれたものである。
大会四日目で、ついに世界新記録が生まれた
こちらの製品は、女性のお客様の強い要望で生まれたものです。
このアルバムには、昭和の時代に生まれた名曲の数々が収録されています。
主婦のアイデアから生まれたキッチングッズが、最近話題になっている。
コロケーション
<もの>が
商品、製品、品種、酒、太陽系、星、名曲、傑作、作品、音楽、表現、記録
<理由・きっかけ>で[から]
強い要望、特別な事情、どのような経緯、アイデア、発想、経験
<手段・方法>で[によって]
組み合わせ、共同研究、特殊な技術、様々なアイデア、コラボレーション
<場所・分野>で
自動車業界、産業界、あちこち、様々な分野、芸術分野
<時>に
10年前、昭和の時代、1200年頃、1880年代
<様態>
ついに、新たに、いろいろ、大量に、最初に、どんどん、無数に、かなり
非共起例
<もの>が生まれる
 家の隣に、コンビニが生まれた
 家の隣に、コンビニができた
 日本にコンビニが生まれたのは、1970年代だそうだ。
それまで、ある地域・範囲に存在しなかったものが生じる場合に用いられる。
解説
語義3はそれまで存在しなかった人物や組織が、新たに出現することを表すが、語義4はそれまで存在しなかった物が、新たに生じることを表す。ただし、いずれも「ある対象が、新たに出現する」という点では共通している。
誤用解説
単なる生産(量産)には使いにくい。
 この食品工場では、1日5千個の弁当が生まれている。
 この食品工場では、1日5千個の弁当が生産されて[作られて]いる
類義語・反義語
類義語誕生する、出現する
反義語消える


5.事柄の発生自動詞中級★★
表記うまれる、生まれる
それまで存在しなかった事柄が、何かがきっかけ・基盤となって生じる。
文型
<こと>が生まれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
親の経済力の違いにより、子どもの教育にも格差が生まれてしまっている。
様々な国の人々との関りや触れ合いから多様性が生まれます
日頃から、チームのメンバーと密にコミュニケーションを図ることで、信頼関係が生まれる
名古屋大学との共同研究で生まれた特許技術を用いて、ついに商品化に成功しました。
グローバル化の影響で、製造業が海外に拠点を移してしまい、国内で新規の雇用が生まれにくくなっている。
情報技術の進展に伴い、有益な情報と人を結びつけることによって、産業界では次々と新たなビジネスが生まれている。
コロケーション
<こと>が
人間関係、信頼関係、絆、対立、余裕、状況、変化、格差、効果、結果、成果、交流、文化、会話、意味、チャンス、雇用、技術、制度、産業、ビジネス、信仰、客観性、多様性
<理由・きっかけ>から[で]
気持ち、体験、反省、出会い、触れ合い、グローバル化の影響
<手段・方法>で[によって]
コミュニケーションを図ること、人と人が出会うこと、やり続けること、情報と人を結びつけること
<場所・分野>で
様々な場所、恵まれた環境、ビジネスの現場、組織内、国内、交流の場
<様態>
次々(と)、簡単に、確実に、必ず、せっかく、たまたま、決して
非共起例
<こと>が生まれる
 家の前の交差点で、また交通事故が生まれた
 家の前の交差点で、また交通事故が起きた
 自動運転システムの導入によって、新しい種類の交通事故が生まれることが予想されている。
日常的に繰り返し起こる出来事には使いにくい。新たに生じる場合に用いられる。
解説
語義4はそれまで存在しなかったもの(具体物)が、新たに出現することを表すが、語義5はそれまで存在しなかった事柄(抽象物)が、新たに生じることを表す。ただし、いずれも「ある対象が、新たに出現する」という点では共通している。
誤用解説
単なる出現には使いにくい。何かがきっかけ・基盤となって生じる場合に使われる。
 急用が生まれた
 急用ができた
 観光開発によって、新たな雇用が生まれた
類義語・反義語
類義語現れる、出る
反義語消える


6.心情・考えの発生自動詞中級★★
表記うまれる、生まれる
人(の心)に、心情や考えが生じる。
文型
<心情・考え>が<人(の心)>に生まれる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
このアイデアは、東日本大震災の辛い経験から生まれたものである。
子育てが一段落したことで、日々の生活に少しずつ余裕が生まれてきました。
発想力や想像力は、様々な体験を積み重ねることによって生まれてくる。
ここまで立て続けに不祥事が起きると、国民に不満や不信感が生まれても不思議ではない。
業務体制を見直したことで、現場に様々な知恵や工夫が生まれています。
この慈善活動を通じて、貧困に苦しんでいる多くの子供たちに笑顔が生まれることを願っている。
stairs失敗するからこそ、新しいアイディアや工夫が生まれて、成功に近づくって意味だよ。
コロケーション
<心情・考え>が
安心感、不信感、一体感、親近感、反発の気持ち、感情、疑問、仲間意識、集団意識、発想、団結心、自信、価値観、感覚、誤解、信頼、笑顔、余裕、ゆとり、感動、姿勢、意欲、愛、思想、考え方、考え、工夫、知恵、アイデア、想像力
<人(の心)>に
自分、家族、子供たち、男女の間、群衆、国民、心、心の中、気持ち、私の胸
<場所・状況>に
社内、職場、現場、生活空間、日々の生活、毎日の生活、結婚生活
<理由・きっかけ>で[から・によって]
理由、影響、繋がり、交流、コミュニケーション、きっかけ、反省、出会い、背景、経験、声、向き合うこと、体験すること、人との関り
<様態>
自然に、はじめて、やはり、少しずつ、確かに、突然、まったく、次第に、いつの間にか、いきなり、突如、一気に
非共起例
<心情>が生まれる
 10月5日に、夫に対して不信感が生まれた
 私が妊娠した時から、夫に対して不信感が生まれた
心情の発生は、具体的な日時を表す言葉とは共起しにくい。
解説
語義5は、それまで存在しなかった事柄が、新たに出現することを表すが、語義6は人間の心情や考えが生じることを表している。ただし、いずれも「ある抽象的な対象が、新たに出現する」という点では共通している。
誤用解説
「<心情・考え>が<人(の心)>に生まれる」というコロケーションは、実際の使用場面においては、「~に~が」という語順の方が自然な場合が多い。
 不満や不信感が国民に生まれた
 国民に不満や不信感が生まれた
類義語・反義語
類義語現れる、出る、生じる
反義語消える


生まれる・産まれるの全体解説 各語義の解説をご覧ください。
























▶全例文を聞く
<人・子・動物>が
無事に元気な赤ちゃんが生まれるよう祈ってます!!
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
あなたの所で子犬が産まれたら譲ってね
(Yahoo!知恵袋, 2005, 動物、植物、ペット)
<人(のところ)・動物>に
結婚して二人の間に子どもが生まれた。
(那須田稔,岸川悦子著 『母さん子守歌うたって』, 2002, 916)
<母体・卵>から
同じから生まれた子の間に,個体差が認められる。
(高等学校生物Ⅱ, 2006, 高)
母親のお腹から生まれてくるときに酸素が充分に脳へ行きとどかないと、いろいろな障害がその人に付きまとうことになる。
(松兼功著 『あっかんべえ』, 1996, 289)
<時>に
ニーチェは一八四四年に生まれて一九〇〇年に亡くなった。
(ヨースタイン・ゴルデル著;池田香代子訳 『ソフィーの世界』, 1996, 949)
「私とあなたは、同じ病院で、同じに生まれてるのよ」
(鎌田敏夫著 『柔らかい心』, 2002, 913)
<場所>で
彼は東京で生まれたが、三歳になる前に母が病死した。
(梓林太郎著 『安曇野殺人旅愁』, 1994, 913)
まず、数十年前とは違って、いまは子どもはみんな病院で生まれるようになった。
(西丸震哉著 『41歳寿命説』, 1990, 596)
<場所>に
例えば、私たちが、アフリカの小さなに生まれたとします。
(鷲田小彌太著 『社会に出てから役に立つ考え方』, 1998, 159)
人間はなぜ、この苦しみの多い世界に生まれてくるんだろう。
(葉青著 『蛍降る惑星』, 1996, 913)
<方法・手段>で[によって]
1年に1度のお産で生まれる子供は1頭のみ。
(沖島博美文・写真;一志敦子絵 『北ドイツ=海の街の物語』, 2001, 293)
「事実婚カップル」には、自然妊娠で生まれる子どももいます。
(まさのあつこ著 『日本で不妊治療を受けるということ』, 2004, 495)
<様態>
私も妊娠初期に出血しましたが無事に生まれました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
最近身内や友人に次々と赤ちゃんが産まれました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<家柄・家系>に
もっと金持ちのに生まれりゃよかったんだ。
(下村玖美子著 『不思議の国ヴェトナム』, 2001, 302)
また、私はごく一般的な家庭に生まれたのですが、十三歳のときに父が心臓発作で他界しました。
(トム・ブラウン・ジュニア著;斉藤宗美訳 『トラッカー』, 2001, 382)
<人・立場>に(として)
あなたはに生まれたことを後悔しているのですか」
(恩田陸著 『ライオンハート』, 2004, 913)
マーちゃんはここで八人兄弟の末っ子として生まれました。
(古閑雅之著 『明日を探して』, 2004, 289)
<場所>で
大阪市南区で、薬屋の子として生まれる。
(森村泰昌著 『時を駆ける美術』, 2005, 704)
<時>に
高原洋平は、今から三十二年前に、高原家の次男として生まれました。
(香月美里著 『リボーン』, 2005, 913)
<(価値・特徴を有する)人物>が
都市化によって多くの消費者が生まれ,都市部を中心に大衆消費市場が成立する。
(田村正紀著 『流通原理』, 2001, 675)
彼は、これらの若者の中から、いつか偉大なチャンピオンが生まれることを願っている。
(アンドリュー・ウッド,ブライアン・トレーシー著;上野元美訳 『ビジネスに生かすゴルフ戦術論』, 2002, 159)
<組織>が
明治以後、わが国ではものすごい競争社会が生まれた。
(神島二郎著 『政治をみる眼』, 1991, 310)
<場所・分野>に(で)
このような農耕社会のなかで、地域の支配者がうまれた。
(児玉幸多,木村尚三郎監修 『日本の歴史』, 1990, )
<時>に
三年におよぶナチ支配のあいだ、バルト諸国では数多くの民族主義組織が生まれた。
(ピーター・ハークレロード著;熊谷千寿訳 『謀略と紛争の世紀』, 2004, 391)
<様態>
また新しい企業が次から次へと生まれています。
(石川潤一著 『みんなの外国為替入門』, 1998, 338)
<もの>が
あ〜やりたい、こうやりたい・・・そういう自由な発想でこの作品が生まれました。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
この銀河では,1年に40個ほどのが生まれているらしい。
(Newton, 2002, 自然科学)
<理由・きっかけ>で[から]
すばらしいアイディアは、枠にとらわれない自由な発想から生まれてくるものだ。
(リチャード・E.ネルソン,ジュディス・C.ガラス著;那波かおり訳 『友だちを自殺させないためにきみにできること』, 1997, 368)
<手段・方法>で[によって]
私の中学の先生からは、「ソメイヨシノ」は近年品種改良によって産まれた物だといっていました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 動物、植物、ペット)
藤原美智子さんとのコラボレーションで生まれたイヤリング(ピアス兼用)
(地域限定ぴあ(yokohama限定版・chiba限定版), 2004, 一般)
<時>に
数百年前、フランスの農村でこの物語が生まれてから、時代によって変化してきた「赤ずきん」の謎を解いた本。
(an・an, 2003, 一般)
<様態>
敗戦後、映画産業は息を吹き返し、つぎつぎにヒット作、野心作が生まれた。
(阿部珠樹著 『スタジアムの戦後史』, 2005, 780)
<こと>が
そう思っていろいろな人とつきあっていくと、得難い信頼関係が生まれてくるものだ。
(竹村健一著 『たった1行の成功法則』, 2003, 159)
人に巻き込まれても、巻き込まれた自分を笑い飛ばす余裕が生まれてくる。
(斎藤茂太著 『「うつ」から元気になれる本』, 2004, 493)
<理由・きっかけ>から[で]
これは私どもの長年の経験から生まれた結論である。
(本多静六著;本多健一監修 『私の財産告白』, 2005, 159)
対立と抗争は、疑心暗鬼のから生まれるものだ。
(荒巻義雄著 『紺碧要塞の戦略論』, 1992, 304)
<手段・方法>で[によって]
最後にまとめると、ストレッチすることによって次のような効果が生まれます。
(菅野淳著;ヤマハフットボールクラブ編 『ケガを防ぐ体づくり』, 2001, 780)
<場所・分野>で
その変化の背後で、さまざまな問題が生まれている。
(青山公三著 『IT大国アメリカの真実』, 2001, 007)
"ハンガリーでは、これに類した地域おこしが、自然発生的にあちこちで生まれている。
(石川晃弘著 『東ヨーロッパ 人と文化と社会』, 1992, 302)
<心情・考え>が
周囲に自分を支えてくれる人がいると、それだけで安心感が生まれる。
(和田秀樹著 『公立小中高から東大に入る本』, 2004, 379)
僕が描きたいのは、たった1度の永遠に続くがどのように生まれるかなんだ
( 『シネマスクエア』, 2005, )
<人(の心)>に
この時はじめてスタッフと博士のにまぎれもなく一種の連帯感が生まれた。
(相田洋著 『ドキュメンタリー私の現場』, 2003, 699)
せかせかした暮らしや、ぎすぎすしたに幸せは生まれないのかもしれません。
(鬼頭郁子著 『鬼頭郁子がたずねるフランスの花とテーブル』, 2004, 596)
<場所・状況>に
江戸時代に入り、人々の生活にゆとりが生まれると、ひな祭りが女性の節句として定着し、雛人形もどんどん華やかになっていきます。
(おしゃれ工房(NHKテレビ放送テキスト), 2003, 一般)
<理由・きっかけ>で[から・によって]
孤独は一人ぼっちの精神から生まれるのではなく、他への不信感から顔をだす。
(松山善三著 『ああ人間山脈』, 1985, 188)
<様態>
突然、私の胸の中に希望が生まれました。
(上條さなえ著 『子どもの言葉はどこに消えた?』, 2001, 367)






























失敗するからこそ、新しいアイディアや工夫が生まれて、成功に近づくって意味だよ。
生まれた後の早め薬

意味
(赤ん坊が生まれてから、出産を早める薬を飲んでも意味がないことから)時機に間に合わず、何の役にも立たないことのたとえ。
用例
店が倒産してから支援金が振り込まれたって、生まれた後の早め薬だよ。
コーパスからの用例
無し
生まれぬ先の襁褓定め

意味
赤ん坊が生まれる前から、産着やおむつの準備に大騒ぎすること。準備ばかり早くて大げさすぎること、また、手回しが早すぎることのたとえ。
用例
定年までまだ10年以上もあるのに、もう老後の準備を始めているなんて、生まれぬ前の襁褓定めって言われても仕方がない。
コーパスからの用例
無し
口から先に生まれる

意味
口が達者で、おしゃべりな人をあざけっていう言葉。
用例
彼は口から先に生まれたような男だから、いったん喋りだすと止まらない。
コーパスからの用例
無し
複合動詞 V1

生まれ合わせる、生れ落ちる、生まれ変わる、生まれ育つ、生まれつく、生まれ出る、生まれ持つ
複合名詞

生まれ故郷、生まれ損ない、生まれたて、生まれつき、生まれ変わり
生まれる・産まれる(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型平板
辞書形うまれる
ない形うまれない
~なかったうまれかった
ます形うまれ
~ませんうまれま
~ましたうまれした
~ませんでしたうまれまんでした
~ときうまれるとき/うまれる
ば形うまれ
意向形うまれ
て形うまれて
た形うまれた
可能形
受身形うまれられる
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