つなぐのコアイメージ

1.線の結合他動詞初級★★★
表記つなぐ,繋ぐ
人が線と線をくっつけてひと続きにする。
文型
<人>が<線>をつなぐ,<人>が<線>と<線>をつなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「ロープが短くて崖の下の太郎に届かないよ!」「ロープをつなげば届くんじゃないか?」
停電作業で作業員が切れた電線をつないでいるときに突然電流が流れ感電するという事故が起こった。
しっかりつながれていたはずのホースとホースが外れて水が噴き出した。
世界的に有名な脳外科医である先生は,神のような早業で切れた神経をつながれた
「さあ,みんな,手をつなごう!手と手をつないで大きな輪を作ろう!」
運動会のダンスで,嫌だったのに男子と手をつながされた
コロケーション
<線・棒>を
ケーブル,コード,ホース,パイプ,配線,糸,ひも,ロープ,綱,ワイヤー
<身体部位>を
手,両手,神経,血管,骨
<部分・位置>で
中,前,間,点,ジョイント
<もの>で
ジョイント,アダプター
解説
「手をつなぐ」には慣用句として「関係を結ぶ」「仲間になる」という意味もある。
類義語・反義語
類義語結ぶ,結びあわせる,結わえる,つなげる,結合する,接続する,連結する,接合する,接ぐ
反義語切る,離す,切り離す,切断する


2.ものの結合他動詞初級★★★
表記つなぐ ,繋ぐ
人や線状のものがものとものをくっつけてひと続きにする。
文型
<人・線>が<もの・場所>をつなぐ,<人・線>が<もの・場所>と<もの・場所>をつなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
お腹の中の赤ちゃんとお母さんはへその緒でつながれている
両岸をつないでいた、ただ一本の橋が台風で流された。
作業員が2台の車両をつないでいたときにその事故は起こった。
隣の部屋との仕切りを外して部屋をつなげば広く使うことができます。
A4の紙をつなぎあわせてポスター用の大きな紙にした。
番号通りに部品と部品をおつなぎになるだけで簡単に船の模型ができあがりますよ。
コロケーション
<線>が
管,線,チューブ,ケーブル,神経,へその緒,血管
<通路>が
橋,道路,廊下,地下道,渡り廊下,階段
<もの・機器>を
点,物,車両,パソコン,機器,電源,スピーカー,アダプター,部品,パーツ,遺伝子,板,紙,画面,絵,画像,柄
<場所・空間>を
場所:島,都市,町,集落,空間,建物,家,駅,棟,部屋
<接続部・部分>を
端子,端末,電極,プラグ,東西,上下,両端,両極
<線>で
線,ロープ,ケーブル,コード,チューブ,パイプ,配線,神経,血管
<通路>で
橋,道路,廊下,地下道,渡り廊下,階段
解説
この語義では複数のものをひとつながりにすることを目的とした行為を指す。文型は「人/もの(線)がもの(複数のもの,ものともの)をつなぐ」となる。これに対し,語義7「ものへの接続」は,行為の対象物を何かに接続することを目的とした行為を指し、「人/もの(線)がものをものにつなぐ」をいう文型をとる。
主体に線状のものがくる場合もある。ものが主体の場合は「~ている」は非進行を,人が主体の場合は「~ている」は進行を表す。また,ものを主体として「橋が島々をつないでいる」とも,主体を明示せず,受け身形を使ってものをデ格で表し「島々が橋でつながれている」とも言える。
類義語・反義語
類義語つなげる,合わせる,接ぐ,つなぎ合わせる,連結する,結合する,接続する,接ぎ合わせる
反義語離す,切り離す


3.交通・通信他動詞中級★★
表記つなぐ,繋ぐ
交通機関や通信網を場所と場所の間に開設する。
文型
<交通機関・通信>が<場所>をつなぐ,<交通機関・通信>が<場所>と<場所>をつなぐ,<場所>を<交通機関・通信>でつなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
1872年,品川・横浜間をつなぐ日本で初めての鉄道が開通した。
島と本土をつなぐ一日1便の定期船が島民の命綱だ。
展示会はいくつかの会場に分かれて行われるが,各会場をシャトルバスがつないでいるので不便ではない。
市民と行政をつなぐホットラインが開設されました。
東京と大阪を直線ルートでつなごうという案は以前からあったが,環境面の問題で棚上げになっていた。
世界中が通信網でつながれているので,どこにいてもオンタイムで世界中のことを知ることができる。
コロケーション
<通路>が
橋,道路
<交通機関>が
~線(鉄道),シャトルバス,航路,交通網
<通信>が
インターネット,回線,中継,通信網,Wi-Fi
<場所>を
都市,町,島,地方,海外,各地,駅,会場
<交通機関>で
~線(鉄道),シャトルバス,航路,交通網
<通信>で
インターネット,回線,中継,通信網,Wi-Fi
解説
離れた場所と場所が,具体的な「もの」ではなく,交通機関や通信網によって機能の上で結ばれることを意味する。交通機関・路線・通信網をデ格で表し,主体を明示せず,「東京と大阪を新路線でつなぐ」「東京と大阪が新路線でつながれた」とも言える。
類義語・反義語
類義語結ぶ,通じる,通る,通う,接続する
反義語


4.関係・絆他動詞上級
表記つなぐ,繋ぐ
人やものやことが人々や組織を関係づける。
文型
<人・もの・こと>が<人・組織・心>をつなぐ,<人・もの・こと>が<人・組織・心>と<人・組織・心>をつなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
通訳になって,異なる国の人と人をつなぐ仕事がしたい。
その出来事がバラバラだった家族の心を再びつないだ
大変な時にこそ,地域社会が強い絆でつながれていることの重要性が見えてくる。
取引先のキーパーソンと関係をつなごうと努めたがうまくいかなかった。
ふたりをつないでいた赤い糸はもう切れてしまったのだろうか。
中央と地方をつなぐのが地方選出議員の主な役目だと考える人は多い。
コロケーション
<線・関係・心>が
糸,絆,ネットワーク,関係,心,気持ち,思い
<こと>が
~こと,出来事
<組織>を
社会,世界,企業,コミュニティー,家族,国,組織,行政,市場
<心>を
心,気持ち,思い,ハート
<関係>を
関係,ネットワーク,絆,関係性
<線・関係・心>で
糸,絆,関係,ネットワーク,心,気持ち,思い,ハート
類義語・反義語
類義語結ぶ,結び付ける,接ぐ
反義語切る,切り離す,壊す,解消する


5.ストーリーの連結他動詞上級
表記つなぐ,繋ぐ
人が話などをひと続きにする。
文型
人が<話>をつなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
単に単語をつなげば意味のある文ができるというものではない。
先生はショックのあまり,言葉をおつなぎになることができなかった。
英語はまだまだなので,英語母語話者と会話をつなごうとしても難しい。
目撃者たちから得られた情報をつないでいくことで,事件の全体像が浮かび上がってきた。
撮りためたシーンをつないで一つの映像を作り上げる作業には長い時間がかかる。
幼い頃を過ごした村の景色を見ているうちに,途切れ途切れの記憶が一つ一つつながれて昔の記憶がよみがえった。
コロケーション
<言葉>を
言葉,文,単語,フレーズ,話,ストーリー,会話
<情報>を
情報,内容,意味,データ,記憶,体験
<音声>を
音,声
<映像>を
場面,シーン
類義語・反義語
類義語結ぶ,接ぐ,つなげる,続ける,継続する
反義語切る


6.ことの結合他動詞上級
表記つなぐ,繋ぐ
人がこととことを関連付ける。
文型
<人>が<こと>をつなぐ,<人>が<こと>と<こと>をつなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
一見別々のものに思われた二つの事件をつなぐ新たな証拠が見つかった。
私は,議員になって以来,政治と市民の生活をつなごうと努めてきた。
異なる専門領域がつながれることで,新たな研究分野が生まれた。
現実と虚構をつなぐ小説は,しばしば人間の真実をあぶりだす。
先生は二つの異なる考え方をつながれ,さらなる理論の発展に貢献された。
人々の活動をつないでいるのは世界をよくしたいという思いにほかならない。
コロケーション
<領域>を
分野,領域,ジャンル,専門
<出来事>を
事件,出来事,現実
<精神>を
意識,精神,体験,夢,虚構
<論考・能力>を
理論,考え,知識,ニーズ,要望,専門性,技術
<活動>を
活動,仕事,研究,生活,政治,ビジネス,実践,支援
類義語・反義語
類義語結ぶ,結び付ける,合わせる,つなげる,関連付ける
反義語切り離す,分ける


7.ものへの接続他動詞初級★★★
表記つなぐ,繋ぐ
人がものを別のものに接続する。
文型
<人>が<もの・動物>を<もの>に[と]つなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ゲーム機を大型テレビにつなげば大画面でゲームが楽しめる。
彼は助手にロープの端を木の幹につながせた
コードをコネクタにつなごうとしたが,形状が違ってつなげなかった
「どうしたの?」「パソコンを電源につながないで使っていたから,バッテリーがほとんど残っていないんだよ」
買い物の間,店の前の電柱につないでいた犬が逃げてしまった。
小さい頃,川辺の杭につながれていたボートに潜り込んでよく遊んだものだ。
コロケーション
<線>を
ケーブル,ホース,コード,パイプ,ロープ,配線
<動物・乗り物>を
船,ボート,犬,牛,動物,馬
<機器・もの>を
パソコン,機器,スピーカー,アダプター
<機器・接続部>に[と]
パソコン,機器,スピーカー,コンセント,端子,蛇口,コネクタ,端末,電極
<棒・線>に[と]
木,杭,柱,ケーブル,コード,ホース,パイプ,ロープ,配線,神経,血管
<線>で
線,ロープ,ケーブル,コード,チューブ,パイプ,管,配線
解説
語義2「結合」は,複数の対象をひとつながりにする行為を指した。文型は「人/もの(線)がもの(ともの)をつなぐ」となる。これに対してこの語義7は,行為の主対象があって,それを別の何かにつなぐ行為を指す。文型は「人がものをものに/とつなぐ」となる。
類義語・反義語
類義語接続する,結ぶ
反義語抜く,解く,ほどく,切り離す


8.係留・拘束他動詞上級
表記つなぐ,繋ぐ
人が乗り物・動物・人をひもに結び付けたり場所に閉じ込めたりすることで自由に移動できなくする。
文型
<人>が<乗り物・動物・人>を<ひも・場所>につなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「お客さん!犬は店内に連れて入ることはできません。外につないでおいてください」
日本の多くの公園では犬をリードにつないでいないと条例違反になる。
馬小屋につながれた馬は,与えられた草を黙々と食べている。
船頭は,小僧に命じて渡し船を船着き場につながせると,客を降ろしはじめた。
彼は刑務所につながれてもう20年になる。
容疑者は手錠につながれ,パトカーに乗せられた。
stairsそのころは、外で犬小屋につないで飼ってたよ。
コロケーション
<乗り物>を
船,ボート,車,荷車
<動物>を
馬,犬,牛,動物
<人>を
犯人,容疑者,囚人
<もの>に
首輪,手錠,鎖,リード,くびき,縄,ひも
<場所>に
庭,外,岸,岸壁,桟橋,船着き場
<建物>に
小屋,牛舎,馬小屋,獄,牢獄,牢,刑務所,牢屋
<もの>で
手錠,鎖,リード,縄,ひも
解説
「馬を馬小屋につなぐ」「犯人を牢につなぐ」では馬小屋/牢は、馬/犯人の直接の接続先ではなく,実際には馬小屋のくびき/手錠などにつないだり,何にもつながないで閉じ込めたりするだけの場合もある。例えば馬小屋を参照点して、くびきを指すなどであり、メトニミーになっている。「犬をひもにつなぐ」は語義7と同じくつなぐ行為を表現する場合もあるが,ここではつなぐことによって係留・拘束する行為を指す用法として扱った。
類義語・反義語
類義語縛る,括る,掛ける,締める,留める,つなぎとめる,入れる,閉じ込める,係留する,拘置する,拘束する
反義語解く,外す,放す


9.通信の接続他動詞中級★★
表記つなぐ,繋ぐ
人が,通信ができるようにする。
文型
<人>が<通信>を<機器・場所・人>につなぐ,<人>が<機器>を<通信>につなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
引っ越ししたら,まずはインターネットをつながないと,何もできない。
パソコンがインターネットにつながれていないので検索ができない。
「もしもし,経理課,お願いします」「はい。内線につなぎます
「あの,そちらで買った商品についてお尋ねしたいんですが」「担当者におつなぎします」「まだですか?」「ただいまおつなぎしています。今しばらくお待ちください」
「この放送は現場と中継をつないでお伝えしています。田中さん,聞こえますか?」
コロケーション
<通信・通信機器>を
インターネット,内線,中継,通信網,wifi,電話,パソコン,スマホ
<通信・通信機器>に[と]
インターネット,内線,中継,通信網,wifi,電話,パソコン,スマホ
<人>に[と]
担当者,オペレーター,担当,担当者,専門家
<場所>と
窓口,部署,サイト,部屋
類義語・反義語
類義語接続する
反義語切る


10.もの・ことの継承他動詞上級
表記つなぐ,繋ぐ
人がものやことを途切れさせず、次の人やことへ受け継がれるようにする。
文型
<人>が<もの・こと>を<人・時代・こと・変化>に[へ]つなぐ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
今日のサッカーの試合では,パスをつなごうとしてもつなぐことができず,最後まで得点できなかった。
前の世代から受け取った襷を次の世代へつないでいくのが今を生きる私たちの役目だ。
彼は今日の試合に辛くも勝ち,優勝の可能性を次の試合につないだ
難病の患者たちは,新薬の開発に一縷の望みをつないでいる
震災の体験が未来につながれていくようにするにはどうしたらいいだろうか。
政府には政策を雇用回復につないでいく努力が求められる。
stairsこの魅力を次の世代につないでいこうとしています。
コロケーション
<もの>を
たすき,パス,ボール,バトン,笑顔
<希望・精神・能力・時代>を
希望,思い,望み,可能性,期待,要望,命,記憶,精神,技,伝統
<活動・結果>を
体験,活動,仕事,ビジネス,研究,政策,結果,成果
<人・時代>に[へ]
味方,次世代,未来,次,後世,明日,将来,現代,現在,今
<活動・変化・結果>に[へ]
支援,行動,活動,治療,~化(効率化,活性化),向上,結果,成果
解説
「たすきをつなぐ」では,具体的にものを次の人へ受け渡すという意味だけでなく,継承するという意味の慣用表現となっている。この語義では「つなげる」も多用される。
類義語・反義語
類義語つなげる,継ぐ,受け渡す,受け継ぐ,結び付ける,継承する,継続する
反義語断つ


つなぐの全体解説 本稿では「つなぐ」の中心義を、離れていた線を結ぶなどしてひと続きにすることとし,そこから主に文型をもとに大きく二つの語義に分け,語義ネットワークを構成した。一つは「<人>が<複数のもの>をつなぐ」で,これは複数の対象物を一続きにすることを目的とした行為であり,ラベルを「結合」とした。もう一つは「<人>が<もの1>を<もの2>に/とつなぐ」で,ここでは主体の視点は対象<もの1>にあり,これを別の何か(<もの2>)に接続する行為を指す。このラベルを「接続」とした。後者からは,派生義として「接続」を時間の流れとしてとらえた「継承」がある。
























▶全例文を聞く
<線・棒>を
定規と鉛筆を使って点から点へすらすらとをつないでいけばいいわけです。
(村上春樹著 『村上春樹全作品1990~2000』, 2003, 918)
<身体部位>を
デートするとき、をつなぎますか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 恋愛相談、人間関係の悩み)
<線>が
境内の東の入口に珍しいかんじょう縄が木と木をつないで掛けられている。
( 『乗る&歩く奈良編』, 2005, 291)
<通路>が
しかし、近年の研究によって、中世にはすでに下之切道が十三湊と津軽平野内陸部をつなぐ陸路として重要視されていた状況が明らかとなってきたのである。
(藤原良章編 『中世のみちを探る』, 2004, 682)
<線>で
続いてハブとパソコンをそれぞれストレートケーブルでつなぎます。
(宮澤謹徳,児玉広行著 『これからのインターネットはブロードバンドだ!!』, 2001, 547)
<通路>で
渡り廊下でつながれた温泉棟には、1週間ごとに男女が交代する洋風の「洋(なみ)の湯」と和風の「和(なごみ)の湯」がある。
( 『関東周辺立ち寄り湯&健康ランド』, 2001, 291)
<通信>が
パソコンが急速に普及し、インターネットが世界をつないだ時代を共に歩み、作り上げてきた。
(エコノミスト, 2002, 経済/経営)
<通信>で
自然を相手とした場合、森であれ湖沼であれ火山であれ、数メートルから数百メートル間隔にセンサー端末を配置し、無線でつなぐ。
(板生清著 『コンピュータを「着る」時代』, 2005, 007)
<組織>を
河川は地域の境界ではなく、地域を繋ぐ太いパイプである。
( 『モンゴロイドの地球』, 1995, 469)
<心>を
筆者自身の体験ですが、一人の転入児をめぐって起こった出来事を通して、子ども同士のをつなぐ保育者の役割を痛感させられたことがありました。
(今井和子,神長美津子著 『「わたしの世界」から「わたしたちの世界」へ』, 2003, 376)
<関係>を
日本酒は人間関係をつないでくれる運気を持ちます。
(小林祥晃著 『Dr.コパの幸せを彩る衣食住と花の風水大百科』, 2001, 148)
<言葉>を
だが、何でもいい、言葉をつないで、少しでも長く男をこの場に引き留めたかった。
(今野緒雪著 『夢の宮』, 2001, 913)
<情報>を
従って、下請けと本社の情報をつなぐことは容易で、生産量は市場の状況に微妙に適合しつつ調整される。
(今井賢一著 『情報ネットワーク社会の展開』, 1990, 336)
<音声>を
ベーシストは指でかき鳴らしたり分散和音をつないだり、弓を使ったりして、楽句の長い流れをつくった。
(ジョン・F.スウェッド著;諸岡敏行訳 『ジャズ・ヒストリー』, 2004, 764)
<機器・もの>を
出力として、ヘッドホンを「PHONES」、あるいはスピーカーを「OUTPUT」端子につなぐ。
(YOMIURI PC, 2004, 電気機/電子)
<棒・線>に[と]
その絵には、石垣より垂れた鉄のにつながれた小舟が描かれている。
(草森紳一著 『荷風の永代橋』, 2004, 915)
<動物>を
一郎の兄さんは馬を楢の木につなぎました。
(朝日新聞社編 『風の又三郎』, 1989, 778)
<もの>に
に繋がれたまま、少年は上に向かって声を振り絞った。
(J.K.ローリング作;松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』, 2002, 933)
<場所>に
ボードは桟橋につないであった。
(カレン・ローズ・スミス作;仁嶋いずる訳 『シンデレラになる資格』, 2002, 933)
<建物>に
そればかりでなく、彼のおじでもあり指導者でもあった広中は、でっちあげ裁判でにつながれた。
(なだいなだ作;司修画 『TN君の伝記』, 2002, )
<もの>を
選手たちは、雨の中寒さに震えながらも、懸命にたすきをつなぎ、沿道の声援に応えていました。
(市政だより天草, 2008, 熊本県)
<希望・精神・能力・時代>を
千太郎は、風向きの変わった、私の態度に希望をつないだらしく、声が急に明るくなった。
(志賀貢著 『青春医者のないしょ話』, 1988, 913)
ほかの組合員たちとおなじように雇用に期待をつないでいたからである。
(鎌田慧著 『国鉄処分』, 1989, 686)
<人・時代>に[へ]
然し、経営者のこの献身が在るからこそ、多くの社員が現在や将来に希望を繋いで仕事に従事出来るのである。
(Yahoo!ブログ, 2008, ビジネス)






























そのころは、外で犬小屋につないで飼ってたよ。
この魅力を次の世代につないでいこうとしています。
顔をつなぐ

意味
会ったり連絡を取ったりして,人や組織との関係が切れないようにする
用例
「パーティーが好きだねえ」「取引先との顔をつなぐために,出たくもないパーティーにも出でているだけだよ」
コーパスからの用例
それに、いろいろなところに顔を繫いでおくのも、今後何かと役に立つのではないかと、そう思っただけですよ(白川道(著)『流星たちの宴』新潮社1997)
手をつなぐ

意味
協力関係を結ぶ。
用例
同業者同士が手をつなぐことで,規制法案の成立を阻止した。
コーパスからの用例
記号士たちがもし何かの勢力と手をつないだのだとしたら、それは私にとっても非常に具合の悪いことになるはずである。(村上春樹(著)『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』新潮社
命をつなぐ,露命をつなぐ

意味
なんとか生き続ける。
用例
山で遭難した私は,救助が来るまでの10日間,沢の水で辛うじて命をつないだ
コーパスからの用例
チンギスに出会ったとき、ハサルは食糧も底を尽き、灌木の根や鳥の巣の卵を食って、ようやく命
襷をつなぐ

意味
駅伝で襷を次の走者に渡すように,物事や活動を次の人や世代に引き継ぐ
用例
この活動を一世代で終わりにするのではなく,次の世代へ襷をつないでいくことが大切だ。
複合動詞 V1

食いつなぐ
複合動詞 V2

つなぎ合わす,つなぎ合わせる,つなぎ止める
複合名詞

つなぎ目,つなぎ役
つなぐ(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型平板型
辞書形つなぐ
ない形つながない
~なかったつながかった
ます形つなぎ
~ませんつなぎま
~ましたつなぎした
~ませんでしたつなぎまんでした
~ときつなぐとき つなぐ
ば形つな
意向形つな
て形つないで
た形つないだ
可能形つなげる
受身形つながれる
使役形つながせる
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