詰めるのコアイメージ

1.隙間なく入れる他動詞初級★★★
表記詰める
人が容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる。
文型
<人>が<容器>に<もの>を詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
お菓子を袋に詰めて、子供たちに配った。
飛行機の出発の時間が迫っていたので、大慌てでスーツケースに荷物を詰めた
畑で採れた季節の野菜を箱に詰め、親戚に送った。
昨夜は、子どもと一緒にピーマンの肉詰めを作りました。子どもは、ピーマンに肉を詰めるのが面白いらしく、楽しんで作っていました。
近所のケーキ屋さんでは、シュークリームを注文すると、その場でクリームを詰めてくれます。
重箱には料理がきれいに詰められ、季節の花が添えられていた。
コロケーション
<容器>に
① 保管を主目的とする容器:袋、樽、瓶 段ボール、缶、冷蔵庫
② 携行を主目的とする容器:かばん、バッグ、スーツケース、リュック、弁当、水筒
③ 容器になり得るもの:ピーマン、七面鳥、パン
<もの>を
① 固体:おかず、お菓子、野菜、服、書類
② 液体:お茶、インク、ガソリン、原液
③ 気体:ガス、プロパンガス、酸素
<様態>
ぎゅうぎゅうに、ぱんぱんに、ぐちゃぐちゃに、きれいに、いっぱい、丁寧に、無造作に
非共起例
<容器>に<もの>を
 ハンドバックにハンカチを詰めるのを忘れた。
 ハンドバックにハンカチを入れるのを忘れた。
「詰める」は「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表す。通常、ハンドバックの中に、ハンカチを入れられるだけ入れることはない。したがって「詰める」を用いると不自然である。
<容器>に
 沖に仲間の漁船を詰めた
 沖に仲間の漁船を集めた
「沖」は容器のイメージで捉えられにくい。したがって「詰める」を用いると不自然である。
解説
「語義1」の類義語に「入れる」がある。「詰める」はただ「入れる」だけではなく、「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表す。
誤用解説
 狭い駐車場に車を詰めるのが上手だ。
 狭い駐車場に車を入れるのが上手だ。
「語義1」は「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表す。たしかに、狭い駐車場に車を入れる場合、容器(駐車場)の限度いっぱいになるが、隙間は確保されているため、「詰める」を用いると、不自然である。
類義語・反義語
類義語入れる、満たす
反義語出す


2.隙間に入れる他動詞中級★★
表記詰める
人が隙間の限度いっぱいに、ものを入れる。
文型
<人>が<隙間>に<もの>を詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
部屋に風が入らないようにするには、窓の隙間に新聞紙を詰めるとよい。
大きすぎるくつのかかとにティッシュを詰めて靴が脱げないようにした。
ピストルに弾を詰めろ
歯に詰め物を詰めてもらったのだが、そこがどうも痛む。
急に鼻血が出て止まらないので、慌ててティッシュを鼻に詰めた
海外で買ったガラスのコップが届きました。コップの間には樹脂製の緩衝剤がたくさん詰められていて、どれも割れずに届きました。
コロケーション
<隙間>に
歯、鼻、ダンボール、隙間、壁の穴、傷口、銃
<もの>を
詰め物、ティッシュペーパー、緩衝材、新聞紙、充てん剤、綿、弾
<様態>
ぎゅうぎゅうに、ぎゅっと
<道具>で
ピンセット、へら
非共起例
<隙間>に<もの>を
 コンセントにプラグを詰めてください。
 コンセントにプラグを差してください。
 台所に幅20センチほどの空いたスペースがあったので、隙間家具を買って詰めた
 台所に幅20センチほどの空いたスペースがあったので、隙間家具を買って置いた
「詰める」ものは、形が変わることで隙間を埋めることができるものでなければならない。「プラグ」や「家具」は形が変わらないので、「プラグを詰める」「家具を詰める」というのは不自然である。
解説
「語義1」が「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表すのに対し、この「語義2」は、容器ではなく、隙間の限度いっぱいにものを入れることを表す。
この「語義2」は、「<人>が<隙間>に<もの>を詰める」という文型で使われるが、隙間を埋めることが、一般的に修復という状態の変化を意味する「虫歯」や「窓の隙間」などについて述べる場合には、「<人>が<隙間>を詰める」という文型でもよい。たとえば、「虫歯ですね。奥歯を削って詰めましょう」「窓の隙間を詰めた」などと言うことができる。これに対し、「鼻を詰める」は不自然で、「鼻にティッシュを詰める」のほうが自然である。「鼻」は、一般的に隙間を埋めて修復する対象ではなく、隙間の状態変化に焦点を当てて述べるのがふさわしくないからだと考えられる。
誤用解説
 フローリングの床に小さな傷がたくさんついてざらざらしているので、ワックスを詰めた
 フローリングの床に小さな傷がたくさんついてざらざらしているので、ワックスを塗った
 毛穴が目立つので、ファンデーションをしっかり詰めましょう
 毛穴が目立つので、ファンデーションをしっかり塗りましょう
 グランドがでこぼこしているので、全体に土を詰めた
 グランドがでこぼこしているので、全体に土をまいて固めた。
ワックスを床全体に塗って床の傷を埋める場合のように、全体を覆うことで、その中にある隙間を埋める場合に「詰める」を使うことはできない。
類義語・反義語
類義語入れる、ふさぐ
反義語取る


3.細部まで決める他動詞上級
表記詰める
人や組織が計画などを十分に検討し、細部まで決める。
文型
<人・組織>が<計画>を詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
家を建てることにした。春までには計画を詰め、工事にとりかかる予定だ。
契約前によく営業マンと話を詰めましょう
条例の改正につきましては、これからさらに議論を詰めてまいりまして、案を策定したいと考えております。
友人と一緒に会社を作ることにした。最初に、利益の分配などの重要な事柄について、細部を詰めておくことが重要だと思っている。
隣の市と道路の管理に関する取り決めをする予定だが、まだ詳細は詰められていない。
まずは契約に関するご要望をお聞きしておきまして、来週には社内で詰めさせていただきます。
コロケーション
<人・組織>が
私、担当者、営業マン、担当部署、我が社
<計画>を
共起語
<様態>
詳細に
<共同者>と
営業マン、先方の担当者、先方の担当部署
非共起例
<計画>を
 卒業後の進路について相談を詰めました
 卒業後の進路について相談をしました
「相談」の目的は通常、何かを決めるために他者の意見を聞くことであり、「十分に検討し、細部まで決める」ことではない。したがって「詰める」は不適切である。
<様態>
 相続した土地の活用方針は、身内の話し合いで適当に詰めた
 相続した土地の活用方針は、身内の話し合いで適当に決めた
「詰める」は「十分に検討して細部まで決める」ことを表すのであり、「適当に」何かを決めるような場合には使えない。
<計画>を
 私は来春、北海道に旅行します。どこを観光するか、もう詰めました
 私は来春、北海道に旅行します。どこを観光するか、もう決めました
「詰める」対象は、「細部まで決める」必要があるような事柄である。「観光の計画」は通常、「十分に検討し、細部まで決める」ほど、重要な事柄ではない。
解説
「語義1」は「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表す。このとき、当然のことながら容器の中に隙間はなくなる。この「語義3」は、抽象的な意味での「隙間」、すなわち、「計画などに関する細かな点」について、隙間をなくす(決まっていない部分をなくす)ことを表す。
誤用解説
 多数決で、今後の方針を詰めた
 多数決で、今後の方針を決めた
 社長が一人で、後継者を詰めました
 社長が一人で、後継者を決めました
この「語義3」は「細かな点まで検討し、決まっていない事柄をなくす」ことを表す。そのためにはある程度時間をかけて検討する過程が必要であり、多数決で決めるような場合や、社長の一存で決めるような場合に「詰める」を使うことはできない。
類義語・反義語
類義語決める
反義語


4.間隔を狭くする他動詞中級★★
表記詰める
人がものとものとの間隔を狭くする。
文型
<人>が<間隔>を詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
レポートを書いている。どうしても指定の3枚を超えてしまうので困ったが、行間を少し詰めることで、何とか3枚に収めることができた。
レポートを手書きするとき、細かな字をびっしりと詰めて書く学生がいる。読みにくくて困る。
年配のご夫婦が並んで座れるように席を詰めてあげました。
今から体育館に椅子を並べてもらいます。たくさんの人に座ってもらいたいので、椅子は詰めて、できるだけたくさん並べられるようにしてください。
後ろを走っている車の運転、怖いなあ、停車するときに車間距離を詰めすぎ。
2ランホームランを打たれて2点を失い、得点差を詰められてしまった。
コロケーション
<間隔>を
① 空間的な間隔:席、距離、行間
② 空間以外の間隔:点差、得点差、間合い 
<様態>
じわじわと、着実に、急速に、びっしりと、ぎゅうぎゅうに
非共起例
<間隔>を
 足や手の指を開いたり詰めたりすると、身体によい。
 足や手の指を開いたり閉じたりすると、身体によい。
「詰める」は、何らかの基準となる距離あるいは通常の距離よりも、「間隔を狭くする」ことを表す。手足の指は、閉じているのが常態である。その状態から閉じる場合に「詰める」を使うことはできない。
解説
「語義1」は「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表す。隙間なく入れると、容器の中のものとものとの間隔は狭くなる。この点に注目したのが、間隔が狭くなることを表すこの「語義4」である。
誤用解説
 怖い人だと思っていたが、たくさん話をする機会があり、距離を詰めることができた。
 怖い人だと思っていたが、たくさん話をする機会があり、距離を縮めることができた。
「詰める」は「間隔を狭くする」場合に用いられるが、この「間隔」に、人と人との心理的距離は含まれない。
類義語・反義語
類義語縮める、狭める
反義語広げる


5.丈を短くする他動詞上級
表記詰める
人がものの丈を調整して短くする。
文型
<人>が<丈>を詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
服の寸法を詰めたりほころびを直したりしてくれるお店が、この近所にありませんか。
気に入った服があって買いたいと思っているのですが、ズボンの丈が少し長いのです。その店では詰めてもらえないそうなので困っています。
この頃、やせてきた。どのスカートもぶかぶかなので、全部ウェストを詰めてもらった。
私は手が少し短いので、ジャケットを買うときには、いつも少し大き目のサイズを購入して腕の部分を詰めてもらっています。
引き受けた仕事に失敗をすれば、小指を詰めなければならないなどということが、暴力団の世界では実際にあるのですか。
よく伸びる庭木は、ときどき高さを詰めなければそのうち手に負えなくなりますよ。
stairsでも、ま、丈をつめれば、穿けないこともないわね。
コロケーション
<丈>を
① 丈:寸法、丈、幅、スカート(の丈)、袖(丈)、着丈、カーテン(の丈)
② 指:指、小指
非共起例
<丈>を
 長すぎる髪を詰めた
 長すぎる髪を切った
「詰める」はちょうどよい長さであるはずのものの長さを調整して短くすることを表す。「髪の毛」は短くした後にちょうどよい長さになるのが通常である。このような場合に「詰める」を使うと不自然である。
<丈>を
 失敗をしでかして、親分に指の丈を詰めろと言われた。
 失敗をしでかして、親分に指を詰めろと言われた。
指を切り落とすときには、「指の丈」とは言えない。
解説
「語義4」が、「ものの間隔を狭くする」ことを表すのに対し、この「語義5」は、ものの長さ(端と端の間隔)を短くすることを表す。
誤用解説
 長袖で学校に来たが、思ったより気温が上がり暑いので、折り曲げて袖を詰めた
 長袖で学校に来たが、思ったより気温が上がり暑いので、折り曲げて袖を短くした
「詰める」は、ものを切る、縫うなど調整して寸法を短くすることを表すのであって、折り曲げて臨時に短くすることを表すことはできない。
類義語・反義語
類義語縮める、切る
反義語伸ばす


6.次の一手で王将が取れる他動詞上級
表記詰める
人が(将棋などで)次の一手で王将を取れる状態にする。
文型
<人>が<王将>を詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
王将が詰められるとは、次の一手で取られるような状態になることを言う。
将棋は、敵の王将を詰めたら勝ち。
チェスでも将棋と同じように、敵のキングを詰めなければならない。
王手をかけ続けて、相手の王将を詰めていくのは楽しい。
相手の王将を詰められるように将棋の勉強をしましょう。
王将を詰めた時に勝ちが確定します。
コロケーション
<王将>を
王将、王、玉、敵玉、キング
非共起例
<王将>を
 角が詰められていることに気付かなかった。
 角が取られそうであることに気付かなかった。
「詰める」対象は、ゲームの勝敗を決定付ける駒(王将)に限定されている。
解説
「語義4」が「ものとものとの間隔を狭くする」ことを表すのに対し、この「語義6」は、将棋の駒と王将との間の間隔(あと何手あれば取れるか)を、あと一手で取れるところまで狭くすることを表す。この「詰める」は「詰む」とも言う。
誤用解説
 戦いで、ある若い騎士が、王さまをあと一歩のところまで詰めました
 戦いで、ある若い騎士が、王さまをあと一歩のところまで追い詰めました
「詰める」は、将棋やチェスのゲームの中で使われる。実際の人としての王さまについては用いない。
類義語・反義語
類義語詰む
反義語


7.待機する自動詞上級
表記詰める
人が特定の場所に行き、出来事に対応できるように待機する。
文型
<人>が<場所>に詰める
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
入院中の会長からの指示にいつでも対応できるように、部下たちは病院に詰めている
容体の急変に対応するために、家族は交代で病室に詰めることにした。
その衣装係は、いつもドラマの撮影現場に詰めていて、何かあればすぐに対応できるようにしていた。
長官は警察署に詰めて陣頭指揮をとっていたが、事件が長期化するに従って疲労がたまり、一晩、休みを取ることにした。
選挙期間中、選挙事務所には、我々支援者が順番に詰めることにしよう。
事件が沈静化するまでの間、広報部の職員を24時間交代で夜間も会社に詰めさせています
stairs万一に備えて、警察官は会場につめていないといけないんですって。
コロケーション
<場所>に
病院、現場、事務所、選挙事務所、本店、本部
<様態>
交代で、一人で、順番に
非共起例
<場所>に
 今年の2月は、トラブル対応のためにイギリスに詰めていた
 今年の2月は、トラブル対応のためにイギリスにいた
「詰める」場所は、容器のイメージで捉えられる必要がある。「イギリス」は広すぎて容器のイメージでは捉えにくいため「詰める」を用いると不自然である。
解説
「語義1」は「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」ことを表す。容器にものを隙間がないように入れれば、動かなくなる。この動かないという点に注目した表現が、人が特定の場所にずっといることを表すこの「語義7」である。
誤用解説
 健康のために、月と火はプールに、水木金はヨガスタジオに詰めている
 健康のために、月と火はプールに、水木金はヨガスタジオに行っている
この「語義7」は、その場に存在することに意義がある場合に使われるのであって、その場で活動することに意義がある場合に使われるのではない。したがって、プールやヨガスタジオのように、活動することが目的の場所にいることを表すのに「詰める」は使えない。
 入社以来10年間、福岡の支店に詰めている
 入社以来10年間、福岡の支店で働いている
この「語義7」は、急な事態に対応するために待機することを表す。したがって、長期間、日常としてその場にいることを表す場合に用いると不自然である。
類義語・反義語
類義語いる、待機する
反義語


詰めるの全体解説 「詰める」は「人が容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる(例:お菓子を袋に詰める)」(語義1)を基本的な意味とする。容器ではなく、隙間の限度いっぱいにものを入れることを表すのが、「人が隙間の限度いっぱいに、ものを入れる(例:虫歯に詰め物を詰めてもらった)」(語義2)である。「語義1」からは抽象的な意味を表す「語義3」へも広がりを見せる。「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」(語義1)と、隙間を埋め、容器内の密度を高めることになる。計画を容器にたとえ、計画の中で決まっていない細部(隙間)まで決め(埋め)、計画を充実させる(密度を高める)ことを表すのが「人や組織が計画などについて十分に検討し、細部まで決める(例:詳細を詰める)」(語義3)である。
一方、「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」(語義1)場合、容器の中のものとものとの間隔が狭くなるという特徴も見られる。この点に注目したのが「語義4」である。「語義4」は「人がものとものとの間隔を狭くする(例:席を詰めてください)」ことを表す。この「語義4」からは「語義5」「語義6」へと意味が広がる。ものとものとの間隔ではなく、ものの端と端との間隔を狭くする(短くする)ことを表すのが「人がものの丈を調整して短くする(例:スカートの丈を詰める)」(語義5)である。また、ものとものとの間隔ではなく、王将と別の駒との位置関係があと一手で取れるという比喩的な意味で狭くなることを表すのが「人が(将棋などで)次の一手で王将が取れる状態にする(例:王将を詰めれば勝ちだ)」(語義6)である。
「語義1」からは「語義7」へも意味が広がる。「容器の限度いっぱいに、隙間なくものを入れる」(語義1)と、ものは動かなくなる。「語義7」はこの点に注目した表現であり「人が特定の場所に行き、出来事に対応できるように待機する(例:病状の急変に対応するために、病室に詰めることにした)」(語義7)ことを表す。
























▶全例文を聞く
<容器>に
そこにはまだ整理されていない書籍や新聞、雑誌などの類いが、無数の段ボールに詰められて置いてあった。
(篠田秀幸著 『悪夢街の殺人』, 2003, 913)
わたしが彼女の部屋のまえに行ってみると、ドアが開いていて、彼女はベッドに載せたスーツケースに荷物を詰めている最中だった。
(パトリック・ベッソン著;朝比奈弘治訳 『ダラ』, 1992, 953)
<もの>を
そして、足の間に置いた袋にきびきびと衣類を詰めはじめた。
(坂東眞砂子著 『旅涯ての地』, 2001, 913)
ペットボトルいっぱいにを詰めて、宿泊先の義兄の家に戻り、早速その水といつも使っている浄水器の水でコーヒーを淹れ、飲み比べてみた。
(狩野知代,藤原ゆきえ,柚木恵著 『休みの日には、コーヒーを淹れよう。』, 2005, 596)
<様態>
棺の中には、おそらくは花がいっぱいに詰められていたのでしょう。
(清松みゆき監修;秋田みやび,グループSNE著 『名乗れ!今こそ大英雄』, 2005, 798)
<隙間>に
ブルックはパイプにタバコの葉を詰めていたが、手をとめて、聞き耳をたてた。
(ダグラス・リーマン著;大森洋子訳 『落日の香港』, 1997, 933)
かごだけでは背の高い花を支えるのに安定感がなく、また軽いおとしも倒れやすいので、おとしとかごのすき間には備長炭を詰めます。
(花時間, 2002, レジャー/趣味)
<もの>を
もう一度詰め物を歯に詰めておくか、それとも外したままでご飯を食べても良いのか教えていただきたいです。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 健康、病気、ダイエット)
汚れものが出ないように、口、耳、鼻、肛門などに脱脂綿を詰めます。
(林えり子著 『マイ・ラスト・セレモニー』, 2003, 385)
<様態>
棚の上からエスプレッソマシーンをおろして、金属のフィルターに粉をぎゅうぎゅうと詰める。
(桜坂洋著 『よくわかる現代魔法』, 2005, 913)
<道具>で
耳以外の各パーツに、綿を細かくピンセットで詰めます。
(市川和子著 『テディベア』, 2002, 594)
<人・組織>が
では、そこのところを捜査当局が詰めていったら一体どこにぶつかるかといえば、アメリカの国家政策ですよ。
(国会会議録, 1976, 特別委員会)
<計画>を
「ですから、具体的な条件を詰めて欲しいんですよ、家賃とか、保証金とかについて…」
(和久峻三著 『法廷の魔術師』, 1986, 913)
したがって、マネジャーは自分の取り組む重点業務を決めたら、そのための実行プランを作り、その細部を詰めなければなりません。
(山口裕著 『営業マネジャーの実際』, 2003, 673)
<様態>
しかし、論理的に詰めていくと、最新のデータのように一人の女性が生涯に産む子供が一・三人を割る状態が続けば、計算上は、西暦三三〇〇年ごろには日本人はゼロになる。
(夢プロジェクト編 『とにかく面白い傑作小説70冊』, 2004, 910)
<共同者>と
「こんなカップルに見られたい」って演出をと詰めておくわけよ。
(本の旅人, 2004, 総記/マスコミ)
「今さら理由は要らないでしょう、ここから先の事務的な手続については、労務部と直に詰めて貰いたい」
(山崎豊子著 『沈まぬ太陽』, 1999, 913)
<間隔>を
しかしこの回は福浦選手の2ランホームランで2点を失い、5−3と得点差を詰められてしまった。
(Yahoo!ブログ, 2008, スポーツ)
試合前、戦慄のハードパンチャーと喧伝されたロペスは距離を詰められず、むなしく左右のフックを振り回すだけ。
(ダイヤモンド社編 『時事問題の基礎知識』, 2002, 302)
<様態>
その間にも、少女の方に野球帽が近づき、どんどん間合いを詰めていく。
(スズキヒサシ著 『ダビデの心臓』, 2004, 913)
<丈>を
よく有名人でも、ブランド服を買って、手の長さが合わないので袖を短くし、足がまったく短いので、を大胆に詰めなければならないような状態で、アルマーニやヴェルサーチを着ている人を見かけますが、そうなると、せっかく全体のバランスを考えてほどこされた、ブランド服のデザインの魅力も半減してしまいます。
(ピーコ著 『片目を失って見えてきたもの』, 2002, 916)
振袖のを詰めることができるかどうかはその振袖の柄によります。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 冠婚葬祭)
<王将>を
歩を打って、を詰めてしまう事です。
(Yahoo!知恵袋, 2005, ゲーム)
<場所>に
私はその日、早くから病院に詰めていたが、彼が手術室へ運ばれていく直前、笑いながら云った。
(中谷孝雄著 『招魂の賦』, 1998, 913)
参議院議員会館の直嶋正行さん(民主党)の事務所に詰める秘書は、山本修己さん、中川裕二さん(41)、石綿慶子さん(40)の三人。
(橋本五郎監修;読売新聞新日本語取材班著 『困ってませんか?職場の言葉』, 2005, 810)
<様態>
こうして四人交代で母の病室に詰める日々が、もう七カ月もつづいている。
(宮脇俊三著 『殺意の風景』, 1988, 913)






























でも、ま、丈をつめれば、穿けないこともないわね。
万一に備えて、警察官は会場につめていないといけないんですって。
根を詰める

意味
それ以外のことを顧みず、一つの物事に没頭する。
用例
もうすぐ試験だからって、そんなに根を詰めて勉強すると体に悪いよ。
コーパスからの用例
「閉戸先生のように研究室に入り浸るのもいいが、あまり根を詰めると体に毒。たまには息抜きをした方が能率も上がるというものだ」(村松暎(著)『「四字熟語」読む辞典』1996)
ひざを詰める

意味
ひざがつくほど近づく。
用例
数か月にわたりひざを詰めて交渉した結果、妥協点が見えてきた。
コーパスからの用例
「わたしは御小人目付としてこの件を探索するが、その方の協力を仰ぎたい。でなければとても叶わぬことだ」友之進はぐっと膝を詰めると、「なんなりとご命じ下さい」(和久田正明(著)『血笑剣』2004)
複合動詞 V1

詰め込む、詰め換える、詰め合わせる、詰めかける、詰め寄る
複合動詞 V2

追い詰める、登り詰める、通い詰める、敷き詰める、煮詰める、煎じ詰める、問い詰める、突き詰める、切り詰める、張り詰める
複合名詞

缶詰、ビン詰め、袋詰め、肉詰め、ぎゅうぎゅう詰め、ばら詰め、元詰め、膝詰め、膝詰(め)談判、指詰め、詰め放題、詰将棋
詰める(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形
ない形ない
~なかったなかった
ます形つめ
~ませんつめま
~ましたつめした
~ませんでしたつめまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形つめ
て形めて
た形めた
可能形つめらる(つめる)
受身形つめら
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