作る・造る・創るのコアイメージ

1.道具・製品の制作他動詞初級★★★
表記つくる、作る、造る
人[組織・団体・動物]がある材料・原料・素材に何らかの力を働かせて、道具[器具]・製品[商品]を生じさせる。
文型
<人・組織・団体・動物>が<道具・器具・製品・商品>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
太郎があまった木材を使って、犬小屋を作った
日本の車メーカーが作った新型車が披露された。
鳥が産卵に備えて、巣を作っている。
友達がダンボールで戦車を作った
(歯医者さんで)まず、歯型をとって模型を作りましょう
若者向けの安い洋服が次々と作られている
stairs外国人の場合、カタカナの印鑑を作ることが多いですが、中には漢字の印鑑を作る人もいます。
コロケーション
<道具・器具>を
机、犬小屋、下地、模型、装置
<製品・商品>を
車、船、飛行機、パソコン、テレビ
<材料・原料>で[から]
木、石、紙、粘土、石油、鉄
<手段・方法>で
一人、全員、自力、手、伝統的な製法、パソコン
<場所>で
工場、大学、室内、広場、会社、各地
<人・組織・団体>と
友人、息子、仲間、企業、国
<時期>
江戸時代に、3年前に、もうすぐ、来月、来年
<様態>
丁寧に、簡単に、上手に、自由に、独自に
非共起例
<製品・商品>を作る
 ダイヤモンド[サファイア]を作る
 人工のダイヤモンドを作る
 ダイヤモンド[サファイア]を加工する
 宝石を作る
基本的に人工物や生成過程が分かるものに使われる。従って、自然界にそもそも存在するものなどには使われにくい。
解説
語義1は、材料・原料・素材などを用いて、それに手を加えたり部品を組み立てたりして、まとまった形のあるものにすることを表す。
類義語・反義語
類義語製造する、製作する
反義語壊す


2.施設・設備の建造他動詞初級★★★
表記つくる、作る、造る
人[組織・団体]がある材料・原料・素材に何らかの力を働かせて、施設・設備を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<施設・設備>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
公園の跡地にショッピングモールを作った
東京都がオリンピックを控え、新しいスタジアムを作っている。
金閣寺は足利義満が作ったと言われている。
この公園は、国の税金で作ったんです
この魚市場は、10年前に日本の援助によって作られました
NPOは海外にたくさんの学校を作って、子供達を支援している。
コロケーション
<施設・設備>を
学校、道路、地下鉄、防波堤、森、公園、市場
<材料・原料>で[から]
石、コンクリート、鉄、木材、丸太
<手段・方法>で
二人、全員、自力、自分たちの手、共同
<場所>に[で]
北陸地方、国有地、世界中、海外、各地
<人・組織・団体>と
住民、自治体、仲間、企業、国
<時期>
明治時代に、3年後に、つい最近、もうすぐ、来年
<様態>
丁寧に、急遽、たくさん、新たに、独自に
解説
この「作る」は、対象が「施設・設備」という点で語義1と異なるが、「あるものに手を加えるなどして、まとまった形のあるものにする」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語建てる、建設する、造成する
反義語壊す


3.飲食物の製造他動詞初級★★★
表記つくる、作る、造る
人[組織・団体]がある材料・原料・素材に何らかの力を働かせて、飲食物を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<飲食物>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼女が野菜カレーを作ってくれた。
玄米を使って、おにぎりを作ってみた。
家族の健康のために、面倒でもちゃんと食事を作っている。
ある食品会社が銀座の有名洋菓子店とコラボレーションして、マンゴープリンを作った
醤油が豆から作られるとは知りませんでした。
この温泉旅館では、地元の旬の食材で作った料理が楽しめる。
コロケーション
<飲食物>を
食事、唐揚げ、水割り、お酒、醤油、味噌、ケーキ、チーズ
<材料・原料>で[から]
米、牛乳、肉、野菜、旬の食材
<手段・方法>で
一人、みんな、自力、自分たちの手、共同
<場所>で
家、大学、室内、広場、会社
<人・組織・団体>と
友人、娘、仲間、友達、食品会社
<時期>
昨年、昨日、もうすぐ、来月、来年
<様態>
丁寧に、簡単に、上手に、たっぷり、たくさん
非共起例
<飲食物>を作る
 お茶[コーヒー]を作る
 お茶[コーヒー]をいれる
 新米でご飯を作る
 新米でご飯を炊く
解説
この「作る」は、対象が「飲食物」という点で語義1と異なるが、「あるものに手を加えるなどして、まとまった形のあるものにする」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語製造する
反義語


4.組織[団体]の結成他動詞初級★★★
表記つくる、作る、創る、造る
人[組織・団体・動物]が他の人[動物]に働きかけ、組織・団体を生じさせる。
文型
<人・組織・団体・動物>が<組織・団体>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
政治家が派閥を作る
彼の夢は、結婚して暖かい家庭を作ることである。
イルカたちが群れを作って泳いでいる。
この地域にも新しいサッカーチームが作られた
地震などの災害が発生した場合は、専用窓口を作って対応している。
シマウマはライオンなどの天敵から身を守るために、群れを作って行動する。
コロケーション
<組織・団体>を
組合、支店、会社、国、チーム、研究会、後援会、委員会、窓口、受付、部門、部局、拠点
<手段・方法>で
合同、みんな、税金、自分たちの手、共同
<場所>に
被災地に、大学、総理官邸、部局、社内
<人・組織・団体>と
友人、住民、仲間、海外の会社、アジア諸国
<時期>
5年前に、昨年、もうすぐ、来月、来年
<様態>
早急に、簡単に、ちゃんと、突然、たくさん
非共起例
<組織・団体>を作る
 10人の大学生[社会人]を作る
 10人の大学生[社会人]を集める
 10人の大学生[社会人]グループを作る
「単なる人数を表す」場合は使えない。
解説
この「作る」は、「抽象的なもの」を生じさせるという点で語義1と異なるが、「何らかの力を働かせて、まとまった形のあるものにする」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語設立する、設置する、結成する
反義語壊す、解散する


5.文書類の作成他動詞初級★★★
表記つくる、作る
人が何らかの努力によって、文書類を生じさせる。
文型
<人>が<文書類>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
銀行で、新しい通帳を作った
友達が日本語の単語リストを作っている。
初めての海外旅行のために、パスポートを作った
クレジットカードはむやみに作らないほうがいい。
将来トラブルになる場合に備えて、ちゃんと契約書を作っておいた。
研修の一環として、新入社員に事業計画書を作らせる
コロケーション
<文書類>を
リスト、項目、一覧表、契約書、たたき台、原案、クレジットカード、口座、免許証、通帳、パスポート、計画書
<手段・方法>で
二人、みんな、単独、自分たちの手、合同
<場所>で
事務室、家、役所、銀行、会社
<人>と
友人、上司、仲間、部下、同僚
<時期>
5年前に、昨年、明後日、来月、来年
<様態>
早急に、簡単に、ちゃんと、無理に、ひたすら
非共起例
<文書類>を作る
 手紙[日記]を作る
 手紙[日記]を書く
解説
語義1はあるものに手を加えるなどして、別のものを生み出すことを表しているが、この「作る」は、(何らかの努力によって)今までなかったものを新たに生み出すことを表していると考えられる。ただし、いずれも「何らかの力を働かせて、形のあるものにする」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語書く、作成する、発行する
反義語


6.規則・理論の考案他動詞初級★★★
表記つくる、作る、創る
人[組織・団体]が何らかの努力によって、ある規則・制度・理論を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<規則・制度・理論>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
試験の評価基準を作る
国が新しい教育システムを作った
ルールを作っても守らない人が多い。
時代の流れに沿った法律を作らなければならない
新しい理論を作るのは簡単なことではない。
労働法の改正に伴い、新しい賃金制度が作られた
コロケーション
<規則・制度・理論>を
法律、ルール、制度、規則、理屈、理論、基準、限界、制限、方針、仕組み、科目、分野、システム、仕組み、公式、条例、単位、宗教
<手段・方法>で
一人、みんなの手、合同、税金、追加予算
<人・組織・団体>と
友人、上司、仲間、民間団体、国
<時期>
5年前に、昨年、明後日、来月、来年
<様態>
早急に、簡単に、ちゃんと、真剣に、大急ぎで
非共起例
<制度>を作る
 結婚[離婚]を作る
 結婚[離婚]制度を作る
解説
語義1はあるものに手を加えるなどして、別のもの(具体物)を生み出すことを表しているが、この「作る」は、(何らかの努力によって)今までなかったもの(抽象物)を新たに生み出すことを表していると考えられる。ただし、いずれも「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語設ける、考案する
反義語廃止する


7.作品の制作他動詞初級★★★
表記つくる、作る、創る
人[組織・団体]が何らかの努力によって、(文芸・芸術)作品を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<作品>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
16歳の時、初めてオリジナル曲を作った
国語の授業で、短歌を作った
今度NHKで、鎌倉時代を舞台にした大河ドラマを作る
新曲に合わせた新しいダンスを作っている。
ロダンが作った彫刻は、世界中の人々に高く評価されている。
3D映像で作られた映画が大ヒットしている。
stairs「5・7・5」の17音で作る俳句は世界で最も短い詩として有名です。川柳も17音で作りますが、俳句よりも自由でユーモアがあるのが特徴です。あなたも日本語で俳句や川柳を作ってみませんか。
コロケーション
<作品>を
詞、曲、映画、ドラマ、歌、ダンス、彫刻
<手段・方法>で
一人、チーム、共同、合同、自費
<場所>で
家、会社、ハリウッド、日本、国内、海外
<人・組織・団体>と
友人、仲間、同僚、アーティスト、民間会社
<時期>
5年前に、昨年、10年後に、来月、来年
<様態>
早急に、一日で、短期間で、たくさん、ひたすら
非共起例
<作品>を作る
 小説[エッセイ]を作る
 小説[エッセイ]を書く
 油絵を作る
 油絵を描く
 CGで油絵を作る
解説
語義1はあるものに手を加えるなどして、別のもの(具体物)を生み出すことを表しているが、この「作る」は、(何らかの努力によって)今までなかったもの(作品)を新たに生み出すことを表していると考えられる。ただし、いずれも「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語制作する
反義語


8.作物の栽培他動詞初級★★★
表記つくる、作る、造る
人[組織・団体]が農作物に対して、手間をかけて育て上げる。
文型
<人・組織・団体>が<農作物>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私の家は、庭で野菜を作っている
今でも実家で作ったお米を食べている。
朝市では、地元で作られた果物や野菜などがたくさん並んでいた。
最近、無農薬で作った有機野菜が人気を集めている。
採算が合わず、お米を作る農家が年々減っている。
息子夫婦は、田舎で人参などの野菜を作って生計を立てている。
コロケーション
<農作物>を
野菜、トマト、米、花、果物
<手段・方法>で
一人、自力、共同、みんな、少ない予算
<場所>で
実家、田舎、畑、田んぼ、国内、海外
<人・組織・団体>と
妻、仲間、同僚、みんな、商品会社
<時期>
5年前から、昨年、3年後に、毎年、来年も
<様態>
丹念に、簡単に、思い思いに、たくさん、いっぱい
解説
この「作る」は、対象が「農作物」という点で語義1と異なるが、「あるものに手を加えるなどして、まとまった形のあるものにする」という点では共通している。
誤用解説
「トマトを作っている」とは言えるが、「トマトの苗を一本買ってきて、庭で作っている」とは言いにくい。「農作物を作る」ということは、「販売・食料などの目的で農作物を育てる」ということであるため、ある程度の数量がないと使いにくいと考えられる。
??トマトの苗を一本買ってきて、庭で作っている。
 トマトの苗を一本買ってきて、庭で育てている。
 トマトを作っている。
 トマトを育てている。
類義語・反義語
類義語育てる、栽培する
反義語


9.土壌の育成他動詞中級★★
表記つくる、作る、造る
人が土に対して、農作物を生育させる状態を生じさせる。
文型
<人>が<土>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
裏の庭に小さい畑を作る
沼地を埋め立てて新田を作っている
荒地を切り開いて、田畑を作った
腐葉土や肥料などを混ぜ合わせて、培養土を作ってみた。
チューリップを植えるために、頑張って土を作っている。
良質な土壌を作るための方法を教えてください。
コロケーション
<土>を
畑、新田、土、土壌、田畑
<手段・方法>で
一人、自力、共同、自分たちの手、少ない予算
<人>と
仲間、同僚、息子、近所の農家、住民
<時期>
10年前に、昨年、3年後に、毎年、来年も
<様態>
丹念に、頑張って、たくさん、いっぱい、前もって
非共起例
<土>を作る
 家を建てるために土を作る
 家を建てるために土をならす[掘る]
単に「好ましい状態にする」場合には使いにくい。
解説
この「作る」は、手を加える対象が「土」という点で語義8と異なるが、「手を加えたり手間をかけたりして、何らかの好ましい状態にする」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語耕す
反義語


10.人材・肉体の育成他動詞中級★★
表記つくる、作る、造る、創る
人が自分また他の人(の身体)に対して、教育・訓練などを行い、好ましい状態を生じさせる。
文型
<人>が<人(の身体)>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
社会に役に立つ人材を作る
教育の目的は、立派な人間を作ることである。
うちのジムの目標は世界チャンピオンを作ることです。
会社を安定させるためには、ちゃんとした後継者を作ることも大事である。
風邪に負けない体質を作るために、毎日ジョギングをしている。
病気にならない丈夫な体を作る方法を教えてください。
コロケーション
<人(の身体)>を
人材、後継者、世界チャンピオン、弟子、肉体、良い体質、綺麗な肌
<手段・方法>で
一人、自力、共同、自分たちの手、みんな
<人>と
仲間、同僚、息子、生徒、社員
<時期>
10年前に、昨年、5年後も、毎年、来年も
<様態>
こっそり、頑張って、たくさん、真剣に、こつこつ(と)
非共起例
<人>を作る
 息子[娘]を作る。(ただし、「結婚して息子[娘]を生む」という解釈の場合は可能である(語義11を参照))
 息子[娘]を育てる
基本的に「職業」、「肩書き」などの場合に使われる。「家族呼称」の場合は使われにくい。
解説
この「作る」は、手を加える対象が「人(の身体)」という点で語義8と異なるが、「手を加えたり手間をかけたりして、何らかの好ましい状態にする」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語育てる、鍛える
反義語


11.出産他動詞中級★★
表記つくる、作る
人が何らかの努力によって、子を産み出す。
文型
<人>が<子>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
海外勤務中に赤ちゃんを作る
結婚して、子供を作るかどうか悩んでいる。
親戚の叔父が外に子供を作った
親が元気なうちに、子供を作りたい
経済的な理由などで、子供を作らない夫婦が増えている。
親に、早く結婚して孫を作ってほしいと言われている。
stairs経済的な不安から子どもが欲しくても作れない、あるいは二人目を作らないという夫婦が増えています。
コロケーション
<子>を
子供、子、子孫、赤ちゃん、孫
<時期>
来年、5年後に、転勤後に、海外勤務中に、親がいるうちに
<様態>
早く、簡単に、ゆっくり、たくさん、いっぱい
解説
この「作る」は、生み出す対象が「子」という点で語義8と異なるが、「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。
また、この「作る」は基本的に「人」に対して使うが、「植物が花を咲かせるのは子孫を作るためである」というように擬人化して、動植物に対して使うこともある。
誤用解説
この「作る」は、目上の人に対しては(つまり、尊敬表現としては)あまり使われない。
 先生、二番目のお子さんはいつ頃お作りになったんですか
 先生、二番目のお子さんはいつ頃お生まれになったんですか
類義語・反義語
類義語生む、出産する
反義語


12.密接な関係の形成他動詞中級★★
表記つくる、作る
人[組織・団体]が他の人[組織・団体]と密接な関係を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<人・関係>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
留学先で友達をたくさん作る
大学に入ったら、早く彼女を作りたい
相手国と良い関係を作ってほしい。
些細なことが原因で、彼との間に壁を作ってしまった。
政治の世界では人脈を作ることも大事である。
社会で成功するために必要なのは、敵を作らないことである。
stairs体は食べた物でつくられるんだから!
コロケーション
<人>を
ファン、恋人、彼氏、友達、彼女、敵
<関係>を
人脈、(人との間に)壁、いい関係、接点、信頼関係
<時期>
去年、来年、3年後に、卒業後に、若いうちに
<様態>
早く、簡単に、慎重に、たくさん、いっぱい
非共起例
<人>を作る
 母[娘、妹]を作る
 母[娘、妹]と良い関係を作る
血縁関係の場合は使えない。
解説
この「作る」は、生み出す対象が「密接な関係(にある人)」という点で語義11と異なるが、「何らかの努力によって、今までなかったものを新たに生み出す」という点では共通している。


13.財産の構築他動詞中級★★
表記つくる、作る
人[組織・団体]が何らかの努力によって、財産・借財を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<財産・借財>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
一代にして莫大な財産を作った
国が個人向け国債を作る
夫がギャンブルで多額の借金を作ってしまった。
土地を売るなどして、起業のための資金を作っている。
経営がうまくいかず、3年連続赤字を作ってしまった。
調査の結果、あの県庁では組織的に裏金が作られていたことが判明した。
コロケーション
<財産・借財>を
金、資金、財産、借金、赤字、裏金、負債、負の資金、成果、実績
<手段・方法>で
二人、自力、共同、みんな、少人数
<人・組織・団体>と
同級生、同僚、部下、友人、取引先
<時期>
10年前に、昨年、毎年、海外勤務中に、在職中に
<様態>
こっそり、頑張って、たくさん、真剣に、こつこつ(と)
非共起例
<財産>を作る
 事業に成功して莫大な貴金属[宝石]を作った
 事業に成功して莫大な貴金属[宝石]を手に入れた
解説
語義1はあるものに手を加えるなどして、別のものを生み出すことを表しているが、この「作る」は、(何らかの努力によって)今までなかったものを新たに生み出すことを表していると考えられる。ただし、いずれも「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語貯める
反義語


14.現象・物質の生成他動詞中級★★
表記つくる、作る、造る
人[動植物・自然]が何らかの力を働かせて、ある現象・物質を生じさせる。
文型
<人・動植物・自然>が<現象・物質>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
新しい機械で音源を作る
初夏の夕日が影を作る
蜂たちが必死になって蜜を作っている。
新しい化学物質を使って、タンパク質を作ってみた。
天然香料で作った香水が大人気を集めている。
理科の実験で、水溶液から食塩の結晶を作った
コロケーション
<現象>を
音源、音階、音程、影、景色
<物質>を
タンパク質、花粉、結晶、抗体、香水
<材料・原料>で[から]
打楽器、機械、化学物質、抽出液、植物油
<手段・方法>で
一人、自力、共同、機械、少ない予算
<人>と
仲間、同僚、先輩、同級生、生徒
<時期>
10年前に、短期間で、一日で、在職中に、実験中に
<様態>
こっそり、いっぺんに、たくさん、綺麗に、こつこつ(と)
解説
この「作る」は、対象が「現象・物質」という点で語義1と異なるが、「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。なお、「光が影を作る」というように、「自然現象」について使われることがあるが、いわゆる擬人化の用法であると考えられる。
誤用解説
「タンパク質[香水、酸素]を作る」というように、基本的に人工物や生成過程が分かるものに使われる。従って、自然界にそもそも存在するもの、一つしかないものには使われにくい。
 天然ガスを作る
 天然ガスを採掘する
 太陽[インド洋]を作る
 太陽[インド洋]ができる[誕生する]
 どうやって太陽[インド洋]が作られたかを証明することは難しい。


15.特筆すべき事柄の生成他動詞中級★★
表記つくる、作る、造る、創る
人が何らかの努力によって、ある特筆すべき事柄を生じさせる。
文型
<人>が<事柄>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
あの子は学生時代にいろいろな伝説を作った
200メートルで新記録を作った
来年の大会ではぜひ世界記録を作ってほしい。
このような前例を作ってしまうのは良くないと思う。
あの歌手は日本の音楽界に新たな歴史を作った
彼はメジャーリーグでも伝説を作れるか、非常に楽しみである。
コロケーション
<事柄>を
世界記録、前例、伝説、新記録、歴史、基礎、土台
<場所>で
世界大会、学校、海外、会社、地元
<人>と
仲間、同僚、先輩、先生、生徒
<手段・方法>で
一人、自力、共同、自分たちの手、みんなの力
<時期>
江戸時代に、もうすぐ、昨年、毎年、大会中に
<様態>
早く、簡単に、たくさん、ついに、新たに
非共起例
<事柄>を作る
 去年、言語学会に参加するという記録を作った
 言語学会に20年連続参加するという記録を作った
特筆すべき事柄(出来事)でない場合は使いにくい。
解説
この「作る」は、生み出す対象が「特筆すべき事柄」という点で語義6と異なるが、「何らかの努力によって、今までなかったもの(抽象物)を新たに生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語打ちたてる、樹立する
反義語


16.状況・時間の構築他動詞中級★★
表記つくる、作る
人[組織・団体]が何らかの努力によって、ある状況・時間を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<状況・時間>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
大事な試合で見せ場を作る
彼は、日本にサッカーブームを作った人物です。
マスコミが与党に有利な世論を作った
必ず仕事の合間に休憩時間を作るようにしている。
高齢者が住みやすい環境を作ることが大事である。
高校時代の友人が、忙しい中わざわざ時間を作って会いに来てくれた。
コロケーション
<状況>を
ブーム、世論、ムード、平和、雰囲気、試合、住みやすい環境、自分の居場所、流行、見せ場、優位なポジション、良い流れ、安心(な状況)
<時間>を
暇、時間、間、休憩時間、休み時間
<人・組織・団体>と
仲間、同僚、先輩、国、学校
<場所>で[に]
学校、会社、町、日本、世界中
<手段・方法>で
一人、単独、共同、自分たちの手、みんなの力
<時期>
過去に、毎日、昨年、毎年、仕事の合間に
<様態>
早く、簡単に、たくさん、ついに、新たに
非共起例
<状況>を作る
 音楽会[オリンピック・展示会]を作る
 音楽会[オリンピック・展示会]を開催する
催し・イベントなどの場合は使えない。
解説
この「作る」は、生み出す対象が「状況・時間」という点で語義6と異なるが、「何らかの努力によって、今までなかったもの(抽象物)を新たに生み出す」という点では共通している。


17.機会・方法の構築他動詞中級★★
表記つくる、作る
人[組織・団体]が何らかの努力によって、ある機会・方法を生じさせる。
文型
<人・組織・団体>が<機会・方法>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ストレスの予防法や解消法を作っておく。
日本で働くチャンスを作ってもらった。
この会社はIT産業を発展させるきっかけを作った
先生に、研究会で発表する機会を作っていただいた。
両国の関係を取り戻すきっかけを作ることが大事です。
いざというときのために逃げ道を作っておく。
コロケーション
<機会>を
機会、チャンス、きっかけ、契機、好機
<方法>を
逃げ道、抜け道、解消法、ノウハウ、筋道、手段
<人・組織・団体>と
友達、同僚、後輩、行政、学校
<場所>で
学会、学校、会社、海外、日本
<手段・方法>で
一人、みんな、共同、自分たちの手、単独
<時期>
過去に、昨日、昨年、毎年、3年後に
<様態>
いよいよ、簡単に、たくさん、ついに、再び
非共起例
<方法>を作る
 飲み方[走り方]を作る
 飲み方[走り方]を考える[工夫する]
解説
この「作る」は、生み出す対象が「機会・方法」という点で語義6と異なるが、「何らかの努力によって、今までなかったもの(抽象物)を新たに生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語つかむ
反義語失う


18.精神的活動の生成他動詞中級★★
表記つくる、作る
人が何らかの努力によって、精神的な活動・事柄を生じさせる。
文型
<人>が<精神的な活動・事柄>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼女と楽しい思い出をたくさん作る
上司に、頑張って作ったアイデアを見てもらった。
会話を盛り上げるためには、共通の話題を作ることが大事である。
海外勤務中に、いろいろと貴重な経験を作ることができて本当に良かった。
読書の習慣は、小さいときから作ることが肝心である。
他の人にはない自分だけの個性を作っていく。
コロケーション
<精神的な活動・事柄>を
思い出、経験、楽しみ、喜び、夢、アイデア、話題、個性、習慣、癖、口実、言い訳、嘘
<人>と
友達、彼女、仲間、同僚、後輩
<場所>で
学校、会社、海外、旅行先、日本
<手段・方法>で
二人、みんな、自力、自分たちの手、合同
<時期>
過去に、今後、昨年、毎日、3年後に
<様態>
早く、簡単に、たくさん、いっぱい、自由に
非共起例
<精神的な活動・事柄>を作る
 賞賛[激励・感謝]を作る
 賞賛[激励・感謝](を)する
 悪口を作る
 悪口を言う
解説
この「作る」は、生み出す対象が「精神的な活動・事柄」という点で語義6と異なるが、「何らかの努力によって、今までなかったもの(抽象物)を新たに生み出す」という点では共通している。


19.体に発生する現象他動詞上級
表記つくる、作る
人(の体)[もの]に何らかの作用が働き、ある状態を生じさせる。
文型
<人>が<人(の体)・もの>に<状態>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
息子がテーブルに頭をぶつけて、こぶを作ってしまった。
目の下にあざを作ってしまいました。
紫外線もしわを作る原因の一つであると言われている。
子供が買ったばかりの車に傷を作ってしまった。
悪い食習慣が肥満を作る要因の一つとして考えられている。
試合の前日にチームのエースが足の親指に傷を作ってしまい、欠場を余儀なくされた。
コロケーション
<状態>を
傷、こぶ、おでき、あざ、しわ、たるみ、動物ぎらい
<原因>が<状態>を
紫外線・しわ、いろいろな動き・体の歪み、悪い食習慣・悪い体質、嫌な思い出・野菜嫌い、悪い生活習慣・たるみ
<場所>で
学校、教室、家、部屋、グラウンド
<時期>
過去に、一昨年、つい先日、昨日、3日前に
<様態>
またも、うかつにも、たくさん、いつの間にか、繰り返し
非共起例
<状態>を作る
 あくび[くしゃみ]を作る
 あくび[くしゃみ]が出る
単なる生理現象の場合は使えない。
解説
この「作る」は、生み出す対象が「(体に発生する)現象」という点で語義14と異なる。また、生み出す対象が「(体に発生する)現象」であることから「非意図的である」ことを表すという点でも異なる。ただし、いずれも「何らかのもの(現象・状態)を生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語できる
反義語


20.原因による事柄の生成他動詞上級
表記つくる、作る
人[こと]が原因となって、ある事柄を生じさせる。
文型
<人・こと>が<事柄>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
間違った偏見が差別を作る
その国は自ら死角を作ってしまった。
友達の離婚の原因を作ってしまったのは私である。
行き過ぎた競争が格差を作ると言われている。
今回の事件が起きる余地を作ってしまったのはすべて警察の責任です。
彼の不真面目さがこのような結果を作ってしまった。
コロケーション
<事柄>を
原因、格差、差別、余地、死角、結果
<様態>
またも、うかつにも、簡単に、何度も、繰り返し
非共起例
<事柄>を作る
 絶え間ない努力が合格を作る
 絶え間ない努力が合格を引き寄せる
解説
この「作る」は、生み出す対象が「ある事柄」という点で語義19と異なるが、「何らかの原因によってあることが生じる」という点では共通している。また、対象が「非意図的である」という点でも共通している。
類義語・反義語
類義語引き起こす
反義語


21.特徴的な状態の生成他動詞上級
表記つくる、作る
人がある場所・空間に、ある特徴的な状態を生じさせる。
文型
<人>が<場所・空間>に<状態>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ベッドと壁の間にスペースを作る
板の表面に凹凸を作った
木材に、等間隔に溝を作る
こんにゃくをゆでる前に、表面に切れ目を作っておく。
この糸に結び目を3カ所作ってください。
床と地面の間にすき間を作って、風通しを良くする。
コロケーション
<場所・空間>に
板の表面、ドア、厚紙、糸、看板
<状態>を
切れ目、すき間、溝、刻み目、境界、印、結び目、凹凸
<手段・方法>で
一人、全員、自力、自らの手、みんな
<人>と
友人、息子、家族、仲間、同僚
<時期>
もうすぐ、昨年、つい先日、昨日、3日前に
<様態>
またも、たくさん、上手に、簡単に、自由に
非共起例
<状態>を作る
 テーブルの真ん中にコップを作る
 テーブルの真ん中にコップを置く
単なるものが存在する場合(状態)は使いにくい。
解説
この「作る」は、生み出す対象が「ある特徴的な状態」であるという点で語義14と異なるが、「何らかの力を働かせて、何らかの状態を生み出す」という点では共通している。なお、「溝」「境界」などの語は「自分と相手との間に溝[境界]を作る」のように、人間関係を表す場合にも使われることがある。その場合は、語義12となる。
類義語・反義語
類義語設ける
反義語消す、なくす


22.表情・態度の形成他動詞上級
表記つくる、作る
人が意図的にある表情・態度を生じさせる。
文型
<人>が<表情・態度>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
必死になって笑顔を作っている。
彼氏の前で泣き顔を作ってしまった。
電話の時、わざと声を作っている人は以外と多い。
あの女優は無表情を作る演技が得意である。
人の意見をちゃんと聞く態度を作ってほしい。
お客さんと接する時は、明るい表情を作るよう心がけましょう。
stairs田中課長なんて、私たちの前ではいつもえらそうなのに、部長が来たとたんニコニコ笑顔つくっちゃってさ。
コロケーション
<表情・態度>を
笑顔、泣き顔、声、表情、態度
<場所>で
学校、会社、彼氏の前、カメラの前、みんなの前
<様態>
わざと、無理矢理、頑張って、上手に、つい
非共起例
<表情>を作る
 悲しい[死んだ・優しい]目を作る
 悲しい[死んだ・優しい]目をしている
<態度>を作る
 タメ口を作る
 タメ口をする[きく]
解説
この「作る」は、生み出す対象が「表情・態度(一時的な状態)」という点で語義1と異なるが、「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。
類義語・反義語
類義語見せる
反義語隠す


23.体を使った形の形成他動詞上級
表記つくる、作る
人が身体(の一部)[もの]を使って、ある形を生じさせる。
文型
<人>が<形>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼氏が手でハートマークを作ってくれた。
赤い糸で丸い形を作ってください。
お客さんが、店の前で列を作って待っている。
卒業記念に、6年生全員で人文字を作りました
両手で円を作るようにして立ってください。
子供達が黄色い紐で輪を作って遊んでいる。
コロケーション
<形>を
列、丸、輪、円、人文字
<手段・方法>で
一人、全員、自力、手、合同
<場所>で
グラウンド、公園、大学、室内、広場
<人>と
友人、息子、仲間、同僚、先生
<様態>
綺麗に、簡単に、上手に、繰り返し、たくさん
解説
この「作る」は対象が「(体を使った)一時的な形」を表すのに対して、語義22は「ある表情・態度」を表すという点で両者は異なる。ただし、いずれも「人の体を使って生み出す、一時的な状態」という点では共通している。


24.語・句・文の生成他動詞上級
表記つくる、作る
主に文法で、語句・節・文を生じさせる。
文型
<語句・節・文>を作る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
"when"を使って、疑問文を作る
覚えた単語で短い文を作ってみた。
今日の課題は、時間を表す副詞節を作ることです。
複合語を作る仕組みについて研究しています。
毎年、様々な流行語が作られては消えていく。
勉強した慣用句を使って、文を一つ作りなさい
コロケーション
<語句・節・文>を
新語、流行語、名詞、疑問文、複合語、慣用句、名詞節
<材料・道具>で[から]
語、名詞、動詞、疑問語、副詞
<様態>
簡単に、すぐ、自由に、簡潔に、たくさん
解説
この「作る」は、対象が「語句・節・文」という点で語義1と異なるが、「何らかの力を働かせて、何らかのものを生み出す」という点では共通している。


作る・造る・創るの全体解説 各語義の解説をご覧ください。
























▶全例文を聞く
<道具・器具>を
火山の分類にしたがって,材料をくふうして立体模型をつくる。
(新しい科学 2分野上, 2005, 中)
上図のような装置をつくって,発泡ポリスチレンをうすく切ってみよう。
(新しい科学 1分野上, 2005, 中)
<製品・商品>を
軽の枠にはまらない、コンパクトカーを超えるクルマを作っている。
(太田哲也著 『世界でいちばん乗りたい車』, 2004, 537)
五〇万トンタンカーより大きな船を造るという船会社もない。
(堺屋太一著 『三脱三創』, 1990, 304)
<材料・原料>で[から]
不安なら、あらかじめ粘土で模型をつくってみるといい。
(甲斐崎圭監修;日本砂像連盟,吹上浜砂の祭典実行委員会編 『サンドクラフト入門』, 1996, 717)
レジ袋は、石油から作られています。
(広報南アルプス, 2008, 山梨県)
<手段・方法>で
畳の製作が機械化されている中、で作ることを大事にしています。
(市政広報ふくい, 2008, 福井県)
<場所>で
エンジンやシートなどは,別の工場でつくられ,組み立て工場に運ばれてきます。
(新編 新しい社会 5上, 2006, 小)
<施設・設備>を
この八年間で中国は一万六千キロの高速道路をつくった。
(国会会議録, 2001, 常任委員会)
日本の自治体はいま公共施設を造ろうにも、財政難でままならない。
(竹内政明著 『竹内政明の「編集手帳」』, 2002, 304)
<材料・原料>で[から]
地震のとき,木造住宅が壊れず,鉄とコンクリートで造ったビルや橋が壊れることもある.
(林良一ほか著 『物理学の基礎』, 2001, 420)
<飲食物>を
志木子は午前中から張り切って料理を作った。
(小説新潮, 2002, 文学/芸術)
そんな妻の為に休日は自分が夜ご飯を作っています。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 料理、グルメ、レシピ)
切った苺に砂糖とレモン汁をかけて混ぜ、苺ソースを作ります。
(Yahoo!ブログ, 2008, グルメ、ドリンク)
<材料・原料>で[から]
あり合わせの材料で、夜食用の洋風雑炊を作りはじめたんです
(南英男著 『暴き屋』, 1997, 913)
卵、水、小麦粉で衣を作る。
(文京区立保育園栄養士会著 『組み合わせが生きる!保育園の献立300』, 2001, 369)
<手段・方法>で
茶碗蒸しを電子レンジで作る方法はありますか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 料理、グルメ、レシピ)
<場所>で
6時半になるとふたりはキッチンで一緒に食事を作り、ヴェランダのテーブルに並べて食べた。
(村上春樹著 『スプートニクの恋人』, 1999, 913)
<組織・団体>を
現地の衣料品会社にしばらく勤めた後、自分の会社を作ったのだ。
(谷崎光著 『中国てなもんや商社』, 1996, 335)
自主防災組織をつくり、防災訓練などを行い、災害に備えています。
(市報さいたま(浦和区版), 2008, 埼玉県)
<文書類>を
粥の具にするものは、あまりに種類が多いので、簡単なリストを作ってみよう。
(譚ロ美著 『中華料理四千年』, 2004, 383)
ホームページから申告書を作り、印刷して税務署に提出できます。
(市報きよせ, 2008, 東京都)
銀行振込の場合、口座を作っている銀行と振込み先の銀行が違うと手数料が発生します。
(米村貴裕著 『メール・ホームページ<超マスター>講座』, 2001, 547)
<規則・制度・理論>を
企業や役所単位で年金制度を作って、従業員の定年後の面倒を見てきた。
(草間俊介,畑村洋太郎著 『東大で教えた社会人学』, 2005, 361)
政府が法律をつくる過程で都道府県の意見もたくさん聞きます。
(山岡義典著 『時代が動くとき』, 1999, 335)
<作品>を
人はこの世に生をうけたら、一生をかけて作品を作り、その生を終えるといわれる。
(尾崎健一著 『天国の豊よ、思い出ありがとう』, 1994, 767)
映画作家が映画だけじゃ食えないから、身すぎ世すぎでテレビ映画をつくる。
(山田太一著 『街で話した言葉』, 1991, 914)
メロディーはシンプルで、コーラスが入って、全員で歌えるようなを作ろう。
(加瀬邦彦著 『ビートルズのおかげです』, 2001, 767)
<農作物>を
同じ場所に同じ野菜をつくると生育障害が発生する
(藤田智監修 『わが家の片隅でおいしい野菜をつくる』, 2004, )
パキスタンのある地域で日本の品種に近いを作っているらしい。
<手段・方法>で
自然農法で作った玉ねぎが入手できるようなら、収穫時にたくさん買い、涼しい場所に蓄えましょう。
(日本CI協会編著 『マクロビオティック玄米食養家庭料理大全』, 2005, 596)
<場所>で
では、大麦とダイズを交互につくる。
(谷本雄治文;つだかつみ絵 『ミミズ博士と生きている土』, 2004, 483)
<土>を
そうか、いい土のを作れば、いい作物ができるんだな
(青木雅子著;石原眞澄絵 『麦さん』, 2002, )
山内さんは、有機質たっぷりの軟らかいをつくろうと努力しています。
(食彩浪漫(NHKテレビ放送テキスト), 2005, 家庭/生活)
<人(の身体)>を
食は私たちの身体をつくり、食べ方は健康を左右します。
(広報そでがうら, 2008, 千葉県)
睡眠、食事、水からのミネラル補給が美肌をつくる
(和樂, 2002, 一般)
親鸞の「面授の弟子」達が自らの弟子を作り、その弟子がさらに弟子を作るという形で多くの門流が生れていった。
(阿部謹也著 『日本人の歴史意識』, 2004, 210)
<子>を
子どもを作るのはまだまだ早いと彼女は言った。
(エマ・ダーシー,サンドラ・フィールド,スーザン・ネーピア著;上村悦子他訳 『ロマンスへの誘い』, 2004, 933)
<人>を
自分も出かけて、あちこちにお友達を作りなさい。
(Yahoo!知恵袋, 2005, インターネット)
仕事が忙しくて、彼女をつくる暇がありません。
(Yahoo!知恵袋, 2005, アダルト)
<関係>を
相手の顔を見ながらの会話は、より親密な関係を作る
(週刊ウルトラone編集部編著 『ADSL導入・活用技全書』, 2002, 547)
知らず知らずのうちに,心にを作り,相手を悪く見ていた自分に気づくことができた。
(諸富祥彦,尾高正浩編著 『エンカウンターで道徳』, 2002, 375)
<財産・借財>を
これは、どうして素寒貧の私がを作り、財産を積み、そしてまたもとの無一物に還ったかという話である。
(本多静六著;本多健一監修 『私の財産告白』, 2005, 159)
こうしたさまざまな挫折を乗り越え、彼女はしだいに実績をつくっていった。
(莫邦富著 『十二億人市場を狙え』, 1995, 332)
<現象>を
焚火の炎とともに、黒衣の人影が闇の奥に揺れるをつくる。
(森村誠一著 『黒魔術の女』, 1989, 913)
<物質>を
毒性を弱めた病原体や抗原となる毒素を体内に侵入させ,抗体をつくり病気を予防する。
(石川統ほか編 『図説生物』, 2004, 460)
DNAに記録されている遺伝情報とは、各種のタンパク質を作る設計図であることがわかってきたのである。
(桑村哲生著 『性転換する魚たち』, 2004, 487)
<事柄>を
薩摩ではすでに島津藩の基礎をつくった島津義弘の時代から、真宗は御制禁の宗門であった。
( 『日本残酷物語』, 1995, 210)
数日後、万国博の入場者が一日五十万人突破の記録をつくったと、新聞が報じていた―。
(清水一行著 『横領計画』, 2003, 913)
<状況>を
一気に笑いがこみあげて、楽しい雰囲気を作ります。
(奥脇洋子著 『「雑談力」講座』, 2004, 809)
前天皇の死では広告業界が率先して自粛現象を煽ったし、ロイヤル・ウエディングでもまた、祝賀ムードをつくっていった。
(色川大吉編 『心とメディア』, 1997, 070)
<時間>を
そういうムダな時間をなるべくつくらないコツがある。
(ライフ・エキスパート編 『仕事ができる人のちょっとしたコツ400』, 2004, 336)
ヒマを作ってはヨソの蕎麦を食べ歩く事にしている。
(富永政美著 『日本列島すぐ蕎麦の旅』, 1988, 596)
<機会>を
彼の主張が、大陸国家から海洋帝国に転身するきっかけをつくった。
(宮崎正勝著 『海からの世界史』, 2005, 209)
兄や姉はすでに独立していますから、機会をつくって集まるようにしています。
(25ans(ヴァンサンカン), 2004, 一般)
<方法>を
言い切りを避けることによって、自分に対して逃げ道をつくっているのです。
(中谷彰宏著 『20代でしなければならない50のこと』, 1997, 159)
<精神的な活動・事柄>を
ぼくは、投手として四日間を投げぬき、生浜ヤンキースでの最後の夏を、かざることができて、最高の思い出をつくることができた。
(鳥飼新市著 『高橋由伸』, 2003, 783)
二度目の訪問なので、適当な口実をつくった。
(高木彬光著 『仮面よ、さらば』, 1988, 913)
<状態>を
娘が幼稚園でお友達にピアニカでたたかれたといって目の横にを作って帰って来ました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 幼児教育、幼稚園、保育園)
<事柄>を
「お前が原因を作ったのだ」と必ず言います。
(藤土圭三ほか編著 『地域に生きる心理臨床』, 2003, 146)
つまり,ともすれば冷たいと批判されがちな裁判に,人間的心情が入り込む余地を作る可能性を秘めている。
(佐藤進監修;津川律子,元永拓郎編 『心の専門家が出会う法律』, 2005, 498)
<状態>を
出来れば、冷蔵庫と、隣の家具との間に、すきまを作りましょう。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 家事、住宅)
早く水がはけるように、菜園から排水場所まで浅いをつくりましょう。
(藤田智監修 『わが家の片隅でおいしい野菜をつくる』, 2004, )
<表情・態度>を
石野は怒りを抑えて笑顔を作った。
(堺屋太一著 『峠の群像』, 1981, 913)
野口はおどけた表情を作った。
(江波戸哲夫著 『偽薬』, 2002, 913)
<様態>
神崎はとっさに笑顔を作って、逃げるようにその場から立ち去った。
(稲葉深緑著 『銀盤の妖精達』, 2005, 913)
<形>を
私を中心にして,大きなを作ってください。
(まき・ごろう著 『いま・すぐのゲーム』, 1997, 781)
<語句・節・文>を
その単語を主語にして、短いを作ってみよう。
(国語 2, 2005, 中)






























外国人の場合、カタカナの印鑑を作ることが多いですが、中には漢字の印鑑を作る人もいます。
「5・7・5」の17音で作る俳句は世界で最も短い詩として有名です。川柳も17音で作りますが、俳句よりも自由でユーモアがあるのが特徴です。あなたも日本語で俳句や川柳を作ってみませんか。
経済的な不安から子どもが欲しくても作れない、あるいは二人目を作らないという夫婦が増えています。
体は食べた物でつくられるんだから!
田中課長なんて、私たちの前ではいつもえらそうなのに、部長が来たとたんニコニコ笑顔つくっちゃってさ。
垣を作る

意味
両者の間に隔てを置く
用例
些細なことから、二人の間に垣を作ってしまった。
時をつくる

意味
鳥が鳴いて、夜明けが来たことを知らせる。
用例
あの事件が起きたのは、鶏が時をつくった直後だった。
コーパスからの用例
真夜中だというのに、庭の木の上でチャボたちがしきりに時を作っている。(いわむらかずお著 『風といっしょに』, 2002, )
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず

意味
(福沢諭吉「学問のすゝめ」にある名言)本来人間は平等であり、貴賤・貧富の差別はない。
用例
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言うだろう。家柄や職業などで人を判断するなんて最低だな。
鳩を憎み豆を作らぬ

意味
(鳩が豆をついばむことを憎んで、豆を作らないことから)些細なことにこだわって、必要なことをしないために、自分だけでなく世間にも損害を与えることのたとえ。「鳩を憎み豆まかぬ」とも言う。
用例
(プロのスポーツ選手が)ビジネスクラスの席がないという理由で遠征を拒否するなんて、まるで鳩を憎み豆を作らぬだよ。
複合動詞 V1

作り上げる、作り置く、作り替える、作り込む、作り立てる、作り出す、作り付ける、作り直す
複合動詞 V2

形作る
複合名詞

作り置き、作り方、作り事、作り立て、作り手、作り話、作り物、粗造り、一夜作り、生き作り、生け作り、糸作り、形作り、寒造り、合掌造り、黒作り、小作り、田作り、手作り、荷造り、細作り、物作り、役作り、若作り
作る・造る・創る(1グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏
辞書形
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~なかったつくなかった
ます形つくり
~ませんつくりま
~ましたつくりした
~ませんでしたつくりまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形つく
て形って
た形った
可能形つく
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