起きるのコアイメージ

1.上体の直立自動詞初級★★★
表記起きる
人が横になった状態から、上体を持ち上げる。
文型
<人>が起きる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼は転んだが、すぐに起きた
私の父は怪我をしてから自力で起きれなくなった
運動会の競技で、伏せている状態から素早く起きて、ゴールに走る、というものがあった。
ベッドから起きて窓を開けると冷たい空気が流れ込んで来た。
母親は、目が覚めているにも関わらずずっと寝床で携帯電話をいじっていた息子を素早く寝床から起きさせ、学校に行かせる準備をさせた。
こぶ斜面を滑っているときは、上体が起きていないといけません。
コロケーション
<姿勢>から
寝ている姿勢、伏せている状態
<場所>から
ベッド、布団、寝床、地面
非共起例
<人>が<場所>に
 患者が布団の外に起きた。
「起きる」は上体を持ち上げることなので、身体全体が別の場所に移動するという含意はない。
<人>が<姿勢>に
 患者が直立に起きた。
解説
語義1の「起きる」は「起き上がる」という形で用いることが多い。特に、例文1-5のように動作を表す「起きる」は、ほとんど「起き上がる」に置き換えることが出来る(この一方で、「上体が起きている状態」を表す例文6の「起きる」は「起き上がる」に置き換えることができない点に注意が必要である)。「起き上がる」と類似した意味を持つ語として、「立ち上がる」があるが、「起き上がる」は
横になった状態から上半身を90度近くまで持ち上げることを指し、「立ち上がる」は、起き上がった状態・座った状態から立つことを指す。
語義1の「起きている」は、非進行の意味を表すことがほとんどである。例えば、
 患者は起きていた。
という文では、「患者の身体が起きつつあった」という意味を表さない。「進行」の意味で「起きている」を用いる場合は、文脈等で情報を補う必要がある。
 患者さんは身体の痛みがあるので、ゆっくりベッドから起きているところです。
また、非進行の「起きている」では、「上体が持ち上がっている状態(上体が直立している状態)」のみを表し、「横になった状態から上体を持ち上げる」という「姿勢の変化の進行」を含意していない場合がある。(例文6)
 こぶ斜面を滑っているときは、上体が起きていないといけません。
この文は、スキーでこぶ斜面を滑っている最中にスキーヤーが取るべき姿勢が直立している状態であると述べている文であり、スキーで滑っている際に「横になった状態から上体を持ち上げる」わけではない。
誤用解説
語義解説で触れたように、「起きる」は上半身を90度近くまで持ち上げることである。このため、上半身を90度近くまで持ち上げない四つ足の動物には「起きる」を用いない。
 オオカミ[ライオン]が起きた。
 オオカミ[ライオン]が立った。
類義語・反義語
類義語立つ
反義語横たわる、伏せる、寝る(「眠る」でなく、「横たわる」という意味)


2.覚醒自動詞初級★★★
表記起きる
睡眠状態から目を覚ます。
文型
<人>が起きる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
昼頃になってようやく起きた
彼はテスト前日まで何もしていなかったので、テスト勉強のために早朝に起きた
明日の朝起きた時に雪が積もってたら良いね。
守衛だからといって、必ずしも24時間、見張りで起きていないといけないわけではない。
(電話等で)「もう起きてる?」「とっくの昔に起きてるよ
たかしは、目が覚めてから3時間以上経つが、頭は全然起きていないようだ。
stairsここだけの話、起きたら8時過ぎで、あやうく遅刻するところだった。
コロケーション
<時間>(に)
朝、毎日、夜中、7時、6時間以内
<用事>に
トイレ、試験勉強[朝練、朝食、深夜番組]のため
<頻度>に
たま、頻繁、子どもが目を覚ますたび、まれ
非共起例
<時間>から
 明日は7時から起きます。
 明日は7時に[までに]起きます。
「<時間>から」は、非進行の意味を表す場合のみに用いる。
解説
語義2は語義1の意味が拡張されたものである。人が身体を横たわらせている状態は、眠っている状態であることがしばしばあり、覚醒した後に身体を起こして他の活動を行うことが一般的であるという背景が語義2の裏にある。
 たかしは、身体は起きているものの、頭は全然起きていないようだ。
語義1は、上体を90度近くまで持ち上げない四つ足の動物に用いることが出来なかった。この一方で、語義2は、上体の角度を考慮しないため、睡眠する動物であれば基本的に用いることが出来る。しかし、「鳥」や「魚」等、人間と似ていない生物には、「目を覚ます」を用いる方が一般的である。
 獲物の匂いに気づいたのか、眠っていたライオンが起きた[目を覚ました]。
 朝になって、小鳥達が起きた。
 朝、電気をつけると眠っていた金魚達が起きた。
 小鳥[金魚]が目を覚ました。
「起きている」という形で、「寝ていた状態からの変化」ではなく、「覚醒し続けている状態」を表す。この「覚醒し続けている状態」は、以下の例が示しているように「ている形」しか取ることが出来ない。(語義2の誤ったコロケーション1も参照)
 彼は徹夜でずっと起きていた。
 彼は徹夜でずっと起きた。
 こんなに遅くまで起きていないで、早く寝なさい。
 こんなに遅くまで起きないで、早く寝なさい。
誤用解説
類義語に「覚める」がある。ともに、眠っている状態から覚醒状態になることを指すが、「起きる」が「眠っている状態から、覚醒し、床を離れた状態」になることに主眼を置くのに対し、「覚める」は「意識がはっきりしない状態から意識がはっきりしている状態」になることを指す。つまり、「覚める」は、「眠っている状態」以外にも、「アルコールによる酩酊状態」等、幅広い起点状態があり得る。この違いから、「覚める」と「起きる」には以下のような用法上の違いがある。
 夢[眠り]から覚めた。
 夢[眠り]から起きた。
類義語・反義語
類義語(目が)覚める、(目を)覚ます、起床する
反義語眠る


3.物事の発生自動詞初級★★★
表記起きる
(話者にとって)予期していない事態やイベントが発生する。
文型
<事態>が起きる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ワールドカップの試合を見た市民による暴動が起きた
多くの市民が王政への不満を募らせ、1789年についに、フランス革命が起きた
頻繁に大物ギャングたちの手下が関与している事件が起きていることで、警察はギャングたちへの捜査を強めている。
二つの国の対立から痛ましい飛行機事故が起きたらしい。
我が国のサッカーチームは予選敗退の危機を迎えていたが、奇跡が起きた。何とブラジルから1点をもぎ取って、勝利を収めたのだ。
この都市は、多くの凶悪犯罪が起きているため、特別な対策が必要だろう。
stairs余震が起きる可能性がありますので、念のため、今後の情報にご注意ください。
コロケーション
<事態>が
革命、暴動、ブーム、流行、奇跡
<時間>に
年、日、とき、急、12時5分に、途中で
<場所>で
世界、現場、国、原子力発電所、各地
<原因>で
地震、原因、事故、大震災
類義語・反義語
類義語発生する、生じる、起こる
反義語


4.感情・意欲の発生自動詞中級★★
表記起きる
感情や意欲が生じる。
文型
<感情>が起きる、<意欲>が起きる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
休み明けでやる気が起きない
練習する気が全く起きない
どうしても仕事への意欲が起きないといっても、仕事を休んで良いという言い訳にはならない。
彼から全然連絡が返ってこない。大きなプロジェクトを前にして、やる気が起きていないに違いない。
stairs仕事にもやる気が起きなくて……五月病なのかなあ。
コロケーション
<感情>が
癇癪、警戒心、好奇心、冒険心、気持ち
<意欲>が
意欲、やる気、〜する気
<対象>への
何も、仕事、練習、勉強
<程度>
全く、いまいち、ちっとも、本当に、徐々に
非共起例
<感情>が
 怒り[感情、悲しみ、喜び、嬉しさ]が起きる
 (合格発表で自分が合格していることが分かったが)何故かは分からないが、嬉しいという気持ちが起きて来なかった。
「感情」も「意欲」も心の中に生じるものであるが、語義4は多くの感情語を主語に取ることが出来ない。
解説
語義4は、語義1の意味が拡張されたものである。ある人が横たわっている状態は、その人が立っている状態に比べ発見しにくく、その人が立ち上がることによってその人がいる(存在する)ことを知覚できることがままある。語義4では、特定の感情が生じることにより、その感情を持っていることが知覚できる状態になることを「起きる」と表現している。
語義4の意味で用いる場合は、「否定形」で用いることが多い。
 働く気[やる気]が起きない。
 働く気[やる気]が起きた。
「やる気・意欲が生じた」という肯定的な状況を示す場合は、「なる」や「出る」を使う方が一般的である。
 働く気[やる気]になった。
 働く気[やる気]が出た。
一般的に日本語では、他人の心理状態や身体内部の状態を表す際に、動詞に推量の助動詞「ようだ」や「そうだ」、話し手以外の人の希望・願望を表す助動詞「〜したがる」等を付け、動詞が他人の心理状態を表していることを明示する必要がある。
 彼は寒そうだ。[彼は寒がっている。]
 彼はつらい気持ちになったようだ。
 彼は寒い。
 彼は辛い気持ちになった。
語義4の「起きる」も心理状態を表すため、他者に「何かを行おうとする意欲」が生じたことを表す際には、推量や希望・願望の助動詞を付ける必要がある。
 彼はなかなか働く気にならないようだ。
 彼はなかなか働く気にならない。
こうした言葉の使い分けの裏には、自分の気持ちは自分で理解できる一方で、他人の気持ちは直接理解することが出来ないという違いがある。
類義語・反義語
類義語なる、生じる、出る
反義語萎える


5.多人数の評価行為自動詞中級★★
表記起きる
多くの人がある物・物事に対して賞賛・批難を示す行為を行う。
文型
<行為>が起きる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
演奏が終わると自然に喝采が起きた
私の目の前で、今まさに万雷の拍手が起きています
打ち合わせで、歓声が起きたらアンコールをすることにしていた。
いつまで待っても賞賛の声は起きなかった
その国では、どこへ行っても大統領の演説に対して、ブーイングが起きるらしい。
これだけの演奏ならスタンディングオベーションが起きるのも当然といえよう。
stairs歌舞伎でカーテンコールが起きるなんて珍しいんだけど、それだけ素晴らしい舞台だったってことね。
コロケーション
<行為>が
拍手、歓声、喝采、賞賛の声、ブーイング
解説
語義5は語義4から拡張された例であると考えられる。語義4は、特定の感情が生じることにより、その感情が知覚できる状態になることを意味していたが、語義5では、特定の感情(賞賛)が多数の人に生じ、その結果として発生した行為に焦点が当てられた用法であると言える。
語義5の用法で用いられた「起きる」の「ている形」は、基本的には「完了」を表す。しかし、例文2のように「目の前で」のような文脈を加えることで、「進行」を表すことも可能である。
 私の目の前で、今まさに万雷の拍手が起きています。(例文2)
語義5では主語に現れる語毎に類義語が異なる。例えば、「声」に関する語が主語になっている場合の「起きる」は、「上がる」に置き換えが可能である。
 歓声[賞賛の声]が起きる。
 歓声[賞賛の声]が上がる。
この一方で、「拍手」は、「起こる・巻き起こる」等でしか置き換えることが出来ない。
 拍手が起きる。
 拍手が上がる。
 拍手が起こる[巻き起こる]。
類義語・反義語
類義語あがる(声)、起こる、わき起こる、巻き起こる
反義語


6.反応・事態の発生自動詞中級★★
表記起きる
予期していない反応・症状や現象が発生する。
文型
<反応・症状>が起きる、<現象>が起きる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
肩を動かすたびに痛みが起きる
突然、心臓発作が起きたらどうしよう。
どんな薬を飲んでも副作用が起きる可能性があります。
最近ずっと体調が悪いのです。頭痛が起きては薬を飲む、ということを繰り返しています。
その薬物を加えると強いアルカリ反応が起きるでしょう。
富士山の噴火が明日起きるかもしれない。
コロケーション
<反応・症状>が
反応、副作用、症状、感染
<現象>が
地震、災難、噴火、台風
<人>に
自分、人、身体、子ども
<場所>で[に]
東京、〜地方、アメリカ
非共起例
<現象>が
 台風が起きる
 竜巻が起きる
台風は発生して何日も経ってから日本列島に上陸する。この間、天気予報等で台風の動向等を追うことができ、「予期可能である」ことから「起きる」を用いることが出来ない。この一方で、竜巻は不意に起こる自然現象であるため、「起きる」で表現することが出来る。
解説
語義6は、非意図的に発生した現象や、薬等を服用した際の副作用の発生を表しており、語義1からの拡張例であると考えられる。
語義3でも触れたように、「起きる」の語義3と語義6は、非常に近い意味を表す。両者の違いは、対応する「起こす」の語義の違いによるものである。
 交通事故が起きる(語義3)
 彼は交通事故を起こした
 地震が起きる(語義6)
 (ある活断層が)地震を起こした
このように、語義3, 6に対応する用例が「起こす」にもある。この一方で、「事故を起こす」と「地震を起こす」では、主語の意志性に違いがある。このため以下のような違いがある。
 手下に交通事故を起こさせた
 活断層に地震を起こさせた
「起きる」の語義3と語義6を分けたのは、このような文法的な違いを反映したものである。
類義語・反義語
類義語発症する、走る(痛みが走る)、生じる
反義語


起きるの全体解説 「起きる」と類似した意味を持つ自動詞「起こる」は、語義1, 2に対応する用法を持っていない点で異なる。この一方で、語義3-6についてはほとんど同じ用法を有しており、「起きる」と表記してある部分を「起こる」と交換することが出来る。ただし、語義3-6の「起きる」は、
 わき起きる[巻き起きる]
のように、複合動詞で用いることが出来ない点で「起こる」とは異なる。(語義3の語義解説も参照)

語義1が「起きる」の最も基本的な用法である。

語義2は語義1の意味が拡張されたものである。人が身体を横たえている状態は、眠っている状態であることがしばしばあり、覚醒した後に身体を起こして他の活動を行うことが一般的であるという背景が語義2の裏にある。

語義3も語義1が抽象的な用法に拡張されたものである。一般的にある人が横たわっている状態は、その人が立っている状態に比べ発見しにくく、その人が立ち上がることによってその人がいる(存在する)ことを知覚できることがままある。語義3は、このような存在の知覚に焦点を当てた用法で、それまで存在していなかった事態が知覚できる状態になることを「イベントが起きた」と表現しているのである。

語義4も同様に、感情や意欲が生じることにより、それらが知覚できる状態になることを「起きる」と表現している。

語義5は語義4から拡張された例であると考えられる。特定の感情(賞賛)が多数の人に生じ、その結果として発生した行為に焦点が当てられた用法である。

語義6は、非意図的に発生した現象や、薬等を服用した際の副作用の発生を表しており、語義1からの拡張例であると考えられる。
























▶全例文を聞く
<場所>から
疲れ果てた彼女が目をさましたとき、すでに浦山はベッドから起き、身支度を整えていた。
(草川隆著 『二階建<ひかり>号の殺人』, 1990, 913)
<時間>(に)
宵っ張りの子供が増えているようですが、そのために起きられないと、不登校などにつながります。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 一般教養)
朝は私が6時に起きて子供は7時起き。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 幼児教育、幼稚園、保育園)
眠剤を飲んでいても、悪夢にうなされ、夜中に起きて一人で泣いたこともありました。
(Yahoo!ブログ, 2008, 病気、症状)
<用事>に
夜中の十二時に、トイレに起きた。
笹沢左保著 『水木警部補の敗北』, 2000, 913)
<事態>が
奇跡が起きたのはそのときだった。
(シドニィ・シェルダン著;天馬龍行訳 『女医』, 1998, 933)
地方では暴動が起き、略奪の光景が見られた。
(ジャン・スタロバンスキー著;井上尭裕訳 『フランス革命と芸術』, 1989, 702)
中でも、オーストラリアではスキーヤー・スノーボーダーを中心に北海道のリゾート地ニセコのブームが起きている。
(観光白書, 2005, )
<時間>に
ところが、一七世紀に産業革命が起きて資本家が現れ、蒸気機関を使ってものを生産する時代になると、一躍「科学」が脚光を浴びることになる。
(小杉隆著 『失われた「心の教育」を求めて』, 1997, 370)
<場所>で
そして、パリではかつてないほどの日本ブームが起きている、と結んでいる。
(松崎敏弥著 『明仁天皇陛下』, 1995, 288)
茨城県東海村の核燃料ウラン加工施設で、放射能漏れ事故が起きた。
(浅草キッド著 『発掘』, 2002, 779)
<原因>で
あたかもタバコの投げ捨てが原因で起きた山火事は、山から立ちのぼる煙で発見できるようなものだ。
(奈良信雄著 『名医があかす「病気のたどり方」事典』, 1998, 491)
<感情>が
私の気持ちは澱んでいて、家の汚れを見ても、「さあ、掃除をしよう」という気持ちが起きなかった。
(沼野正子文・絵 『文句があるなら、自分でおやりッ!』, 1996, 049)
横尾忠則のY字路の絵を見ていると、右にも左にも行けずにこの角で立ち止まらなければならない恐怖心が、心の奥で如実に起きる。
(なかにし礼著 『人生の黄金律』, 2004, 281)
<意欲>が
最近何にもやる気が起きません。
(Yahoo!知恵袋, 2005, メンタルヘルス)
見た目が極端に悪いメールは、受信してもなかなか読む気が起きません。
(鈴木芳樹著 『メールを書く!ネット掲示板に書く!嫌われないための147のルール』, 2002, 694)
<程度>
テストが近くて勉強しなきゃいけないのは分かっているのに、いまいちやる気が起きません。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 大学、留学)
<行為>が
彼女が座ると、割れんばかりの拍手が起きた。
(天童荒太著 『家族狩り』, 1995, 913)
<反応・症状>が
しかし、免疫抗体には個人差があるため、他人の臓器を移植すると拒否反応が起きる。
(高須克弥著 『バカにつける薬』, 2002, 498)
ピルを飲めば誰でも副作用が起きるわけではありませんが、人によっては吐き気、体重増加、肩こり、のぼせなどの副作用を訴える人がいます。
(齋藤裕監修 『最新女性のカラダと医学』, 1999, 495)
<現象>が
そしてしばらくしてから南海地震が起きた。
(島村英紀著 『地震列島との共生』, 1996, 453)
日本でも一九八六年一一月、伊豆大島の山頂のカルデラの内側で割れ目噴火が起きた。
(NHK「地球大進化」プロジェクト編 『大量絶滅』, 2004, 457)
<場所>で[に]
そんなときに神戸で大地震が起きた。
(篠田節子著 『レクイエム』, 2002, 913)






























ここだけの話、起きたら8時過ぎで、あやうく遅刻するところだった。
余震が起きる可能性がありますので、念のため、今後の情報にご注意ください。
仕事にもやる気が起きなくて……五月病なのかなあ。
歌舞伎でカーテンコールが起きるなんて珍しいんだけど、それだけ素晴らしい舞台だったってことね。
七転び八起き

意味
何度失敗しても、そのたびに奮起してやり直そうとする。
用例
私が成功するまで多くの失敗をしたが、その度に七転び八起きの精神で頑張って来た。
コーパスからの用例
このように鄧小平の人生はまさに七転び八起き、ピンチに陥っては持ち前の執念で切り抜けてきた。(落合信彦著 『1994年世界は、:Our world』, 1993)
転んでもただでは起きぬ

意味
失敗した場合でもそこから何かを得ようとすることを指す。
用例
彼はミスは多いが向上心があるし、転んでもただでは起きないところがある。たとえ失敗してもそこから何かを学んで、次に活かそうとする。
コーパスからの用例
彼は嘘ばっかり言っているし、気が小さいが、転んでもただでは起きない。企画を出しては壊して、発展するステップにしていく。(猪瀬直樹/SAPIO編集部著 『SAPIO』, 2001)
早起きは三文の得(「朝起きは三文の得」とも)

意味
早く起きることで、仕事や勉強がはかどり得をする。朝寝を戒めて使う。(「文」は、昔の日本の通貨単位であるが、「文」を使った四字熟語の「二束三文」が「ごくわずかな」という意味であることから、「早起きは三文の得」でも、わずか三文でも得るものがあるというニュアンスを表す)
用例
私は夜型なのだが、早起きは三文の得というので、朝型に切り替えたいと常々思っていた。
コーパスからの用例
早起きをしよう―「早起きは三文の得」というが、私は、「早起きは三倍の得」と考え、実行している。(近藤裕著 『セブン・センス』, 2002)
複合動詞 V1

起き上がる
複合動詞 V2

飛び起きる、跳ね起きる
複合名詞

早起き、朝起き
起きる(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形
ない形ない
~なかったなかった
ます形おき
~ませんおきま
~ましたおきした
~ませんでしたおきまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形おき
て形きて
た形きた
可能形おきらる(おきる)
受身形おきら
使役形おきさ
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