臨む・望むのコアイメージ

1.他の場所に向かって位置する他動詞上級
表記のぞむ、臨む
ある場所や建物が他の場所に向かって位置する
文型
〈場所・建物〉が〈場所〉にのぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私の住む地域は大阪湾にのぞんでいる
最上川舟運の行き着く先は、日本海にのぞむ酒田である。
小屋は谷にのぞんだ崖上に建てられた。
太平洋にのぞむ国々は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)を結成した。
アラビア海にのぞむインド西部の商業都市、ボンベイ。
この地域はかつて海にのぞんでいたが、今は埋め立てによって陸地に囲われている。
コロケーション
〈場所〉が
市、町、村、地域、【地名】、高台
〈建物〉が
ホテル、マンション、家、別荘、城、美術館、工場
〈場所〉に
海、川、湾、谷、海峡、湖、【地名】
〈様態〉のぞむ
かつて、もとは、古来、正面に、まっすぐ
非共起例
〈場所〉が〈場所〉にのぞむ
 商店街は大通りにのぞんでいる
 商店街は大通りに面している
「〈場所〉が〈場所〉にのぞむ」は、ある場所が他の場所とつながっていることを表すのではなく、ある場所が他の場所に向かって位置することを表す。ある場所が他の場所とつながっていることを表す場合は、「のぞむ」ではなく、「面する」などを用いる。
解説
ある場所や建物が、他の場所に向かって位置することを表す。この語義1が最も基本的な意味である。
誤用解説
 チグリス河はこの町にのぞんでいる
 この町はチグリス河にのぞんでいる
語義1の「〈場所・建物〉が」の〈場所・建物〉と「〈場所〉に」の〈場所〉は、前者の方が高いところに位置するという関係にある。そのため、後者の〈場所〉は河や海といった自然界に存在する場所であることが多く、前者は人によって作られた場所や建物であることが多い。
類義語・反義語
類義語面する、接する
反義語


2.ある事態に直面する他動詞上級
表記のぞむ、臨む
人や組織がある事態に直面する
文型
〈人・組織〉が〈こと〉にのぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私たちは難局にのぞみ、アイディアを出しあって切り抜けた。
急場にのぞんで、なすすべもなかった。
彼は不測の事態にのぞみ、あわてふためいた。
祖母は死にのぞんでも静かな態度をくずさなかった。
我が社は今、重大な危機にのぞんでいる
国が財政危機にのぞみ、首相は財政再建と構造改革を誓った。
コロケーション
〈人〉が
私(たち)、【人名】、父、母、祖父、祖母
〈組織〉が
国、【国名】、会社、政府、【グループ名】
〈こと〉に
危機、不測の事態、難局、死、急場
〈様態〉のぞむ
突然、偶然、急遽、はからずも、いきなり
非共起例
〈人〉が〈こと〉にのぞむ
 私たちは絶好のチャンスにのぞむ
 私たちは絶好のチャンスに恵まれる
〈こと〉は危機のような好ましくない事態を指している。そのため、「絶好のチャンス」のような好ましい事柄については「のぞむ」ではなく、「恵まれる」などを用いる。
解説
語義2は、人や組織が好ましくない事態に直面することを表す。この「直面する」というのは、人や組織がある事態の方を向いて、その事態に対することを表す。よって、語義1と2はともに、ある対象が別の対象の方を向いているという点が共通しており、語義2は語義1から意味が拡張して生じたものであると言える。
誤用解説
 火災/盗難にのぞんだ
 火災/盗難にあった
「のぞむ」は「火災」や「盗難」といった個別のできごとに直面したことを表すのではなく、危機や不測の事態といった好ましくない物事の状態に直面したことを表すときに用いる。「火災」や「盗難」のような個別のできごとについては、「あう」などを用いる。
類義語・反義語
類義語遭遇する、あう
反義語


3.ある状況に対応する他動詞上級
表記のぞむ、臨む
人や組織がある状況に対応する
文型
〈人・組織〉が〈こと〉にのぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
受験生たちは最高のコンディションで試験にのぞんだ
金メダリストは試合後に記者会見にのぞんだ
彼女は落ち込んだ様子など全く見せず、次の3位決定戦にのぞんだ
交渉にのぞむ日本側の意見は分裂していた。
患者は手術の必要性やその内容について理解し、不安感をもつことなく手術にのぞむことができた。
予定日を過ぎたからといっていたずらに不安になる必要はありません。自分の体としっかりむきあってお産にのぞみましょう
stairs最後まで気を抜かず試合に臨みます
コロケーション
〈人〉が
私(たち)、選手、受験生、患者、首相
〈組織〉が
【国名】、会社、学校、政府、国
〈こと〉に
試験、試合、(記者)会見、交渉、手術、お産
〈様態〉のぞむ
しっかり、きちんと、やはり、これから、常に
非共起例
〈人〉が〈こと〉にのぞむ
 大学生がクラブ活動にのぞむ
 大学生がクラブ活動に参加する
「のぞむ」は、試験や試合といったある人にとって重要な状況を受け入れて応じる場合に用いる。そのため、「クラブ活動」のように、ある人にとって日常的なことについては「のぞむ」ではなく、「参加する」などを用いる。
解説
語義3は、人や組織がある状況に対応することを表す。語義2と語義3の関係を考えると、人や組織がある事態に直面し(語義2)、それに対応する(語義3)と考えられることから、語義2と語義3は因果関係にあると言える。
誤用解説
 記者が記者会見にのぞんだ
 首相が記者会見にのぞんだ
 記者が記者会見に参加した
「のぞむ」は人や組織が重要な状況に対応することを表す。そのため、記者会見で質問を受ける首相については「記者会見にのぞむ」と表現することができるが、記者会見を主催する側である記者については「のぞむ」とは言えず、「参加する」などと表現する。
類義語・反義語
類義語参加する、出席する
反義語


4.他の人に適切な態度で対応する他動詞上級
表記のぞむ、臨む
指導的立場にある人や組織が他の人に適切な態度で対応する
文型
〈人・組織〉が〈人〉にのぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
警察官は違反者に厳罰をもってのぞんだ
裁判長は公正な態度で被告人にのぞむ必要がある。
部族長は絶対の権限をもって部族民にのぞむ
教師はいつでも生徒に厳しい態度でのぞんでいるわけではない。
思いやりをもって人民にのぞめば、「甘えの構造」ばかりはびこって統制がとれなくなる。
地方人にのぞむ官僚は、そこに住む人たちの要望にすぐにこたえることはできない。
コロケーション
〈人〉が
警察官、裁判長、部族長、首相、官僚、教師
〈組織〉が
国、政府、自治体、警察、裁判所
〈人〉に
違反者、被告人、部族民、人民、国民、生徒
〈様態〉のぞむ
当然、あくまで、常に、いつでも、直ちに
解説
語義4は、指導的立場にある人や組織が、仕事上の任務として他の人に適切な態度で対応することを表す。語義3は、人や組織がある状況に対応することであったが、語義4は人や組織が他の人に対応することを表す。このように、語義3と語義4は人や組織がある対象に対応するという点は共通しているが、語義3はある対象が状況であるのに対し、語義4は人であるという違いがある。よって、語義4は語義3から意味が拡張したと考えることができる。
誤用解説
 警察官は非番の時でも地域の人に柔和な態度でのぞんでいる
 警察官は交番を訪れるすべての人に柔和な態度でのぞんでいる
 警察官は非番のときでも地域の人に柔和な態度で接している
「のぞむ」は、指導的立場にある人が仕事上の任務として、他の人に適切な態度で対応することを表す。そのため、非番の時などの私的な場での人との関わりについては「のぞむ」を用いない。その場合には「接する」などを用いる。
類義語・反義語
類義語接する、対処する
反義語


5.遠くからある場所を見る他動詞中級★★
表記のぞむ、望む
人が遠くからある場所を見る
文型
〈人〉が〈場所〉をのぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私達はリゾートホテルから対岸にある房総半島をのぞんだ
晴れた日には、二階の窓から六甲山がのぞめる
本丸跡からの眺めはすばらしく、晴れた日にははるかに太平洋をのぞむことができる
アスファルトの坂道に出ると眼下に香港島の中心街が広がり、九龍湾には幾隻もの船が走り、その先に九龍半島に並ぶビル群がのぞめた
雑木林の丘や晴れた日には富士山がのぞめるなど、周囲の景観が良かったのでこのマンションに決めた。
書斎の壁に掛けられたジグソーパズルは、マンハッタンの高層ビル群を海上からのぞんだ写真だった。
コロケーション
〈人〉が
私、人々、観光客、宿泊客、登山客
〈場所〉を
富士山、海、町、湾、ビル群、太平洋
〈様態〉のぞむ
はるかに、遠く、間近に、眼下に、一層
非共起例
〈人〉が〈場所〉をのぞむ
 窓から雑居ビル群をのぞむことができる
 窓からマンハッタンの高層ビル群をのぞむことができる
「のぞむ」は、「マンハッタンの高層ビル群」のような、見る価値のある場所を見ることを表す。そのため、「雑居ビル群」のような、見る価値があまりない場所については普通用いない。
解説
語義5は、人が遠くからある場所を見ることを表す。人がある場所を見ることができるのは、人がある場所が存在する方を向くからである。よって、語義1と語義5はある対象がある場所に向かって位置するという点が共通しており、語義5は語義1から意味が拡張して生じたものであると考えることができる。
誤用解説
 授業中、ぼんやりと窓から校庭をのぞんだ
 授業中、ぼんやりと窓から校庭をながめた/見やった
「のぞむ」は、人がある特定の場所を意識的に見るときに使う。よって、見たいという気持ちもなく、ある場所を見るという場合には用いない。その場合には「ながめる」や「見やる」などを用いる。
類義語・反義語
類義語ながめる、見やる、見渡す
反義語


6.思った通りの状態になってほしいと強く思う他動詞中級★★
表記のぞむ、望む
人がある状況について思った通りの状態になってほしいと強く思う
文型
〈人〉が(〈人・組織〉に)〈こと〉をのぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
異文化を尊重し、その多様性が受け入れられることをのぞむ
親が子どもに一番のそんでいることは、自立である。
成功したり、自分がのぞむものを手に入れたりするには、努力が必要だ。
金利が下がって、貯蓄の増殖はのぞめない
古代ギリシアで開催されていたオリンピックにはのぞめば誰でも出場することができた。
末期癌の場合、告知をのぞむか、のぞまないかを選択してもらった。
コロケーション
〈人〉が
私(たち)、人、相手、国民、親、患者
〈人〉に
私(たち)、子ども、家族、【人名】、医者
〈組織〉に
国、企業、【会社名】、学校、役所
〈こと〉を
告知、結婚、妊娠、生活、設置、解決
〈様態〉のぞむ
本当に、特に、決して(~ない)、心から、最も、むしろ
非共起例
〈人〉が〈人〉に〈こと〉をのぞむ
 私は首相に世界平和をのぞむ
 私は首相に労働問題の早期解決をのぞむ
「私は首相に世界平和をのぞむ」が非文であるのは、世界平和を実現させることが首相には困難だと思われるからである。他の人にあることを「のぞむ」場合、〈こと〉には他の人の力によって実現可能であると思う事柄がくる。よって、「私は首相に労働問題の早期解決をのぞむ」は正しい表現である。
解説
語義6は、人がある状況について思った通りの状態になってほしいと強く思うことを表す。語義3と語義6の関係について考えると、人がある状況に対応し(語義3)、ある状況が思った通りの状態になってほしいと強く思う(語義6)のであると考えられる。よって、語義3と語義6は因果関係にあり、語義6は語義3から意味が拡張して生じたと言うことができる。。
誤用解説
 私は山田先生に卒業論文の指導をのぞんだ
 私は山田先生に卒業論文の指導をお願いした
「のぞむ」は、思った通りの状態になってほしいと強く思うことであり、思った通りの状態になるように実際に誰かに働きかけることを表すのではない。そのため、卒業論文の指導をしてくれるよう、山田先生に働きかける場合には「のぞむ」は用いない。その場合には、「お願いする」などを用いる。
類義語・反義語
類義語願う、期待する、希望する
反義語


7.他の人にある立場になってほしいと強く思う他動詞中級★★
表記のぞむ、望む
人が他の人に、自分たちが属する組織・集団内のある立場になってほしいと強く思う
文型
〈人〉が〈人〉を〈立場〉に(と)[として〕のぞむ
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
国民は田中氏を外務大臣としてのぞんでいる
彼はどういうわけか彼女を妻にのぞんだ
私を養子にのぞまれている方がいるらしい。
保護者が小学校の教師としてのぞむのはどのような人物だろうか。
娘は良家へ嫁にとのぞまれ、親に楽をさせてくれるにちがいない。
シーザーは「民衆は自分を皇帝としてのぞまないのか」と失望した。
コロケーション
〈人〉が
【人名】、私(たち)、人々、国民、民衆、彼、彼女
〈人〉を
【人名】、彼女、彼、私、大臣
〈立場〉に(と)[として]
養子、妻、嫁、皇帝、教師、首相
〈様態〉のぞむ
強く、是非にと、どういうわけか、特に、心から
非共起例
〈人〉が〈人〉を〈立場〉としてのぞむ
 彼は彼女を妻としてのぞんでいる
 彼は彼女を妻に(と)のぞんでいる
「彼女を妻としてのぞんでいる」が言えないのは、彼と彼女が結婚して彼女がなる立場は妻以外考えられないからである。このように、組織・集団内である人がなりうる立場が一つしかない場合、「〈人〉を〈立場〉としてのぞむ」は使えない。その場合には、「〈人〉を〈立場〉に(と)のぞむ」を用いる。
解説
語義7は、ある人に、自分たちが属する組織・集団内のある立場になってほしいと強く思うことである。語義6と語義7の関係について考えると、語義7は「思った通りの状態になってほしいと強く思う」こと(語義6)の一種である。よって、語義7は語義6から意味が拡張したものであると言える。
誤用解説
 両親は私を部長にのぞんだ
 両親は私が部長になることをのぞんだ
語義7の「のぞむ」は、同じ組織や集団に属する人に、組織や集団内のある立場になってほしいと強く思うことを表す。よって、誤用例のように、両親が自身の属さない会社で、子どもに部長という立場になってほしいと強く思う場合には用いることができない。その場合には、語義6の「のぞむ」を用い、「両親は私が部長になることをのぞんだ」と表現する。
類義語・反義語
類義語求める、要求する
反義語


臨む・望むの全体解説 各語義の解説をご覧ください。
























▶全例文を聞く
〈場所〉に
アラビア海に臨むインド西部の商業都市、ボンベイ。
(五島昭著 『インドの大地で』, 1986, 302)
熊本に残った玉山は、流れに臨み林を背にした二階を新たに設け、そこで独り笛を吹いて楽しんでいたが、やがて病床に伏した。
(日野竜夫ほか編纂 『江戸詩人選集』, 1992, 919)
〈こと〉に
巨獣はに臨んでも復讐の意思を棄てなかった。
(ディーン・デブリン,ローランド・エメリッヒ脚本;スティーヴン・モルスタッドノベライズ;石田享訳 『ゴジラ』, 1998, 933)
いま、人類はさまざまな危機に臨んでいる。
(梅原猛著 『三人の祖師』, 1989, 182)
〈人〉が
ミハイルは最優秀の外科医が手術に臨むように、ひどく冴えた眼で襲いかかった。
(HOBBY JAPAN, 2004, レジャー/趣味)
新日本の選手がどんな気持ちで試合に臨んでいるかは、日頃の道場でのトレーニングや試合前の練習をちゃんと見ていればわかることだ。
(山本小鉄著 『いちばん強いのは誰だ』, 1997, 788)
〈こと〉に
選手は皆、それぞれに目標があり、それぞれに課題を持って試合に臨む。
(海原零著 『銀盤カレイドスコープ』, 2005, 913)
また、報道陣も用意されたマスクを着けて会見に臨んだ。
(Yahoo!ブログ, 2008, 病気、症状)
〈様態〉のぞむ
五月十三日、いよいよ本番の「第一回日韓(韓日)教育文化協議会」に臨んだ。
(名越二荒之助編著 『日韓2000年の真実』, 1997, 210)
しかし頭の中は、きちんと授業に臨もうとしているかどうか
(ジョージ・ギッシュ著 『ワンダフルディファレンス』, 2004, 302)
〈人〉に
なまじ思いやりをもって人民に臨めば、「甘えの構造」ばかりはびこって統制がとれなくなる。
(商鞅著;守屋洋編訳 『商君書』, 1995, 124)
そこで教師がどんな教材を準備して子どもたちに臨むのかが鍵となる。
(二宮厚美,神戸大学附属養護学校編著 『コミュニケーション的関係がひらく障害児教育』, 2005, 378)
〈場所〉を
この高所に立ちますと、天気のよい五月頃や冬場には、北東方面に筑波山を望むことができます。
(熊野正也編 『東京低地の古代』, 1994, 213)
きれいに晴れた日なら、対馬から対岸の韓国を肉眼で望むことができる。
(加瀬英明著 『イギリス衰亡しない伝統国家』, 2000, 302)
〈様態〉のぞむ
富士山を間近に望む広い日本庭園
(国重正昭著 『ツツジ、アザレア』, 2002, 627)
ただ遥かに北を望むと、昔の城壁のあとの起伏がありありと見える。
(佐伯富ほか編纂 『宮崎市定全集』, 1992, 220)
〈人〉が
そんな彼女がいま望んでいるのは、移植コーディネーターになることだ。
(週刊朝日, 2001, 一般)
国民が望んでいるのは、政権交代ではなく、景気回復。。
(Yahoo!ブログ, 2008, ビジネス)
〈人〉に
「それなら、に何を望んでいるの?」
(エマ・ダーシー作;橋由美訳 『復讐は甘美すぎて』, 2002, 933)
結婚相手に高学歴を望むのはまちがいですか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 大学、留学)
〈組織〉に
高齢者と現役世代、費用対効果を考えた、冷静な対応を与党・野党に望みます
(Yahoo!ブログ, 2008, 事件・事故)
〈こと〉を
どうやら、男の方が、女との結婚を望んでいる感じだった。
(西村京太郎著 『L特急やくも殺人事件』, 1991, 913)
あなたが成功を望むなら、成功すると本気で信じて実行すれば良いのです。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
〈様態〉のぞむ
それは本当に、心から僕が望むことだ。
(宮部みゆき著 『夢にも思わない』, 1997, 913)
家内は、かねてそうした場所を望んでいたこともあり、早速に出かけることにする。
(伊関武夫文;伊関光代写真 『ドイツ手作り紀行』, 2005, 293)
〈人〉を
その時、シーザーは「民衆は自分を皇帝として望まないのか」と、実にいやな、失望を隠せない表情をしたという。
(谷沢永一著 『人間通と世間通』, 1996, 019)
〈立場〉に(と)[として]
そのジェラルドが、どういうわけか私をに望んだの。
(ノーラ・ロバーツ著;平江まゆみ,矢吹由梨子訳 『マクレガー家の物語』, 2001, 933)






























最後まで気を抜かず試合に臨みます
機に臨み変に応ずる

意味
その時々の状況に応じて、適切な処置をとる。
用例
今後も問題には、機に臨み変に応じて対応していく。
コーパスからの用例
いや、心も目も、一流の使い手に匹敵する早さ、機に臨み、変に応じて、神変不可思議といってもいいほどの業を持った男です。(藤倉四郎『バッハから銭形平次』、9文学、2005)
望みを託す

意味
希望をかける
用例
子どもに自分の叶えられなかった望みを託す
コーパスからの用例
従来、『メシマコブ』のような免疫賦活食品は、現代医学に見放された末期の患者さんが最後の望みを託す使い方でした。(北川永志『この「メシマコブ」がガンに効く!ガン免疫療法最新リポート』、4自然科学、2004)
望むらくは

意味
望むことは。どうか…してほしい。
用例
望むらくは、彼の手術が成功せんことを。
コーパスからの用例
本日は本院の門出の第一歩であります。望むらくは今後同僚諸氏の助力により、以てその目的を貫遂し、本院が益々発展することを乞い願うものであります。(磯貝元『築地施療病院の生涯』、9文学、2003)
複合動詞 V1

望み見る
複合動詞 V2

待ち望む
複合名詞

望み薄、望み事、望み次第、望み通り
臨む・望む(1グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型平板
辞書形のぞむ
ない形のぞまない
~なかったのぞまかった
ます形のぞみ
~ませんのぞみま
~ましたのぞみした
~ませんでしたのぞみまんでした
~ときのぞむとき/のぞむ
ば形のぞ
意向形のぞ
て形のぞんで
た形のぞんだ
可能形のぞめる
受身形のぞまれる
使役形のぞませる
閉じる