考えるのコアイメージ

1.アイデア産出のための思考他動詞初級★★★
表記考える
人が、新しいアイデア(解答、解決策)を生み出すために、知力を働かせる。
文型
<人>が<こと>を[について]考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
母が節約の方法を考える
石黒さんはずっと、数学の問題を考えています
皆で環境問題を考えよう
もっと真剣に、命の意味を考えなさい
「この地区の犯罪を減らすための対策を一緒に考えてくださいませんか?」「私などで良ければ、喜んでご協力いたしますよ」
田中大臣には、今後の初等教育のあり方について優先的に考えさせようと思う。
コロケーション
<こと>を[について]
方法、問題、意味、対策、あり方
<様態>
よく、いろいろ、ちょっと、じっくり、しっかり
非共起例
<こと>を[について]考える
 母が子を考える
 母が子を思う
 母が子のことを考える
「考える」の必須項「<こと>を[について]」の<こと>には、「方法」、「問題」、「対策」など、何らかの事柄を表す抽象名詞が用いられる。したがって、「子」、「駅」、「机」のような具体名詞は、それ単独で用いることはできない。これらの名詞を「考える」の必須項として用いる場合には、それらに「~のこと」を付加した形式で用いる。
解説
語義1は、人が「問題を解決しよう」あるいは「物事の本質を理解しよう」という目的意識のもとに行う思考を表している。なお、語義1の必須項が「<こと>について」である場合、これは「<こと>を」に比べて、<こと>に該当する語が<知力の向かう対象>であることを明示する形式であるといえる。なお、一般的に「思う」は「考える」と類義的な関係にある動詞であると位置づけられるが、語義1に関しては「考える」を「思う」に置き換えることはできない。また、語義1と類義的な関係にある動詞として「検討する」、「考察する」が挙げられる。「考える」の語義1は、新しいアイデアの産出を目的とした思考という側面が焦点化される。これに対して、「検討する」は、特に物事の是非、良し悪しについての判断を目的とした、多角的な調査に基づく思考という側面が焦点化される。また「考察する」は、物事を明らかにする目的での、調査に基づいた思考という側面が焦点化される。
誤用解説
語義1の必須項「<こと>を」を、「Xのことを」という形式にする場合、「X」には既知の特定的な事柄を表す名詞が入る。したがって、「対策」、「理由」、「言い訳」のように、結果的に生み出される事柄を表す名詞は「Xのこと」の「X」には入りにくい。
 町長は必死で対策のことを考えた。
 町長は必死で対策を考えた。
類義語・反義語
類義語検討する、考察する
反義語


2.アイデアの産出他動詞初級★★★
表記考える
人が、知力を働かせて、新しいアイデアを生み出す。
文型
<人>が<こと・もの>を考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
課長が新製品を考える
町長は、様々な防犯対策を考えました
「効果的にダイエットできる方法を考えてみたので、聞いてもらえませんか?」「ええ、ぜひ聞かせてください」
今井先生はいつも、患者が十分に納得できる治療プランを考えてくださいました
党がどれだけ素晴らしい法案を考えても、政府によって一蹴されるだろう。
新しい料理長によって、ユニークな食材の組み合わせが色々と考えられました
コロケーション
<こと>を
対策、方法、プラン、案、戦略
<もの>を
(新)製品、(新)商品、名前
<様態>
いろいろ、たくさん、やっと、ようやく、いつも
解説
語義1では、知力を働かせる過程が焦点化されるのに対して、語義2は知力を働かせた結果が焦点化される。したがって、語義1は必須項として、<知力の向かう対象となる事柄>を表す名詞句をとるのに対して、語義2では、<知力を働かせた結果として生み出される事柄、もしくは産物>をとる。「新製品を考えた」、「法案を考えた」のように、「考える」を過去形(タ形)にすると、語義2が結果を焦点化した意味であることがより明確になる。但し、「皆で新製品を考えたが、良い案は出なかった」という用法から分かるように、常に結果を含意するわけではない。なお、語義2と類義的な関係にある動詞として「考案する」が挙げられるが、「皆で新製品を考案したが、良い案は出なかった」という用法が不自然であることから分かるように、「考える」の語義2に比べてより結果が焦点化された動詞であるといえる。
誤用解説
語義2は語義1と異なり、格助詞「を」を「について」に置き換えることができない。(「Xについて」は、必須項の「X」が<知力の向かう対象>であることを明示する形式である。しかし、語義2では必須項は<知力を働かせた結果として生み出される事柄、もしくは産物>である。)なお、例えば「新製品について考える」、「対策について考える」などは、表現そのものは不自然ではないが、このような用いられ方がされた場合、ここでの「新製品」や「対策」は<知力の向かう対象>を表すことになり、その結果産物を表さない。(つまり、これらは語義1としての用法となる。)
 私たちはついに新メニューについて考えた。
 私たちはついに新メニューを考えた。
類義語・反義語
類義語考案する
反義語


3.対象の重要視他動詞中級★★
表記考える
人が、ある対象を重要なものとして捉え、その対象について注意を払う。
文型
<人>が<こと>を考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
父はいつも体のことを考えている
もっと他人の気持ちを考えなさい
伊藤君は、あまりお金のことを考えないから、少々心配です。
健康のことを考えて、毎日のウォーキングを欠かさないようにしている。
石黒さんは、佐藤さんのことを考えてアドバイスしたのに、それが佐藤さんにとっては逆効果だったようです。
山田社長は、常に社員の幸せを考えてくださる素晴らしい方です。
stairs近年、都会でも環境問題や自分の健康のことを考えて、自転車で通勤する人が少しずつ増えてきました。
コロケーション
<こと>を
こと、気持ち、環境、健康、就職
<様態>
よく、まず、常に、じっくり、しっかり
解説
語義3は語義1と隣接関係にある意味である。すなわち、語義3における<注意を払う>という行為は、語義1における<知力を働かせる>という行為の前提とみなすことができるのである。なお、語義1では、知力を働かせる対象となる事柄(となるアイデアや問題)が、思考の主体である人にとって重要かどうかは問題にならないのに対し、語義3では、人の、注意を払う対象となる事柄への重要視という捉え方が必須の条件である。
誤用解説
語義3は、「思う」と類義的な関係にあるが、「Xのためを」という形は、通常、「考える」と共に用いることはできず、「思う」と共に用いるのが自然である。(なお、「考える」の語義3は、ある対象を重要なものと捉えているのに対し、「思う」の場合にはある対象を大切なものと捉える、という違いがある。)
 鈴木さんのためを考えて助言したのに・・・。
 鈴木さんのためを思って助言したのに・・・。
類義語・反義語
類義語思う
反義語


4.対象に関する思考他動詞中級★★
表記考える
人が、ある対象の属性や対象に関する事柄について、知力を働かせる。
文型
<人>が<こと>を考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼は、故郷にいる両親のことを考えた
先輩たちのいなくなった後の部活を考えてみました。そして、不安と焦りでいっぱいになりました。
田中君、思い詰めたような顔をしていたけど、どんなことを考えていたの?
自宅に残してきたペットのことを考えたら、早く帰宅したくなってしまった。
被害者の立場や心情を考えて、胸が痛んだ。
妻や娘のいない日々なんて、考えることができません。
コロケーション
<こと>を
こと、立場、心情、生活、日々
<様態>
よく、いろいろ、常に、少し、ちょっと
解説
語義4は語義1と、<人が知力を働かせる>という意味特徴は共通している。しかし、語義1は<目的意識>に基づく思考であるのに対し、語義4では<目的意識>が希薄化しているという違いがある。このことが、他の語義と比べて語義4が「思う」とより近接した意味を有することの理由である。(但し、「考える」が、人が自らの意志でコントロールしている行為であるのに対し、「思う」は通常、人が自らの意志でコントロールしている程度が極めて低い、という違いはある。)
誤用解説
自発的な行為を表す助動詞「れる・られる」は、通常、「考える」(の語義4)と共に用いるのは不自然であり、そのような場合には「思う」と共に用いる方が自然である。
 当時の両親の苦労が考えられる
 当時の両親の苦労が思われる
類義語・反義語
類義語思う
反義語


5.未来の事柄の予測他動詞中級★★
表記考える
人が、知力を働かせて未来の事柄を予測する。
文型
<人>が<こと>を考えて[考えると]
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
母は、万が一を考えて保存食を用意した。
英語が社内公用語になる日のことを考えて、今から英会話教室に通っています。
子供たちの将来を考えて、去年から教育資金を積み立てている。
残りの人生を考えると、今のうちに新たなやりがいを見つけた方が良さそうだ。
娘の将来を考えると、死ぬに死ねない。
解約したときのリスクを考えると、この保険プランはあまりおすすめできない、というのが正直なところです。
コロケーション
<こと>を
こと、万が一、将来、未来、人生、リスク
<様態>考えて[考えると]
よく、いろいろ、まず、ちょっと、改めて
解説
語義5は語義1と、<人が目的意識を持って知力を働かせる>という意味特徴が共通している。但し、語語義1は、必須項によって表される事柄(思考の対象)が何らかの問題であるのに対し、語義5は未来の事柄であるという違いがある。なお、語義5は使用される形式に制約があり、「~を考えて+後件(主体の行為)」、もしくは「~を考えると+後件(主体の判断)」という形式で用いられる。つまり、「考える」という思考の対象が<未来の事柄(事態、能力)>を表しており、後件で<未来の事柄>に対する対処の仕方が表されるのである。
誤用解説
語義5では、「~を考えて」の後件としては通常、<主体の判断>を表す形式は用いられず、逆に、「~を考えると」の後件としては通常、<主体の行為>を表す形式は用いられない。
 万が一を考えると、保存食を買った。
 万が一を考えて、保存食を買った。
 解約したときのリスクを考えて、この保険プランはあまりおすすめできない、というのが正直なところです。
 解約したときのリスクを考えると、この保険プランはあまりおすすめできない、というのが正直なところです。
類義語・反義語
類義語予測する、予想する
反義語


6.既知の事柄に基づく思考他動詞中級★★
表記考える
人が、既知の事柄に基づいて、判断を導くために知力を働かせる。
文型
<人>が<こと>を[から]考えると[考えて]||<人>が<こと>から考えて
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「先生、僕は志望校に合格できるでしょうか?」「君の日頃の成績を考えると、ボーダーラインにいる、というのが正直なところだ」
ここ最近の彼の発言から考えると、そろそろ転職したいと思っているのではないでしょうか。
学生たちの反応から考えて、来年は講義内容を変えた方が良さそうだ。
ここ数年の収益の状況を考えると、社内改革を本格的に進めるべきだと思われます。
チームの現状を考えると、心苦しいけれども監督を途中解任するしかなさそうだ。
昨夜の地震の震度から考えて、工場に少なからぬ被害が生じているであろうことは間違いない。
stairs少子高齢化の現状を考えると、今後、労働力が不足するだろうと言われています。
コロケーション
<こと>を[から]考えると[考えて]・<こと>から考えて
現状、状況、反応、成績、様子
<様態>考えると[考えて]
よく、いろいろ、じっくり、しっかり、十分(に)
解説
語義6は語義1と、<人が目的意識を持って知力を働かせる>という意味特徴が共通している。但し、語語義1は、必須項によって表される事柄(思考の対象)が何らかの問題であるのに対し、語義6は既知の事柄であるという違いがある。なお、語義6も語義5と同様に、使用される形式に制約があり、「~を[から]考えると[考えて]+後件(主体の判断)」もしくは「~から考えて+後件(主体の判断)」という形式で用いられる。
誤用解説
語義5では後件は<行為>と<判断>の両方を表しうるのに対し、語義6では<判断>しか表さない、という違いがある。
 経営状態を考えると、閉店する。
 経営状態を考えると、閉店するしかなさそうだ。
類義語・反義語
類義語基づく、踏まえる
反義語


7.結論付けのための思考他動詞中級★★
表記考える
人が、結論を導くために知力を働かせる。
文型
<人>が<こと>と考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
来週の日曜日に何をして過ごそうかと考えた
彼女へのプレゼントに、時計を買おうか、指輪を買おうかと考えてみるものの、なかなか結論が出ない。
旅先で一人取り残された山田君は、さてこれからどうしたものかと考えました
「新ドラマの構想、もう固まった?」「ああでもない、こうでもないと考えた挙句、結局、20年前のヒット作のリメイクをすることにしたよ」
今夜はどこで夕食を食べようかと考えていたら、あっという間に30分過ぎていた。
社員総出で、どんな新商品を開発しようかとあれこれ考えても、なかなか名案が出てこない。
コロケーション
<こと>と
(どう[何を])しようか、どうしたものか、買おうか、食べようか、行こうか
<様態>
いろいろ、少し、ちょっと、じっくり、あれこれ
解説
語義7~9は、「<こと>と」という形式の引用成分を伴う、という制約のある意味である。語義7では、この引用成分が、人が何らかの結論を導くための思考過程を表す。なお、語義7は語義1と、<人が目的意識をもって知力を働かせる>という意味特徴が共通している。但し、語義1では必須項(「<こと>を」の<こと>)によって<知力の向かう対象>を表すのに対し、語義7では必須項(「<こと>と」の<こと>)がより具体的(詳細)に、何らかの結論を導くに至る思考の過程を表す、という相違がある。したがって、例えば「今夜の夕食を考える」という用法(語義1における用法)であれば、その思考内容は「夕食」に関する様々な側面を含む(可能性がある)のに対し、「今夜の夕食を何にしようかと考える」(語義7における用法)であればそのような側面の1つである「夕食として準備する(そして、食べる)物を何にするか」という面が焦点化されることになる。
誤用解説
語義7は人の意志的な思考であるため、「考える」を(人が意志的にコントロールする程度の低い)「思う」に置き換えることができないか、できたとしても不自然なものとなる。
 食パンを買おうか、フランスパンを買おうかと思った挙句、フランスパンを買うことに決めた。
 食パンを買おうか、フランスパンを買おうかと考えた挙句、フランスパンを買うことに決めた。
類義語・反義語
類義語検討する
反義語


8.結論付け他動詞上級
表記考える
人が、知力を働かせて結論を導く。
文型
<人>が<こと>と考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
明日は1日中忙しいので、今日のうちに食料品の買い物を済ませようと考えた
店長は、弁当の注文を電話だけでなくインターネットでも対応できるようにしようと考え、早速システムの構築を始めた。
私たちは、小さなことから少しずつでも地域貢献をしていこうと考えました
素直な気持ちを真摯に伝えれば彼女も納得してくれるだろうと考えたものの、友人に、現実はそんなに甘いものではないと言われてしまった。
初めて月に行こうと考えた人は、本当にすごいと思います。
高校卒業後も本格的にサッカーを続けようと考えて、体育大学に進学することを決意した。
コロケーション
<こと>と
しよう、見よう、行こう、買おう、続けよう
<様態>
やはり、改めて、一応、なんとか、結局
非共起例
<こと>と考える
 生涯この地で暮らすと考え、家を建てることにした。
 生涯この地で暮らそうと考え、家を建てることにした。
語義8では、必須成分「<こと>と」の<こと>において、通常、動詞の基本形は用いられず、動詞の意向形や、助動詞「だろう」を付加した形が用いられる。
解説
「知力を働かせて結論を導く」という一連の流れにおいて、語義7ではその前半(過程)が焦点化されているのに対し、語義8では後半(結果)が焦点化されている。したがって、語義7では、「考える」の引用成分が「思考過程」を表しているのに対し、語義8では「思考内容(結論)」を表しているといえる。
類義語・反義語
類義語思う、決める
反義語


9.仮定他動詞上級
表記考える
人が、ある事態を仮定する。
文型
<人>が<こと>と考える
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
刑事は、今回の事件と10年前の事件に強い関係があると考えているようだ。
今回の失敗は、あなたに与えられた試練なのだと考えてみたらどうでしょうか。
実際に正しいかどうかは分からなくても、仮に正しいと考えた上で実験を進めよう。
コンプレックスを自分の個性だと考えたら、心の負担も少しは軽くなるかもしれません。
各自治体は、地震が明日起きても不思議ではないものだと考えて対策をすべきだ。
「明日が本番なのに、何だか気合が入らないんです」「リハーサルじゃなくて本番なんだと考えることで、演じ方も変わってくるんじゃないかな?」
stairs「一期一会」は、こうして出会っている時間は二度とない一生に一度のことと考え、この一瞬を大切にして最高のおもてなしをしようという意味です。
コロケーション
<こと>と
~である、~だ、~だった、正しい
<様態>
やはり、おそらく、きっと、たぶん、仮に
解説
語義9は、人がある既知の事柄(事物、事態)に対して、意図的にある意味付け(仮定)を行っていることを表している。なお、語義9の引用成分である「仮定された事態」は、語義8の引用成分である「結論」と同様、「思考内容」の1つであると位置づけられる。この点で、語義8と語義9は共通している。なお、語義9と、「仮定する」という動詞は類義的な関係にあるが、語義9に比べて「仮定する」は(科学における文脈をはじめとして)より改まった場面で用いられることが多い。また、「<人>が<こと>と仮定する」における<こと>は、語義9に比べてより明示的な事柄(明確であり、自由度の低い事柄)であるといえる。
誤用解説
語義9の「考える」を命令形で用いるのは不自然である。これは、ある事態を仮定するという行為が、主体(である人)自らの判断と強く結びつく行為であり、通常、他者から命令されて行うものではないからだと考えられる。
 仮にこの計画が成功したと考えろ
 仮にこの計画が成功したと考えよう
類義語・反義語
類義語仮定する
反義語


考えるの全体解説 各語義の解説をご覧ください。
























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<こと>を[について]
子どもたちは、熱心にメモを取りながら身近に迫っている環境問題について考えていました。
(広報「町から町へ」, 2008, 奈良県)
次に,度数分布表から平均値を求める方法を考えよう。
(数学B, 2006, 高)
<様態>
ここではポイントを簡単に紹介しただけだが、時代の流れに柔軟に対応して着実に進化するための方策を、本書を通してじっくりと考えていただきたい。
(竹中平蔵著 『日本企業の底力』, 2001, 335)
<こと>を
漠然と「パソコンを覚えよう」と考えるのではなく、「パソコンを使って○○をやってみよう」と具体的なプランを考えるのです。
(穂積徳彦著 『最新版!Windowsがわからなくても動く本』, 2001, 007)
<もの>を
友達から、生まれてくる子供の名前を一緒に考えて欲しいと言われました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<こと>を
書かれた人の気持ちを考えたら、こんなことできるはずがありません。
(法則化中学中央企画室編 『「対話」を核に荒れた教室を再生させる』, 2001, 375)
環境を考え,エネルギーやものをむだにしていないかについても考えてみましょう。
(新しい技術・家庭 家庭分野, 2005, 中)
<こと>を
野心的な人間は自分の名誉立場を第一に考える。
(スティーブン・R.コヴィー著;フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社訳 『原則中心リーダーシップ』, 2004, 159)
<こと>を
自分の人生以上に、子供の人生を考えなければならない。
(唯川恵著 『今夜誰のとなりで眠る』, 2002, 913)
あなたは、自分の将来をどのくらい先まで考えて行動しているでしょうか?
(浅野裕子著 『女の運命を動かす100の方法』, 2002, 159)
<こと>を[から]考えると[考えて]・<こと>から考えて
今の状況から考えても私は、結婚はまだまだ先だと考えています。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 冠婚葬祭)
<こと>と
日本は、あの頃にいつ戻れるのだろうかと考える。
(稲葉稔著 『熱風』, 2002, 913)
<こと>と
明日の朝、一番に電話して依頼しようと考えた。
(山崎光夫著 『ジェンナーの遺言』, 1986, 913)
<様態>
たぶん、なんとか解決しようと考えたんだろう。
(スティーヴ・ハミルトン著;越前敏弥訳 『狩りの風よ吹け』, 2002, 933)
<こと>と
でも、今ではストレスそのものが悪いと考えられている。
(キース・ジャレット著;山下邦彦訳;ティモシー・ヒル,山下邦彦編 『インナービューズ』, 2001, 764)






























近年、都会でも環境問題や自分の健康のことを考えて、自転車で通勤する人が少しずつ増えてきました。
少子高齢化の現状を考えると、今後、労働力が不足するだろうと言われています。
「一期一会」は、こうして出会っている時間は二度とない一生に一度のことと考え、この一瞬を大切にして最高のおもてなしをしようという意味です。
物は考えよう

意味
同じ物事であっても、捉え方によって良くも悪くも解釈できるものである。
用例
あなたは今回の失敗できっと深く落ち込んでいることでしょう。しかし、物は考えようですから、この失敗を大きなチャンスだと考えてみてはどうでしょうか。
コーパスからの用例
週3回透析する生活ではなにをするにも制約がある。が、ものは考えよう。この透析で体の有害物質は排除されるわけだ。(『週刊新潮』2001年11月15日号)
今日考えて明日語れ

意味
発言は熟慮した上で慎重に行うべきである。
用例
彼は、いつも軽はずみな発言で周囲の人間を不快にさせているから、常に「今日考えて明日語れ」という心構えでいるように忠告した方が良さそうだ。
複合動詞 V1

考えあぐむ、考え合わせる、考え及ぶ、考え込む、考え出す、考え付く、考え直す
複合動詞 V2

合わせ考える、悩み考える
複合名詞

考え方、考え事、考え物、考え違い、考え落ち、無考え、素人考え
考える(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形かんがる かんえる
ない形かんがない
~なかったかんがなかった
ます形かんがえ
~ませんかんがえま
~ましたかんがえした
~ませんでしたかんがえまんでした
~ときかんがるとき かんえるとき
ば形かんがれば かんえれば
意向形かんがえ
て形かんえて
た形かんえた
可能形かんがえらる(かんがえる)
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