走るのコアイメージ

1.足で速く移動自動詞初級★★★
表記走る
人、動物などが、(足を交互にすばやく動かして)速く前に進む。
文型
<人・動物>が走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
陸上部の学生がグラウンドを走っている
犬が公園の向こう側から走ってきた
太郎は来年、駅伝で東京から箱根まで走るそうだ
電車に乗るより走って帰った方が早く家に着きそうだ。
体を鍛えるために、毎日家の周りを二十分ほど走ることにしている
水泳選手として活躍している彼は、常に走るトレーニングも怠らない。
stairs皇居に行くと、外周を走っている人をたくさん見かけます。
コロケーション
<地点>から<地点>まで
駅、家、東京、箱根
<場所>を
公園、校庭、目の前
<位置>を
トップ、先頭
<種目>を
長距離、ハーフマラソン
<距離>を<時間>で
<距離>100メートル <時間>11秒
<場所>で
公園、屋内、校庭、砂浜
<道具・状態>で
ジョギングシューズ、裸足
<様態>
ゆっくり、速く、一目散に、勢いよく、息せき切って、とろとろ、だらだら、全速力で、延々(と)、ばたばた(と)、ひた走りに
非共起例
<動物>が
 つばめが走る。 魚が走る
 つばめが飛ぶ。 魚が泳ぐ
 蛇が走る
「走る」主体が動物である場合、足があり、地上で生活するという特徴が必要である。ただし、「蛇」のように足がない動物でも、地面などに沿って速く進むことができる場合、「走る」が使えることがある。
解説
普通、速い移動であるが、たとえゆっくりな移動であっても、両足ともに地面から離れる状態がある。
類義語・反義語
類義語駆ける、馳せる、ダッシュする
反義語


2.乗り物の速い移動自動詞初級★★★
表記走る
乗り物が(前に)動く。
文型
<乗り物>が走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
公園の中を自転車が走っている
線路を電車がのんびりと走っている
目の前を車がものすごいスピードで走っていった
お盆の時期なので、高速道路をたくさんの車が走っている
大通りはたくさん車が走っていたので、裏道を通って家に帰った。
子供が走っている電車をみて喜んでいる。
コロケーション
<乗り物>が
車、自転車、バス、列車、電車、船、ヨット
<地点>から<地点>まで
駅、家、東京、箱根
<場所・位置・距離>を
① 場所:大通り、線路、高速道路、~沿い
② 位置:目の前、前方、後方
③ 距離:100km
<様態>
ゆっくり、のろのろ、高速で、時速50キロで、びゅんびゅん、しばらく、ひたすら、延々(と)、くねくね(と)、ひっきりなしに、たらたら(と)
非共起例
<乗り物>が
 飛行機が走る。 ロケットが走る
 飛行機が飛ぶ。 ロケットが飛ぶ
道路、線路や水面など、何かに接して動く乗り物に使われる。
解説
「<人> が<乗り物>を走らせる。」の形でも使われる。
例)昨日は東京から筑波山まで車を走らせました。
「<人>が<乗り物>で走る。」の形でも使われる。
例)車で走って30分くらいで目的地に着きました。
人・動物が足を使って速く移動するように、乗り物が速く移動することを表す。ただし、人・動物が「歩く」と言えるのに対して、乗り物はたとえどんなにゆっくり移動していても、「歩く」とは言えない。
例)渋滞で車がのろのろ走っている。
類義語・反義語
類義語走行する
反義語


3.乗り物の運行自動詞中級★★
表記走る
乗り物が一定の場所を運行する。
文型
<乗り物>が走っている
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
十年前この辺りでは路面電車が走っていた
家の前から大学まで十分に一本バスが走っている
筑波山ではケーブルカーが走っている
東京から青森まで東北新幹線が走り始めて一ヶ月になる。
この町ではバスが夜の十二時を過ぎても走っている
旅館まではバスが走っているので、迷わずに行けるだろう。
コロケーション
<乗り物>が
バス、電車、タクシー、モノレール
<地点>から<地点>まで
東京、青森、駅、大学
<場所>を
構内、市内、郊外、大通り、〜沿い
非共起例
<乗り物>が
 飛行機が走っている
 飛行機が運航している
道路や線路などの決まっている経路(路線)に接して動く乗り物に使われる。
解説
「山の手線が家の前を走っている。」の場合の「山の手線」は山の手線の線路の意味であり、線路が伸びているという意味の語義10になる。(山の手線の車両が移動しているという語義2の場合もある。)「東京では、朝から夜まで山の手線が走っている」は運行するの語義3の意味であり、語義10の意味にはならない。運行の語義で使われる場合、運行の場所は、「場所+を」よりも「場所+に(は)」「場所+で(は)」となることが多い。特に「場所+で(は)」の場合、運行の意味になり、語義10の線路が伸びるの意味にはならない。
類義語・反義語
類義語運行する、運航する
反義語


4.目的地への急行自動詞中級★★
表記走る
目的の場所へ急いで移動する。
文型
<人>が<目的地>に[へ]走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
警察は通報を受け、事故現場へと走った
突然の腹痛でトイレに走った
息子が救急車で運ばれたと知り、取るものもとりあえず病院へ走った
有名人が近くで撮影していると聞き、慌てて撮影場所に走った
市役所に慌てて住民票を取りに走った
大学まで、締め切り直前のレポートを出しに走った
stairs開店と同時に売り場に走る人も多くいます。
コロケーション
<目的地>に[へ][まで]
病院、現場、市役所、大学
<目的>に
人に会い、物を取り、お金を下し
<様態>
急いで、慌てて、急遽
誤用解説
物理的に遠い場所にはあまり用いない。
 母が倒れ、私は日本に走った。
 母が倒れ、隣町の実家に走った。
類義語・反義語
類義語急ぐ
反義語


5.奔走自動詞上級
表記走る
必要なものを求めて急いで行く。
文型
<人>が<目的>に走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
次の総選挙の票集めに走った
大地震が起こり、人々は食料を集めに走った
借金を抱えた社長は今、金策に走っている
A社は倒産を目前にして、お金を借りにあちこち走っている
部下を金集めに走らせた
コロケーション
<目的>に
金策、〜集め、借り
<様態>
我を忘れて、必死になって
類義語・反義語
類義語奔走する
反義語


6.逃走自動詞上級
表記走る
逃げる。自分の立場から逃げてある側につく。
文型
<人>が<場所>に[へ]走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
小早川秀秋は、徳川側に走ってしまった
あわてて火事と反対方向に走った
花子は恐怖のあまりお化け屋敷の外に走っていってしまった
あの男は味方を裏切り、敵側に走った
津波警報を聞き、人々は山へと一目散に走った
明日の手術が怖くなった太郎は、病室を飛び出して必死に走った
コロケーション
<場所>に
① 場所:山、高台、出口
② 方向:外、北
③ 所属先:相手側、敵方、東軍、女のもと、恋人のもと
<様態>
一目散に、急いで、脇目もふらずに
解説
意思を表す際にはあまり用いられない。


7.悪い傾向自動詞上級
表記走る
好ましくない傾向に傾く。
文型
<人>が<悪い習慣・状態>に[へ]走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
政治家が私利私欲に走ってはいけない
太郎は今、悪の道に走ってしまっているようだ
「くれぐれも不倫には走るなよ。」「わかってますよ。」
子供が高校を中退し、非行の道に走ってしまった
リストラされた同僚は、再就職せずギャンブルと酒に走ってしまったそうだ
「そうやってすぐ流行に走るのはどうかと思うよ。」「うるさいな。」
コロケーション
<悪い習慣・状態>に
① 習慣:ギャンブル、酒
② 状態:楽な方、悪の道、保身、極端、流行
③ 行為:悪事、犯罪、凶行、非行、不倫、ドル買い、安易な値下げ、私利私欲、党利党略
④ 信念・感情:宗教、感情、才、利


8.一瞥他動詞上級
表記走らせる
視線を速く移動させることによって速くさっと見る。
文型
<人>が<視線>を走らせる
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼はちらりと時計に目を走らせた
太郎は花子の頭からつま先まで視線を走らせた
周囲に鋭く目を走らせた
玄関から上がるなり、刑事は部屋中に視線を走らせた
父は家に帰ってくるなり、あわてて新聞に目を走らせた
優子は周囲に視線を走らせて人がいないことを確認した。
コロケーション
<視線>を
視線、目、横目
<場所・対象>に
紙面、部屋の中、辺り
<様態>
ちらっと、さっと、鋭く、素早く
誤用解説
「速くさっと見る」動作を表すときに使う。内容をチェックしたり、意思や依頼を表すときにはあまり使わない。
 この書類に目を走らせてくれませんか。
 この書類に目を通してくれませんか。
 この書類を見てくれませんか。
 今(この書類に)目を走らせますから、少し待っていて下さい。
 今(この書類に)目を通しますから、少し待っていて下さい。
 今(この書類を)見ますから、少し待っていて下さい。
類義語・反義語
類義語一瞥する
反義語


9.急な伝播自動詞中級★★
表記走る
感覚、現象などが一瞬にして現れる(現れて消える)。
文型
<感覚・現象>が走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
突然夜空に稲妻が走った
手をかざすとプラズマが走る機械がある。
誰かが「ミサイルだ!」と叫んだのが聞こえた。次の瞬間あたりに閃光が走った
その男の姿を見た太郎は、背筋に悪寒が走るのを覚えた。
立ち上がった瞬間、腰に痛みが走った
腹部に突然激痛が走り、立っていられなくなった。
stairs昨日、床に落ちたペンを拾おうとしたら、急に腰に痛みが走って
コロケーション
<感覚・現象>が
① 痛み:痛み、激痛、鈍痛
② 心理的感覚:戦慄、悪寒、冷たいもの(比喩)、電気(比喩)
③ 光・音:光、稲妻、閃光、プラズマ、ノイズ
④ 衝撃、緊張
<場所>に
① 体:腕、指先、背中、体、背筋、首筋、顔
② 場所(光・音):夜空、暗がり、凍った湖面
③ 場所(衝撃・緊張):現場、全国、世界中
<人>に
参加者、皆、人々の間
非共起例
<感覚・現象>が
 花火が走る
 花火が上がる
自然現象や自発的に生じる感覚・感情にしか使えない。人工的な現象には使えない。
誤用解説
速度を表す副詞と一緒に使えない。
 背中にゆっくり痛みが走った。
 稲妻が速く走った。


10.線状自動詞中級★★
表記走る
道、川、亀裂などがある方向に延びている、通じている。
文型
<場所>に<線状のもの>が走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
この天井には、無数のパイプが走っている
日本にはあらゆる所に活断層が走っているそうだ
壁には床から天井まで大きなヒビが走っていた
南北に大きな山脈が走るこの地域では、西と東で気候が異なる。
地下を縦横無尽に水道管が走っている
若いころから苦労してきた祖父の額には深いシワが何本も走っていた
コロケーション
<線状のもの>
山脈、水脈、亀裂、血管、葉脈、水道管、電線、光ファイバー、断層、道、高速道路、線路、しわ
<場所>に
南北、東西、左右、~沿い、壁、山岳地帯、高原、表、裏、体、顔
<場所>を
地下、表面
<細長い場所>に沿って
土手、海岸
<距離>にわたって
10km
<様態>
一直線に、縦横に、縦横無尽に
非共起例
<線状の物>
 ズボンの折り目が走っている
 ズボンの折り目がついている
 壁が走っている
 壁が続いている
 行列が走っている
 行列が続いている
解説
テイル形で使われるのが普通。現在形「走る」でも使われることもあるが、その場合、時間の概念はなく、テイル形と同じく、恒常的な状態を表す。過去形では使われない。
 東西に山脈が走っている。
 東西に山脈が走った。


11.先行・最先端自動詞上級
表記走る
他より前に進んでいることから、他より優れている、勝っている。
文型
<人・機関>が<比喩的な場所>を走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
このチームは現在リーグの首位を走っている
この国の医療技術は、世界の最先端を走っている
彼はインターネットビジネスの先端を走ってきた
一つの会社が、長年トップを走ることはむずかしい。
常に時代の先を走る彼は、ときに非難の的となった。
おそらくどんな一流企業も、常に時代の先頭を走り続けることは難しいだろう。
コロケーション
<機関>が
会社、企業、チーム
<比喩的な場所>を
世間の先頭、時代の先、業界のトップ、最先端
誤用解説
「走っている」「走り続ける」など、継続する状態を表す場合に用い、特定の時間に生起する出来事を表す場合には用いない。
 我が社は必ず今年度中に業界のトップを走ります。
 我が社は必ず今年度中に業界のトップに立ちます。
 我が社の目標は、衣料メーカーのトップを走り続けることです。


12.滑らかな動き自動詞上級
表記走る
速く、スムーズに移動する。
文型
<もの>が走る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼のストレートは切れがよく球がよく走る
今日は思い通りにペンが走る
すらすらと筆を走らせて、一気に書き上げた。
力を抜いて、ゆっくりスイングすることでヘッドが走り、強い球が打てる。
腕の重みを使ってヘッドを走らせればよい。
今日のターンは切れがよく、上手にスキーを走らせている
コロケーション
<もの>が
球、ボール、(ゴルフクラブの)ヘッド、スキー、筆、ペン、ボールペン、万年筆、鉛筆
解説
「ペンが走る」のように「<筆記用具>が走る」という表現は、ペン先が滑らかに動くという意味の他に、文章が思い通りに書けるという意味も表わす。


走るの全体解説 語義1で到達地点の「に」をとることはできない。到達地点の「に」を用いた場合、語義4の解釈になる。語義1で到達地点の「に」をとるときは「走っていく」「走りこむ」など、方向を表す動詞を伴う必要がある。
 駅に全速力で走った。(語義4の解釈)
 駅まで全速力で走った。(語義1の解釈)
 駅に全速力で走っていった。(語義1の解釈)
























▶全例文を聞く
<地点>から<地点>まで走る
校舎を後にすると、何かに追われているかのように、篤史は必死で駅まで走った。
(うえだ真由著 『恋愛さばいばる』, 2001, 913)
<場所>を走る
咲坂の言葉が終わる前に、周太郎が廊下をバタバタ走ってきた。
(山本文緒著 『おひさまのブランケット』, 1990, 913)
マラソンは参加者の年齢ごとに大別されていて、子供たちと大人は別コースを走る。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
<位置>を走る
少し前を走ってるトシが、ふり向いた。
(喜多嶋隆著 『ジェームス・ディーンに、似ていた』, 1988, 913)
<種目>を走る
マラソンを走った後などの疲れきっているときは、風邪などのウィルスにやられやすいです。
(Yahoo!知恵袋, 2005, スポーツ)
<場所・位置・距離>を走る
二人が車に乗り込んだ時、バイクは五十メートルほど先を走っていた。
(池沢夏樹著 『バビロンに行きて歌え』, 1990, 913)
図5のように,新幹線「のぞみ号」が,東京―博多間1069.1kmを4時間57分で走ったとする。
(新しい科学 1分野下, 2005, 中)
<乗り物>が走る
浜松では一九二二年にタクシーが営業を開始し、翌年にはバスが走るようになった。
(竹内宏編著 『「浜松企業」強さの秘密』, 2002, 509)
<地点>から<地点>まで走る
大阪から豊岡まではJRの特急北近畿が走ってます。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 国内)
<場所>を走る
一番南の海岸線を、阪神電車が走る。
(斎藤栄著 『飛鳥・神戸殺人旅情』, 1997, 913)
<目的地>に[へ、まで]走る
つわりでトイレに走ることはありましたが・・・。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<目的>に走る
2億円を女性たちが隠れて横領しているときに、スンーズの社長は必死で金策に走っていた。
(現代, 2004, 一般)
<悪い習慣・状態>に走る
昔、子供が非行に走り家庭が崩壊するドラマがありました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 言葉、語学)
逆上して、なにか恐ろしい自殺的な行為に走るかもしれないからだ。
(カレン・ロバーズ著;高田恵子訳 『月明かりのキリング・フィールド』, 2004, 933)
猟奇的犯罪に走った少年の環境とは、どんなものだったのだろうか。
(秋草幸著 『くとうてん』, 2004, 049)
<視線>を走らせる
男は室内に視線を走らせた。
(デヴィッド・ウィルツ著;汀一弘訳 『眠りについた骨』, 1997, 933)
<場所・対象>に走らせる
修がちらりと順平に視線を走らせながら口ごもる。
(関根俊夫著;山内美香ノベライズ 『フレンズ』, 2000, 913)
<感覚・現象>が走る
動かすと軽い痛みが走る。
(高山路爛著 『わが愛はやまず』, 2002, 913)
その少しかすれた声を聞いて、バービーの背筋に戦慄が走った。
(エマ・ダーシー作;橋由美訳 『復讐は甘美すぎて』, 2002, 933)
またピカッと稲妻が走った。
(吉村達也著 『「伊豆の瞳」殺人事件』, 1994, 913)
<場所>に走る
ふいに背中に、震えが走った。
(佐藤亜有子著 『首輪』, 1998, 913)
<線状のもの>が走る
強化ガラスの表面に亀裂が走り、粉々に砕け散った。
(栗府二郎著 『クッキング・オン!』, 2003, 913)
鼻の中は結構 血管が走っているので、ちょとした拍子で出血するということはありますよ。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<場所>に走る
千葉市から沿岸沿いに活断層が走っています。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
<距離>にわたって走る
その上、海上保安庁が明確に、あの海底百キロにわたって断層が走っていると言っているじゃありませんか。
(国会会議録, 1983, 常任委員会)
<人・機関>が走る
いまのところはそうした判断のもとにアメリカが先端を走っている形だ。
(森健著 『人体改造の世紀』, 2001, 467)
<比喩的な場所>を走る
ところが、日本は、他のアジア諸国に比べて一世代先を走っている。
(堺屋太一著 『「次」はこうなる』, 1997, 304)
<もの>が走る
シマフクロウは天然記念物だと説明されていて、その個所だけ生きいきとペンが走っていた。
(高樹のぶ子著 『銀河の雫』, 1996, 913)






























皇居に行くと、外周を走っている人をたくさん見かけます。
開店と同時に売り場に走る人も多くいます。
昨日、床に落ちたペンを拾おうとしたら、急に腰に痛みが走って
むしず(虫唾、虫酸)が走る

意味
たまらなく不快である。
用例
あいつの顔を見ただけでむしずが走る
コーパスからの用例
虫酸が走るほどいやでいやでたまらなかった。(龍一京著 『くりから女刑事』, 1998, 913)
悪事千里を走る

意味
悪い行いはすぐに知れ渡る。
用例
悪事千里を走るというから、悪いことは止めた方がいい。
コーパスからの用例
悪事千里を走るという、なあ、恒さん、あれだけは止したがいい。(子母沢寛著 『逃げ水』, 1996, 913)
複合動詞 V1

走り回る、走り去る、走り通す、走り込む、走り抜く、走り抜ける、走り過ぎる
複合動詞 V2

突っ走る、ひた走る、口走る、先走る、才気走る、血走る
複合名詞

走り高跳び、走り幅跳び、小走り、使い走り、走り書き、走り読み
走る(1グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形
ない形はしない
~なかったはしなかった
ます形はしり
~ませんはしりま
~ましたはしりした
~ませんでしたはしりまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形はし
て形って
た形った
可能形はし
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