出るのコアイメージ

1.外への移動自動詞初級★★★
表記出る
人や動物や乗り物が空間・領域の中・内から外へ移動する。
文型
<人・動物・乗り物>が<空間・領域・境界>を[から]出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
列車がトンネルを出ると、窓の外に真っ青な海が広がった。
会議室を出ようとしたところで、上司に呼び止められた。
暑い日にずっと建物の外に出ていたので、熱中症になってしまった。
教師は騒ぐ生徒を教室から出させた
「ホームでは黄色い線から出ないようにしてお待ちください」
飼い猫に外に出られたら困るので、終日、窓を閉め切っている。
stairs4時頃に改札を出たところで待ってるね!
コロケーション
<建物>を[から]
家、学校、会社、病院、会議室、部屋、トイレ、エレベーター、檻
<窪み>を[から]
穴、トンネル、ふろ、プール、海
<領域>を[から]
東京、村、島、森、公園、敷地、~域、範囲、領域
<境界>を[から]
改札、出口、~口(駅の)、門、ドア、扉、インターチェンジ
<線>を[から]
線、ライン
<出入り口>から
窓、裏口、煙突
<方向>へ[に]
外、右、左
誤用解説
多くの場合「<場所>を<場所>に[へ]出る」は不自然。
 エレベータをホールに出る。
「から」であれば可。
 エレベーターからホールに出る。
このような着点への移動を表す着点視点の用法は語義13とした。
類義語・反義語
類義語
反義語入る


2.範囲の超越自動詞上級
表記出る
能力や価値などが範囲を越える。
文型
<能力・価値>が<範囲>を[から]出る。
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
あくまでも推測の域を出ないが、首相が近く辞任するらしい。
「お詠みになった俳句を本になさるそうですね」「いやあ、お恥ずかしい。趣味の域を出ないレベルのものですよ」
「確かに何をやっても自由ですが、一般常識の範囲から出ることのない行動を求めます」
「自分の専門領域を出て意見を述べることはいささか無責任かもしれませんが、あえて発言させていただきます」
今日の国会での首相の答弁は、従来の主張の枠を出ていないものだった。
パートで働く主婦のなかには、夫の扶養の枠から出ないよう、年収を抑えている人も多い。
コロケーション
<範囲>を[から]
~の域、~の範囲、~の枠、~の領域、~の範疇、~のレベル
解説
否定形「出ない」や否定の意味「出ることはない」で使われることが多い。
類義語・反義語
類義語超える
反義語


3.突出自動詞初級★★★
表記出る
ものの表面から棒状の物の一端が外に突き出す。
文型
<棒状の物>が出る(出ている)
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「ここ、釘が出ていて危ないよ」「後で打ち直しておきます」
「シャツの裾から糸が出ていますよ」「あ、ほんとだ」
「あれ、何度押してもシャーペンの芯が出ない」「芯が入ってないんじゃない?」
「このナイフは、この部分を押すと刃が勢いよく出るので気をつけてください」
建設中のビルの壁からケーブルが出て垂れ下がっている。
彼が抱えた紙袋からフランスパンの先が出ている
コロケーション
<棒状の物>が
針、管、ケーブル、釘、芯、刃、糸、棘、杭
<物・部分>から
板、壁、裾、端、後ろ、裏
解説
長い物の一端が内側から外部に現れた状態を表す。状態を表す「~ている」の形で使われることが多い。この語義の慣用句「出る杭は打たれる」は、外に出すぎた杭は他の杭と高さが合うように打たれることから、個人が人より飛びぬけて優秀だったり目立つ行動をとると、周囲から批判され、攻撃されやすいことを意味する。
類義語・反義語
類義語飛び出る、突き出る、飛び出す、突き出す
反義語引っ込む


4.突出した形状自動詞中級★★
表記出る
ものの一部分が突き出たような形状をしている。
文型
<突起・部分>が出る(出ている)
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
新しい車は以前の型のものより前の部分が出たフォルムになっている。
「狭い洞窟ですね」「そこ、岩の角が出ているから頭をぶつけないように気を付けて通ってね」
その大木は幹の所々にこぶが出ている
室内クライミングでは、壁の所々に出ている突起を利用して登る。
板の表面に棘が出ていて、手のひらに刺さった。
顕微鏡で見ると神経細胞から突起が出ているのが分かる。
コロケーション
<突起>が
突起、ボタン、こぶ
<部分>が
前、後ろ、角
解説
語義3のように本当に内部から何かが突き出ているのではないが、突き出ているような形状を表す。「~ている」の形で使われることが多い。名詞を修飾するときには、「~ている+名詞」または「~た+名詞」になる。
 突起が出ている壁を登る。
 突起が出た壁を登る。
類義語・反義語
類義語飛び出る、突き出る、飛び出す、突き出す
反義語引っ込む


5.身体部位の突出自動詞中級★★
表記出る
人や動物の体の一部が前方または外側に突き出す。
文型
<身体の一部>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
あんなにスリムだった彼も、腹の出た中年になってしまった。
「こんなに厳しいなんて、あいつは鬼だ!」「頭から角が出ているにちがいない」
痩せてあばら骨の出た戦場の子どもたちの写真は、見るに堪えない。
一昔前の海外での日本人のイメージは、眼鏡をかけ、前歯が出て、首からカメラをぶら下げているというものだった。
乳歯が抜けたあとから永久歯が出てきた
オタマジャクシはまず後ろ脚が出て、次第にカエルらしい姿になっていきます。
コロケーション
<身体の一部>が
下腹、お腹、顎、胸
<毛>が
毛、鼻毛、白髪、ヒゲ
<歯・骨>が
歯、永久歯、前歯、角、骨
解説
語義3・4の内、人間や生き物の身体に関係するものをまとめた。「身体部位+出る」の慣用句は非常に多く、「目が出る(飛び出る)」(非常に驚く様。例:「目が飛び出るほど高い」は驚くほど非常に高価であること)、「顎が出る」(訓練などで疲れてへとへとの状態)、「角が出る」(怒ること)、「足が出る」(不足している)、「手も足も出ない」(相手が強すぎて戦うことすらできない)、「喉から手が出る」(欲しい気持ちが非常に強い様子。例:「喉から出るほど欲しい」)などがある。
類義語・反義語
類義語生える、伸びる
反義語


6.植物の突出自動詞中級★★
表記出る
植物が成長して地中から地上に伸びる。
文型
<植物>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
そろそろタケノコが出る季節だ。
種を植えて一週間後、固い土を破って芽が出た
小さな芽が地上に出ようとがんばっている姿を見て励まされた。
庭をしばらく手入れしないでいたら、雑草がたくさん出ている
「お父さん、見て!つくしが出ているよ!」「ほんとだ。春だねえ」
この黄色い花は、雪を割って出てくるので雪割草と言われている。
コロケーション
<植物>が
雑草、たけのこ、つくし、芽
<場所>から
土、土の中
解説
土中(見えないところ)にあった植物の種から芽が成長して地表(見える所)に現れる様子を表す表現として「出る」が使われる。
類義語・反義語
類義語生える
反義語


7.植物の成長自動詞中級★★
表記出る
植物のある部分が突き出るように成長する。
文型
<植物の部分>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
出たばかりの新芽を摘み取ってお茶にする。
木々の芽が出る頃になると、心の調子を崩す人が多いと言われている。
「ここ見て!桜の蕾が出ているよ」「春ももうすぐだね
「稲の穂が一斉に出た。このまま無事育ってくれるといいのだが」
「このジャガイモ、もう芽が出ようとしているから早く食べてしまった方がいいよ」
種を水に漬けて、根が出てきたら土に植えます。
stairs茶摘みの時期の茶畑をよく見ると、たくさんの新芽が出ています
コロケーション
<植物の部分>が
芽、新芽、葉、根、枝、穂、花芽、蕾、若葉
<部分>から
付け根、枝、脇、先端
解説
植物やその一部分が伸びていく様子を表す表現として、しばしば「出る」が使用される。「芽が出る」は才能が育ち始めたことを意味する慣用句としても使われる。
類義語・反義語
類義語生える、育つ
反義語


8.出発自動詞初級★★★
表記出る
人や乗り物がある地点を出発する。
文型
<人・乗り物>が<地点>を出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「東京行きの高速バスは50番乗り場から出ます
「社長がまだいらっしゃらないのですが」「10時に羽田空港を出られたので、間もなくそちらに到着されると思います」
ちょっとの差で終電に出られてしまった。
30分前には家を出ようと思っていたが、遅くなってしまった。
試験に遅刻してはいけないので、息子を早めに家を出させた
「山田たち、まだ待ってくれているかな?」「さすがにもう出ているんじゃないかな。20分も遅れちゃってるから」
コロケーション
<地点>を
東京、~港、空港、駅、ターミナル、バス停、~駅、~番乗り場
<建物>を
会社、学校
<時間>に
~時、~時~分、定時
解説
語義1のように内から外へという意味は薄く、ある地点を出発しどこか別の場所へ移動することを意味する。
類義語・反義語
類義語出発する
反義語


9.運行自動詞中級★★
表記出る
交通機関が運行する。
文型
<交通機関>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
地方へ向かう高速バスの多くは新宿バスターミナルから出ている
「バス、満員なんじゃない?」「祭りの期間中は臨時バスが出るそうだから、大丈夫じゃないかな」
地方都市とはいえ、東京まで一日7往復、直行便が出ているから、不便ではない。
「津和野にはどういったらいいですか?」「まず新幹線で新山口駅まで行ってください。新山口駅から山口線が出ていますからそれに乗り換えてください」
「萩にはどういったらいいですか?」「まず新幹線で新山口駅まで行ってください。新山口駅前から萩行の路線バスが出ていますから、それに乗ってください」
釜山へは、福岡港、下関港などからフェリーが出ている
stairs羽田空港ですね、3番から出ています
コロケーション
<交通機関>が
~線、電車、バス、臨時バス
<場所・地点>から出る
新宿、東京、~番乗り場
解説
乗り物の出発を意味する語義8からの派生で、運行を意味する。「~ている」の形で、反復の意味で使われることが多い。
類義語・反義語
類義語運行する
反義語


10.離脱・卒業自動詞中級★★
表記出る
人がそれまで属していた居所や組織を離れる。
文型
<人>が<場所・組織>を出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「大学を出たら、どうするの?」「就職する前に、世界中を旅しようと思ってるんだ」
この春、実家を出て一人暮らしを始めた。
刑務所を出てからの彼の足取りはわかっていない。
家賃を滞納してアパートを出させられた
故郷を出て行った者には,残った者の気持ちはわからない。
彼女は東大を出ている
stairs医師免許を取るために19歳で故郷を出て、東京へ行きました。
コロケーション
<場所>を
アパート、刑務所、施設、町、実家、学校、故郷、地元、田舎
<組織>を
学校、~学部、大学院、~大学、施設、少年院、刑務所、実家
解説
単に場所を移動するということだけではなく、その場所に所属しなくなることを意味する。「~を出ている」の形で経歴・学歴を表す。
類義語・反義語
類義語引っ越す、卒業する、出所する、脱退する、離脱する
反義語入る


11.輩出自動詞上級
表記出る
地域や組織などから特別な人物が輩出される。
文型
<組織・場所>から<人>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
山口県からは多くの総理大臣が出ている
地元から初めてオリンピック選手が出たと大騒ぎになった。
「いつかこの国からもノーベル章受賞者が出るといいなあ」
母校から多くの有名人が出ているからと言って、自分とは何の関係もない。
東京大学への合格者が何人出たかで高校の評価が決まるのはおかしい。
この塾から医学部合格者が3名出ました
コロケーション
<人>が
総理大臣、大統領、有名人、大臣、合格者、当選者
<組織・場所>から
母校、地元、宝くじ売り場
解説
特別な人だけに使われる。「徳川氏は源氏の系統から出ている」のように家系にも使われる。


12.言葉の由来自動詞上級
表記出る
言葉がある言葉に由来する。
文型
<言葉>が<分野>から出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
しゃもじという言葉は中世の宮中言葉から出た言葉だと言われている。
「お蔵入り」など、歌舞伎用語から出ている言葉は多い。
「「八百長」って何ですか?」「それは相撲用語から出た言葉で、インチキという意味ですよ」
コロケーション
<言葉>が
<分野>から
相撲用語、宮中言葉、歌舞伎、野球
解説
語義11同様、出所の意味で、言葉の由来を表す。
類義語・反義語
類義語来る
反義語


13.人の移動自動詞初級★★★
表記出る
人がある場所から別の場所へ移動する。
文型
<人・動物・乗り物>が<場所>に[へ]出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
船のデッキに出ようしたが、ドアに鍵がかかっていて出られなかった
「先生はどこにいらっしゃいますか?」「用事で校外に出られました
アンケートを取るため、スタッフを街頭に出させた
階段を登って展望台に出ると、すばらしい風景が広がっていた。
午前8時、沖に出ていた船が次々に港に帰ってきた。
この道をまっすぐ行くと大通りに出る
コロケーション
<場所>に[へ]
海、沖、広場、外国、宇宙、野、公園、街、都心、都内
<外>に[へ]
外、海外、国外、車外、郊外、戸外、野外
<前>に[へ]
前、人前、店頭、入り口、駅前、前線、街頭、窓口
<道など>に[へ]
大通り、~号線、国道、交差点、通り、道、道路、街道、川、海岸
<表面>に[へ]
海上、頂上、地上、水面
<場所>から
屋内、国内
<活動>で
仕事、作業、試合、イベント、調査、検査
解説
中から外への移動のほか、狭い所から広い所、下から上、後ろから前、周辺から中心への移動を表す。語義1に近いが、語義1が起点に視点があるのに対し、着点に視点がある。
誤用解説
 ホールからエレベーターに出る。
出た後の空間のほうが出る前の空間より広くなければ「出る」は使えない。出た後の空間のほうが出る前の空間より狭い場合 は「入る」になる。
 ホールからエレベーターに入る。
類義語・反義語
類義語行く
反義語戻る、入る


14.人移動の目的自動詞初級★★★
表記出る
人があることを行うために元の場所から移動する。
文型
<人>が<活動>に出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ヒーローは仲間たちと一緒に冒険の旅に出た
やっかいなマスコミに、社長が応対に出られた
病気をおして見送りに出ようとする父を引き留めた。
上官からの命令で偵察に出させられた
出火時、両親とも仕事に出ていて、家には子どもたちだけだった。
「秘書課の中村さんはいらっしゃいますか?」「今、食事に出ております
コロケーション
<活動>に
旅、散歩、旅行、買い物、航海、遊び、応対、食事、冒険、出張、見送り、挨拶
<仕事>に
働き、仕事、パート、勤め、アルバイト
<場所>に[へ]
銀座、海、街、都心
解説
移動した先での活動・目的に焦点がある。
類義語・反義語
類義語出かける、行く
反義語


15.移住自動詞中級★★
表記出る
人が新たな場所に移り住む。
文型
<人>が<場所>に[へ]出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
高校を卒業したら東京に出ようと思っている。
こんな田舎にいてもどうにもならないと思い、子どもたちは皆、都会に出させた
高度成長期には多くの若者たちが職を求めて都会に出ていった。
進学で都会に出たきり、故郷に帰ってこない若者が多い。
「会長は18歳の時に一人、東京に出られて、この会社を作られました」
大阪に出ていた娘がひょっこり帰ってきた。
コロケーション
<場所>に
東京、都会、海外
<場所>から
田舎、村、地方
<活動>で
就職、進学、結婚
解説
ある場所へ「出る」ことが一回性の行動ではなく、移動した先にそのまま居続けるという意味を表す。移動先は都市部などに限られる。
誤用解説
 田舎に出る
 都会に出る
移動先は移動元より大きな都市などに限られる。


16.勤務自動詞上級
表記出る
人がある場所で働く。
文型
<人>が<場所>に出る(出ている)
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
息子は公務員試験に合格して、この春から県庁に出ている
娘が学校にも行かずぶらぶらしているので、うちの店に出させている
今日は会長が会社に出られているので、社員が緊張している。
「お仕事は?」「役所に出ています
明日こそ会社に出ようと思うが、体がついていかない。
その漁師は小学生の頃から父親について海に出ていたそうだ。
コロケーション
<場所>に
病院、会社、事務所、学校、役所、店、海、沖
解説
「場所+出る(出ている)」で職業あるいはそこで働くことを表す。「~ている」の形で使われることが多い。
類義語・反義語
類義語働く、勤務する、入る
反義語


17.参加自動詞中級★★
表記出る
人が会議やイベントや社会的活動に出席・参加する。
文型
<人>が<会議・イベント・講義・試合・社会>に出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
今日の会議には社長が自ら出られるそうだ。
このケガでは、次の試合に出られるかどうか微妙だ。
彼女はオリンピックにもう4回も出ている
「次の講義、出ようかな、どうしようかな…」「私、出ない。一緒にさぼって遊びに行こうよ!」
大学では、社会に出たときに恥ずかしくないような教養を身に付けたい。
次の選挙にはあの大物が出るらしい。
コロケーション
<会議>に
会議、ミーティング、国会、集会、会合、議会、集まり
<イベント>に
結婚式、葬式、行事、イベント、パーティー、祭り、デモ
<講義>に
講義、授業、講座
<試合>に
試合、大会、オリンピック、コンクール、競技、勝負、選挙
<社会>に
社会、世間、世の中、国政、政界
解説
移動先を表す語が、具体的な場所ではなく、行事や活動などの「場」となることで、それに参加することを意味する。この語義の慣用句「勝負に出る」は、物事の成否を決する大事な行動をとることを意味する。
類義語・反義語
類義語参加する、出席する、出場する、登場する、立候補する、出馬する
反義語


18.出演自動詞中級★★
表記出る
人がテレビなどに出演する。
文型
<人>が<メディア・作品>に出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「今度、映画に出ることになったの!」「すごい!」
自分の子どもを無理にテレビに出させようとする親がいる。
「あなた、ほんとにあのドラマに出ていた?」「本当さ!通行人の役だけど…」
有名な俳優がたくさん出ているにしては、作品はおもしろくなかった。
「社長、最近よくメディアに出られるね」「目立ちたがりだから」
養成所で一緒だった同期に先に映画に出られてしまってくやしい。
コロケーション
<メディア>に
テレビ、メディア、マスコミ、ラジオ
<作品>に
映画、番組、ドラマ、 CM、映像、ビデオ、作品
<場面>に
シーン、場面
解説
移動先を表す語が、具体的な場所ではなく、テレビや映画などのメディア関係の語となることで、それらに出演することを意味する。この語義の慣用句「出る幕がない」「出る幕ではない」は、演劇用語「幕」(舞台の幕が開けられ、舞台設営変更や場面の変更を示すために一時的に閉じられるまでを指す。第1幕、第2幕…となる)から、それぞれ自分が出演する「幕」がないこと、自分が出演する「幕」ではないこと、つまりある出来事に自分が関わることができないこと、余計なことをしてはいけないことを意味する。
類義語・反義語
類義語出演する、登場する
反義語


19.応対自動詞上級
表記出る
人が人に応対・接待する。
文型
<場所など>に<人>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
受付に出た人の対応の仕方があまりに悪かったので、腹が立った。
電話に出ようとしたら、切れてしまった。
入社したばかりなので、まだフロントには出させてもらえない。
あの言葉づかいでは、とてもお客様の前に出させられない
家族経営の会社なので社長まで受付に出ている
「よし、今日はわしが窓口に出よう」「社長が出られてはお客様が困惑されます」
コロケーション
<場所など>に
受付、電話、フロント、(人)の前
誤用解説
移動先が、他人に応対する場所や場の場合、人に対応するという意味を表す。
類義語・反義語
類義語応対する
反義語


20.応対態度自動詞上級
表記出る
人がある態度で人に対応する。
文型
<人>が<様態>出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「強く出なきゃいけない時は強く出ないと、ビジネスではやっていけないよ」
「この仕事は私しかできない仕事です。やらせてください」「えらく大きく出たな。よし、やってみろ」
向こうが妙に下手に出てきたときは注意が必要だ。
相手に強気に出させておいて、後でつぶすというのが彼のいつもの戦略だ。
強気に出ようと思うのだが、気が小さいのでつい下手に出てしまう
いつも高圧的に出ていた彼が、妙に今日は謙虚だ。
コロケーション
<様態>
大きく、強く、下手に、強気に、高圧的に
解説
人に対するときの態度に焦点を当てた表現。


21.出動自動詞上級
表記出る
多くの人や集団が集まる。
文型
<人>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ちょっとした小競り合いが警察が出る騒ぎとなった。
軍が出てデモをやめさせた。
前夜祭ではパレードも出て祭りを盛り上げた。
村長の圧力があって、村中の人が選挙集会に出させられた
歩行者天国で多くの人々が通りに出ている様子がテレビで中継された。
政府に抗議の意志を示すため、みんな国会議事堂前に出よう
コロケーション
<人>が
多くの人、軍、バンド、警察
<場所・イベント>に
街頭、神社、祭り、デモ、歩行者天国
<イベント>で
祭り、デモ、歩行者天国
解説
一つの場所・場面に多くの人・集団が集まってくることを表す。
類義語・反義語
類義語集まる、出動する
反義語


22.出店自動詞上級
表記出る
屋台などが現れて営業する。
文型
<店>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
神社の境内に焼きそばの屋台が出ている
路上に出ていた屋台が一斉に取り締まられた。
各大学の大学祭では多くの模擬店が出る
祭りに出ていた夜店で買ったりんご飴の味が忘れられない。
「祭りにはお店も出るの?」「もちろん」「じゃあ行こう」
コロケーション
<店>が
屋台、店、店舗、模擬店
<場所>に
路上、神社、境内
<イベント>で
祭り、イベント
解説
常設の店ではなく、一時的に設営される屋台などの場合に使われる。
類義語・反義語
類義語営業する、出店する
反義語


23.出没自動詞上級
表記出る
ある場所に悪い人や動物や魔物などが現れる。
文型
<人・動物・魔物>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「この辺りに、最近、痴漢がよく出るそうだから、送っていこうか?」「結構です」
「いかにも幽霊が出そうな場所だね…」「怖いの?」
「キャー!出たー!ゴキブリー!」「ゴキブリくらいでなんだよ…」
「あ、かゆいと思ったら、ここ、蚊に刺されてる!」「蚊が出る季節になったのねえ」
この山は過去に何度か熊が出ているので気を付ける必要がある。
学校周辺で変質者が出たとの報告が多くある。
stairs最近、この道によく出るんだって。
コロケーション
<人>が
痴漢、変質者
<動物>が
クマ、蚊、ゴキブリ、オオカミ、虫、蛇、ネズミ
<魔物>が
幽霊、お化け、鬼、モンスター、妖怪、化け物
<場所>に[で]
角、辻、道、山、家、台所、~辺り
<場所>から
後ろ、裏、陰
解説
痴漢、変質者など有害な者、幽霊などの恐ろしい存在、猛獣や害獣、害虫などに使われる。
類義語・反義語
類義語出没する、現れる
反義語


24.ものの排出自動詞初級★★★
表記出る
ものがものや容器や機械などの中から外に移動して現れる。
文型
<物>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「ボタンを押しても切符が出ないんですけど」「お金、入れましたか?」
「こちらの蛇口をひねると、熱い湯が出ますのでお気をつけください」
工場の高い煙突からは白い煙が絶えず出ている
火口付近では有毒ガスが出ている可能性があるので、ガスマスクを付けてください。
「コピー機、どうしたの?」「紙が出る所が詰まってしまったみたい」
いつでもシャワーから温かいお湯が出てくることを普通だと思ってはいけない。
コロケーション
<物>が
紙、コイン、紙幣、玉、カード、~券、切符、ほこり
<液体>が
水、お湯、排水、温水、熱湯、湯、水分、~液、インク
<気体>が
蒸気、煙、ガス、空気、二酸化炭素、酸素、放射性物質
<容器>から
容器、入れもの、袋、箱
<管・機器>から
水道、蛇口、煙突、管、シャワー
<機械>から
コピー機、印刷機、ATM
解説
物が中から外へ移動することを意味する。なお、「うちの店ではこの商品がよく出ている」は店から商品が「出る」こと、すなわち「売れる」を意味する比喩表現。慣用句「叩けばほこりが出る」は、詳しく調べれば悪いことや欠点が見つかるという意味。
類義語・反義語
類義語排出する、放出する、流出する
反義語入る


25.ものの発生自動詞中級★★
表記出る
匂いや火やエネルギーなどがものの中や表面から発生する。
文型
<物質・エネルギー>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
石と鉄をぶつけると火花が出る
近所のゴミ集積場から出る悪臭で困っている。
電子レンジ、PCなどから出る電磁波は妊娠中の女性に害を及ぼすと言われている。
ある種の花崗岩からは弱い放射能が出ているとされる。
木々から出るマイナスイオンを浴びながら森の中を歩くだけで元気になる気がする。
密封空間で物質を燃焼させると一酸化炭素が出る
コロケーション
<物質>が
匂い、香り、悪臭、イオン、~成分
<エネルギー>が
火、炎、エネルギー、火花、電磁波、電波、光、電気、放射能
<もの>から
解説
必ずしも内部から外に出る場合だけではなく、「石と鉄をぶつけると火花が出る」のように物の表面から発生する場合にも使われる。それまで見えていなかったものが見えるようになることから、内部にある状態(見えない状態)から外部(見える状態)への移動と同じように「出る」が使われると思われる。
なお、「火が出る」は単なる火の着火や噴出を指すだけでなく、火事の発生の意味で用いられる。関連した慣用句「顔から火が出る」は非常に恥ずかしいことを表す(例:顔から火が出るほど恥ずかしい)。
類義語・反義語
類義語発生する
反義語


26.体内からの放出自動詞初級★★★
表記出る
物質が体や臓器の中から外に放たれる。
文型
<液体・物質>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
悲しいニュースを聞いて、涙が出た
「けいちゃん、うんち出た?」「まだ出ない
アドレナリンは副腎から出るホルモンで、筋肉の血管を広げる作用があると言われている。
「腕から血が出ているよ」「あれ、気づかなかった」
並べられたおいしそうな料理に、よだれが出そうだ。
いつまでも働かない息子を見ているとため息が出てしまう
コロケーション
<液体>が
涙、血、尿、母乳、鼻水、膿、鼻血、おしっこ、唾液、つば、汗、痰、よだれ、目やに
<固形物>が
便、うんち、ふけ、へど、垢
<物質>が
ホルモン、~成分、アドレナリン、インスリン(インシュリン)、息、ウイルス
<身体の一部>から
口、眼、鼻、臓器、皮膚
解説
「アドレナリンが出る」などの場合、体の外に出るわけではなく、臓器の中から臓器の外に出る。この語義の「出る」には慣用句が多く、「ため息が出る」(ため息が出るときのように、自分ではどうしようもなくて残念な気持ちや情けなく思っている)、「よだれが出る」(よだれが出そうなくらい、おいしそうである)、「へどが出る」(へど(嘔吐物)を吐くくらい気持ち悪く感じている)「冷や汗が出る」(大変なことになりそうであったのをもう少しのところでそうならずに済んだ時の気持ち)などがある。
類義語・反義語
類義語分泌する
反義語


27.生理的反応自動詞中級★★
表記出る
体内のものを外へ排出するための生理的反応が起こる。
文型
<生理的反応>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
手術後、おならが出れば、順調な証拠です。
「こんなところでゲップしないでよ」「出てしまうんだから、しかたないだろ」
「どうしましたか?」「昨日から咳が出ていて、今朝は熱もあるんです」
しゃっくりが出て止まらない時は、水を飲むといいそうだ。
「咳が激しくお出になるようでしたら、咳止めをお飲みください」
眠くて仕事中もあくびが出てしようがない。
コロケーション
<生理的反応>が
咳、げっぷ、おなら、あくび、くしゃみ、しゃっくり
解説
おならのように実際にガスが「出る」場合もあるが、身体の内側から何かが外部に「出る」ように感じられる瞬間的生理的反応に使われる。


28.発声自動詞初級★★★
表記出る
人・動物・ものが声・音を発する。
文型
<声・音>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「スピーカーから音が出ないんですが」「ミュートになってませんか?」
「聞こえますか?」「うーん。ノイズが出て聞き取りにくいな」
「きれいな音色が出るオカリナを探しているんですが…」「こちらはいかがですか?」
ずっと冷蔵庫から出ている音が気になって寝られない。
「あーあーあーあーあー♪」「まだまだ声が出ていないですね。腹の底から出すような感じで!」
「声がお出にならない時は、無理をなさらないでください」
コロケーション
<音・声>が
音、声、音声、高音、ノイズ、騒音、音色、雑音、音域
<道具・機器>から
スピーカー、~機、レコード、パソコン、ラジオ、プレーヤー
<身体の一部>から
口、喉、腹
解説
語義27は物質の排出を表す表現であったが,目に見えない「音」も身体や音響機器などの内部から外へ移動するものとして捉えられ,「出る」が使われると思われる。この語義の慣用句「ぐうの音(ね) も出ない」は,「ぐう」という参った時に出る音も出せないほど完敗すること,完敗を認めざるを得ないことを表す。
類義語・反義語
類義語発生する
反義語


29.発話自動詞中級★★
表記出る
人が言葉を発する。
文型
<言葉>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼の話には専門用語がたくさん出るので聞いていてもよくわからない。
咄嗟に口に出た一言で相手を傷つけてしまうこともある。
彼は10年もアメリカに住んでいたので、日本語で話していても時々英語が出る
彼を励ましたいのに言葉が出ない
昔読んだ詩の一節が口をついて出た
心から出た言葉とそうでない言葉はわかってしまうものだ。
コロケーション
<言葉>が
~語(英語、日本語)、単語、専門用語、言葉、表現、一言
<身体の一部>から
口、心
解説
語義28では単なる音声を身体や音響機器などの中から外へ「出る」ものと捉えた表現であったが、ここでは単なる音声ではなく意味のある人間の言葉が「出る」ことを表す。


30.想起自動詞上級
表記出る
忘れていたことがらが思い出される。
文型
<ことがら>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
最近、歳をとったせいか、人に会っても顔はわかるのだが、名前が出ないことがよくある。
「えーっと。あの人の名前、何だったっけ?ここまで出ているんだけど、思い出せない…」
「あのタイの香りが強い香草。名前が出てこない…」「パクチー」
ATMの前で暗証番号が出てこなくて焦ってしまった。
コロケーション
<ことがら>が
名前、固有名詞、地名、番号
解説
「出ない(出てこない)」の形で、名前などがとっさに思い出せない時によく使われる。


31.植物からの放出自動詞中級★★
表記出る
物質が植物の中から外へ放たれる。
文型
<物質>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
天然ゴムはゴムの木の傷をつけた部分から出る樹液を集めて作られる。
花のめしべの先から出る蜜を虫たちが吸っている。
杉花粉が出る季節になるとマスクがよく売れる。
夜、クヌギの木の幹に出ている樹液を求めて虫たちが集まってくる。
スロー映像で見ると、コケの胞子嚢から胞子が出る様子がよく観察できる。
コロケーション
<物質>が
蜜、花粉、菌、樹液
<植物>から
木、幹、花、めしべ
解説
ここでは植物関連し、植物の内部から外へ物質が移動する意味の語を集めた。
類義語・反義語
類義語分泌する
反義語


32.支給・提供自動詞中級★★
表記出る
人や組織から他の人や組織に向けてお金や物や料理などが支給・提供される。
文型
<お金・物・料理など>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私立大学には国から補助金が出ています
「バイト料も出ないのに、なんで手伝っているの?」「昼に出る弁当がうまいんだよなあ」
残業代として3000円が出たが、とても仕事量に見合わない。
「がんばった人には校長先生からご褒美が出ますよ」「わーい」
「お料理はこれで終わりですか?」「いえ。この後、デザートが出ます
「痛み止めが出ていますから、薬局でお受け取り下さい」「はい」
コロケーション
<お金>が
給料、ボーナス、保険金、手当、交通費、~円、費用、賞金
<物>が
褒美、賞品、~券
<食事>が
料理、食事、ごはん、魚、ごちそう、デザート、弁当、おやつ
<飲み物>が
酒、お茶、コーヒー、ジュース、ビール
<薬>が
薬、痛み止め、鎮痛剤、塗り薬
<機関・人>から
会社、学校、病院、国、政府、先生、社長
解説
お金や物が人や機関(提供側)から他の人や機関(受領側)に移動する様を、受領側の視点から見て「出る」で表していると思われる。お金や賞品の他、食事、薬の提供によく用いられる。


33.提出自動詞中級★★
表記出る
人や組織から他の人や組織に書類が提出される。
文型
<書類>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「毎回出席したのに、どうして単位がもらえないんですか?」「レポートが出ていないので単位は出せません」
「山田さん、まだ宿題が出ていませんよ」「先生、すみません。わすれました」
連続強盗事件の容疑者に逮捕状が出た
捜索願が出ていたにもかかわらず、捜索が行われていなかったことが分かった。
「ビザが出るのに時間がかかることがありますから、早めに申請してください」
「渡航許可証が出ない理由を教えてください」
コロケーション
<提出書類>が
~届、届け出、資料、レポート、書類
<発行書類>が
逮捕状、ビザ、許可証、~券
<人・組織>から
<人・組織>に
解説
書類が人や機関(発行・提出側)から他の人や機関(受領側)に移動する様を、受領側の視点から見て「出る」で表していると思われる。「許可証が出る」「ビザが出る」などでは単なる書類の発行・提出だけでなく、許可されたこと自体も意味する(語義34と同じ)。


34.通知・指示自動詞中級★★
表記出る
人や組織から他の人や組織に通知、命令や指示、許可、要求などが与えられる。
文型
<通知・命令・許可・要求・合図>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
台風の接近に伴い、この地域に大雨警報が出た
「現在、広島県北部地域には強風波浪注意報が出ています
ハローワークにたくさん求人が出ているが、自分に合ったものがない。
「社長からゴーサインが出たら、さっそくプロジェクトに取り掛かろう」
「例え役所から退去命令が出ても、この家から一歩も動かん」
どこから出たかわからないような情報を信じるわけにはいかない。
コロケーション
<通知>が
警報、警告、通達、注意報、速報、声明、談話
<命令>が
命令、勧告、~令(禁止令、退去令)、~法、辞令、政策、処分、指示
<許可>が
許可、内定、許し、認可
<要求>が
注文、求人、需要、条件、申請、募集、リクエスト、要望、希望、ニーズ
<合図>が
サイン、信号、ゴーサイン、シグナル、合図
<人・組織>から
解説
様々な指示が人や機関(指示する側)から発して他の人や機関(指示を受け取る側)へ伝えられる様を「指示」が移動しているように捉え、受け手側の視点から見て「出る」で表していると思われる。


35.意見の提示自動詞上級
表記出る
人や組織から他の人や組織や社会に対して意見や話題などが提示される。
文型
<意見・批判・案・話・言葉>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
会議で出た意見を参考に、これから案を練っていきたい。
「これ以上意見が出ないようであれば、ここで採決を行いたいと思います」
今後しばらく円高が続くだろうとの日銀の見解が出たとたん、輸出企業の株価が急落した。
経営サイドから反対が出たら、このプロジェクトは諦めるほかない。
A社とB社の間で合併話が出ているらしい。
「次の理事候補として、役員の間であなたの名前が出ていますよ」
コロケーション
<意見>が
意見、考え、~論(廃止論、不要論、責任論)、コメント、指摘、仮説、見方
<批判>が
批判、異論、反対、疑問、質問、課題、懸念、不満、苦情
<案>が
ガイドライン、方針、アイディア、案、提案、対策、企画、プラン、予測、見通し
<話>が
話、話題、発言、別れ話、冗談、証言、エピソード、例、たとえ話
<言葉>が
言葉、表現、文句、本音、愚痴、ブーイング、名前
<人・組織>から
<話・話題>に
話、話題、うわさ話
<会議>で
会議、ミーティング、話し合い
<意見・事柄>に対して
意見、発言、提案、計画、企画、懸念、見方
解説
人や組織の内部に秘められていた意見や情報が公にされることを、意見や情報の個々人・組織内部から外部への移動と捉えた表現と思われる。
類義語・反義語
類義語あがる
反義語


36.掲載・公表自動詞中級★★
表記出る
情報や画像などが出版物・メディアなどに掲載・公表される。
文型
<情報・画像>が<出版物・メディア>に出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼の優勝のニュースは今朝の新聞の一面に出た
この本は、写真や絵がたくさん出ていて、とてもわかりやすい。
この情報がメディアに出れば、彼女の選手生命は終わるだろう。
「ねえ、試験に出やすいところ、教えて」「だめ」
昔の国語教科書に出ていた「稲むらの火」という話が、震災後再び注目されている。
巨大UFOの写真がネットに出て話題になっている。
コロケーション
<情報>が
話、ニュース、記事、話題、報道、内容
<画像>が
画像、地図、写真、映像
<出版物>に
新聞、雑誌、本、教科書
<メディア>に
メディア、ニュース、ホームページ、サイト、マスコミ、ネット、報道 、話題、掲示板
解説
公になっていなかった情報が公になることを、「公でない場(見えない場所)」から「公の場(見える場所)」へ「情報」が移動したように捉え、「出る」と表現されているものと思われる。
類義語・反義語
類義語載る、あがる、現れる
反義語


37.表示自動詞中級★★
表記出る
情報や情報の書かれたものなどが人に見えるように示される。
文型
<看板・表示・文言>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「リモコンのこのボタンを押せばドラマのストーリーなどの解説が出ます
「ペンキ塗りたて注意」の張り紙が出ているのに気付かず、手すりを握ってしまった。
「どこかまだやっている店、ないかな」「あ、あそこの店、まだのれんが出ているよ!」
駅の大型スクリーンに3カ国語で運行情報が出ているので、外国人観光客にもわかりやすい。
「このゲーム機、使い方が分からないね…」「どこかに説明が出ていたはずなんだけど…」
競技後、スクリーンに結果が出るや否や、歓声が上がった。
stairs見て、もう「氷」ののれんが出てるよ。
コロケーション
<看板>が
看板、のれん、旗
<表示>が
表示、標識、張り紙、注意書き
<情報>が
値段、番号、名前、情報、歌詞、字幕、解説、時刻
<競技結果>が
結果、スコア、タイム、順位、成績
<画面>に
画面、スクリーン、掲示板
<場所>に
通り、街、街角、店、店頭
解説
情報が見えるようになること、すなわち見える所に現れることを「出る」と表現していると思われる 。


38.コンピュータの表示自動詞中級★★
表記出る
コンピュータのディスプレイ上に表示や画面が現れる。
文型
<表示・画面>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私はコンピュータに弱いので、エラーメッセージが出てもどうすればいいのかわからない。
ここにカーソルを合わせると、最近の閲覧履歴が出ます
リンクをクリックすると別ウインドーが出て、他のページを同時に見ることができます。
「エラーが何度も出るようなら、サポートセンターにご連絡下さい」
ダイアログボックスがずっと出ていて消えない。
「ポップアップが出ないようにするにはどうしたらいいですか?」
コロケーション
<表示>が
エラー、~画面、メッセージ、ダイアログボックス、ボタン、アラート、ポップアップ
<画面>が
ウインドー、動画、サイト、ホームページ
<位置>に
画面、上、下
解説
語義的には語義36(表示)と近いが、コンピュータに関するものをまとめた。
類義語・反義語
類義語現れる
反義語


39.公開・販売自動詞上級
表記出る
出版物や製品、ものなどの販売が開始されたり、公開される。
文型
<出版物・製品・商品>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
待望の新機種が出るとあって、ニュースでも話題になっている。
「このシリーズの大ファンなんだって?」「うん。早く続編が出ないかなあ」
いつか新薬が出ればこの病気も治るようになるかもしれない。
有名な作品だけあって、多くの贋作も出ている
現在やっている故宮展には今まで門外不出とされた秘宝が出ている
「いい物件が出たんだけど、買わない?3000万」「とても無理、無理」
コロケーション
<出版物>が
DVD、本、作品、論文、雑誌、映画、小説、続編、新作、~巻
<製品>が
製品、機種、コピー、機種、銘柄、新型、新薬、新米
<商品>が
商品、品、物件、土地
解説
今まで世間になかった物が世間に現れたことを、見えない領域から見える領域への移動と捉え、「出る」が使われるものと思われる。


40.露出自動詞中級★★
表記出る
覆われていたり隠されていたりして外からは見えなかったものが、見えるようになる。
文型
<もの・身体の一部>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
着古したシャツの破れたところから肌が出ている
「そんなおへそが出るような服装、許しません」「いいじゃん。これが流行なんだから」
肩が大きく出ないデザインのドレスを選んだ。
子どもにしてみればうまく隠れたつもりかもしれないが、毛布から背中が出ている
「こちら大雨の被災地です。ここでは草木や土砂が流されて岩肌が出ています
彼は怒りのせいでこめかみの血管が出ている
stairsおい、ちょっとその服、肩が出すぎなんじゃないか。
コロケーション
<もの>が
下地、下着、ぼろ、岩肌、地肌
<身体の一部>が
地肌、肌、胸、血管、へそ、腕、お尻
解説
見えなかったものが見えるようになることを、見えない領域から見える領域への移動へと捉え、「出る」が使われるものと思われる。この語義の慣用句「ぼろが出る」は、隠していた欠点がうっかり人に知られてしまうことを意味する。
類義語・反義語
類義語露出する、見える、のぞく、現れる
反義語隠れる


41.出土・発見自動詞上級
表記出る
覆われて隠れていたものが見つかる。
文型
<埋蔵物>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
中生代の地層から恐竜の化石が出た
この遺跡では貴重な埋蔵物が続々と出ている
温泉が出ると言われてこの辺りを掘り続けているが、5年経っても出そうにない。
この地域では良質の湧き水が出ており、酒造りに利用されている。
昔はあの山から金が出たらしい。
海底から石油が出てから、その海域の領有をめぐって争いが起こっている。
コロケーション
<埋蔵物>が
温泉、湧き水、石油、金、埋蔵物、遺跡、岩、化石、~跡
<場所>から
地中、遺跡、山、穴、洞窟
<地名>で
広島県、モンゴル、東シナ海
解説
土中にあって見えなかったものや知られていなかったものが見えるようになることを、見えない領域から見える領域への移動へと捉え、「出る」が使われるものと思われる。土中のものだけでなく紛失物などにも使えるが、「なくしたものが見つかる」の意味で使われるときは「~くる」が付く。例「なくしたと思った財布が出てきた」
類義語・反義語
類義語噴出する、出土する、沸く
反義語枯れる


42.天体現象自動詞中級★★
表記出る
天体が移動したり、天体現象が現れたりする。
文型
<天体・天体現象>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
夜だが満月が出ているので本が読めるくらい明るい。
「月が~出た出た、月が~出た~、あ、よいよい♪」「懐かしい!炭坑節だね」
北極の空に出るオーロラが見たくて旅に出た。
さっきまで大荒れの天気だったが、今は雲の切れ目から星が出ている
雨上がりの空に美しい7色の虹が出た
古代の人々は太陽が出なくなることを恐れていけにえを捧げたと言われている。
コロケーション
<天体>が
月、太陽、星、おひさま
<天体現象>が
雲、虹、オーロラ
解説
天体現象に関する「出る」を集めた。「月が出る」「太陽が出る」は天体が実際に移動して見えるようになることを指す。「オーロラが出る」「虹が出る」はそれまでなかった物が出現する意味。「雲の切れ間から星[月、太陽]が出る」は覆っていたものが途切れてその間から天体が見えるようになることで語義40に近い。
類義語・反義語
類義語昇る、現れる、見える、のぞく
反義語沈む、隠れる、消える


43.表出自動詞上級
表記出る
人の属性・雰囲気・習慣・気持ち・思想・表情などが外見や行動に表れる。
文型
<属性・雰囲気・習慣・気持ち・思想・表情>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
人というものは、話す言葉に人柄が出るものだ。
感情が顔に出ないように気を付けているが、どうしても出てしまう。
この絵には画家の持ち味がよく出ている
まわりをもっと不安がらせるので、顔に不安が出ないようにがんばった。
留学生のスピーチコンテストでは、それぞれのお国柄が出ていておもしろかった。
「ねえ、あれ、有名な俳優さんじゃない?」「確かに!さすが全身からオーラが出ているよね」
stairs同じ字を書いても、それぞれ個性が出ていておもしろいね。
コロケーション
<属性>が
年齢、お国柄、人柄、性格、持ち味、学、才能
<雰囲気>が
風格、色気、魅力、貫禄、雰囲気、感じ、オーラ、素朴さ、~らしさ
<習慣>が
癖、態度、習慣
<気持ち・思想>が
自信、怒り、甘え、好き嫌い、感情、こだわり、思い、価値観、人生観
<表情>が
笑顔、表情
<身体>に
顔、表情、動き、態度
解説
人の属性などが内側から外側へ「出て」くるものと捉えることから「出る」が使われると思われる。
類義語・反義語
類義語表れる、漂う、浮かぶ
反義語


44.能力発揮自動詞上級
表記出る
人の能力や技術が人前で発揮・行使される。
文型
<能力・行為>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「このところ立て続けにミスが出ている。みんな、気が緩んでいるのではないだろうか」
いつもの力が出ていれば負けるはずがなかったが、いかんせん、体調が悪かった。
出ました!内村選手の得意技!」「いやあ、すばらしいですねえ」
三人寄れば文殊の知恵というが、三人よってもいい知恵が出ない
こんな弱い選手が相手じゃ、実力が出ない
相手からもう一撃が出れば、こちらはひとたまりもないだろう。
コロケーション
<能力>が出る
実力、能力、知恵、才能
<行為>が
行動、技、パフォーマンス、一撃、一歩、笑い、ミス
解説
脳内など、人の内側にある能力が外側に「出る」ことによって発揮されることを意味する。同様にその能力が行為の形で現れる場合にも使われる。この語義の慣用句「今一歩が出ない」は、あと少し続けて行動すれば成功する・勝てるのに行動しないことを意味する。


45.プレー自動詞上級
表記出る
スポーツで勝敗を決めるような重要なプレーがなされる。
文型
<プレー>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
代打の選手から決定打が出てチームは勝つことができた。
あの選手はこのところヒットが出ていない
ここぞと言う場面で一発が出るのが、強いチームだ。
「9回の裏。1点差。ランナー1塁。ここでホームランが出れば逆転です」
チームは危ないところでファイプレーが出て危機を免れた。
コロケーション
<プレー>が
ホームラン、ヒット、一発、決定打、ファインプレー
<場面・時>で[に]
ピンチ、チャンス、場面
<人>から
解説
語義45(能力や技術の発揮)に近いが、スポーツ、特に野球でよく使われるものを集めた。


46.表面変化自動詞上級
表記出る
ものの表面にそれまで見られなかったものが現れる。
文型
<物質・表面の性質・表面の形状>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
クリーニングに出さないでしまっていた着物に染みが出てしまった。
「ここに錆が出ているでしょう?落としておいてください」
グラスを布で磨くと美しい艶が出た
「このニンジン、傷んでます」「傷みが出ているところを切り落として使えば大丈夫です」
トマトの実の下のほうに赤みが出てきたら収穫期です。
この家具は、木目がきれいに出るまで丁寧にやすりをかけています。
コロケーション
<物質>が
染み、カビ、錆、斑点、汚れ、傷み
<表面の性質>が
照り、光沢、張り、艶、輝き、弛み、赤み、濃淡、色合い
<表面の形状>が
凹凸、模様、木目、絵柄、柄、たるみ
<物・部分>に
表面
解説
実際にはその物の内側にあったものではないが、それまでなかった特徴が表面にあらわれる様子を内側から「出て」来たかのように捉えることから「出る」が使われていると思われる。「出てくる」としてもよく使われる。この語義の慣用句「身から出た錆」は、その人が現在置かれている悪い状況がその人自身に起因していることを指す表現。
類義語・反義語
類義語生じる、浮かぶ
反義語消える


47.皮膚の症状自動詞上級
表記出る
人の皮膚の表面にそれまで見られなかった症状が現れる。
文型
<症状>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
体中に発疹が出てとてもかゆい。
「顔にぶつぶつが出ているね。どうしたの?」「何かのアレルギーだと思う」
クッキーの缶には鼻のまわりにそばかすが出ている女の子が描いてある。
青魚を食べるとじんましんが出るので食べられない。
「足にあざが出ているけど、どうしたの?」「昨日、机の角に打ったの」
「ここ見て!にきびが出ちゃった!」「あまり触っちゃだめだよ」
コロケーション
<症状>が
発疹、湿疹、じんましん、にきび、ぶつぶつ、アトピー、しみ、そばかす、あざ
<身体の一部>に
顔、腕、肌、全身、体中
解説
語義的には語義46と同じだが、人体に関するものを集めた。湿疹等の皮膚の病気に使われる。
類義語・反義語
類義語現れる
反義語


48.発病自動詞上級
表記出る
病気による様々な身体症状が起こったり、感じられる。
文型
<熱・症状・感覚>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「38度の熱が出ているのに会社を休まないなんて、どうかしている」
息子は卵を含んだ食品を食べるとアレルギーが出るので、食べられないものが多い。
40代で認知症が出る人もいるということだ。
「捻挫ですね」「いつから歩けますか?」「足首に腫れが出ている間はできるだけ歩かないでください」
今でも梅雨時になると時々喘息の発作が出るのでいつも薬を持ち歩いている。
「この薬を飲まれて吐き気がお出になるようなら、いったん服用をやめてください」
stairsせきや鼻づまりなどの症状が出て、薬局で薬を買って飲む人も多いです。
コロケーション
<熱>が
熱、高熱、微熱、~度の熱
<症状>が
症状、発作、アレルギー、後遺症、認知症、禁断症状、麻痺、副作用、しびれ
<感覚>が
痛み、かゆみ、筋肉痛、頭痛、吐き気、眠気、疲労
解説
病気に関する「出る」を集めた。症状が現れることを意味する。
類義語・反義語
類義語発症する、起こる、現れる
反義語治まる、引く


49.ものの特質・性質の発現自動詞上級
表記出る
ものや機器などが持っている性能や特性がより発揮されたり、新たな特徴が表れる。
文型
<機能・不具合・特性>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
車体がこんなに激しく損傷するなんて、よほどスピードが出ていたに違いない。
「赤ちゃんの様子はどう?」「さっき飲ませた薬の効き目が出たようで、ぐっすり眠っています」
「ネジ留めをチェックして、ゆるみが出ているところは締め直してください」
「春らしい感じが出るといいなと思って、絵の背景は淡いピンクにしました」
「えっ!砂糖を入れるんですか?」「はい。隠し味として少し入れると、味にコクが出るんですよ」
この作家の絵は最近人気が出ており、値段も上がっている。
コロケーション
<機能>が
スピード、速度、パワー、迫力、強度、電圧、精度、リズム、効き目
<不具合>が
ゆるみ、たるみ、がたつき、不具合、異常
<外見の特性>が
輪郭、メリハリ、丸み、張り、奥行き、広がり、~感、~らしさ、雰囲気
<性質>が
傾向、粘り気、弾力、ぬめり、粘り、臭み、特性、値打ち、価値、人気
<味・食感>が
とろみ、出し、コク、アク、甘味、風味、酸味、粘り
<物・部分>に
全体、部分、味
解説
物に新たな性質が加わること。力、特性、雰囲気、価値など多岐にわたるものをまとめて掲載した。「味にコクが出る」など、料理用語としてもよく使われる。


50.人の特質・性質の発現自動詞上級
表記出る
人や組織が新たな力や性質を持つようになる。
文型
<力・気持ち・感覚・雰囲気・社会的性質>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彼の言葉に勇気が出た
疲れが出たら休めばいい。
秋になると食欲が出るのはしかたがない。
会社に長くいれば次第に責任が出てくるものだ。
60を過ぎて、彼はますます人間に厚みが出てきた
「最近ミスが多いですね。気持ちにゆるみが出ていませんか?」
stairs働くと、生活にも張りが出ていいんじゃない?
コロケーション
<力>が
力、馬力、調子、活気、精、勢い、気力、元気、やる気、勇気
<気持ち>が
余裕、自信、興味、不安、焦り、迷い、怒り、甘え、欲、食欲、意欲
<感覚>が
疲れ、張り合い、感覚、やりがい、、落ち着き、実感、違和感義務感、責任感
<雰囲気>が
落ち着き、丸み、張り、厚み、幅、深み、深さ、~感、~らしさ、~味、雰囲気、傾向
<社会的性質>が
値打ち、価値、人気、責任、義務、負担、制約
<人間>に
人間、顔、全身、気持ち、心
解説
人間や組織に新たな性質が加わること。力、気持ち、感覚、雰囲気、社会的性質など多岐にわたるものをまとめて掲載した。「~てくる」の形で使われることが多い。目に見える変化ではなく内面的変化を表し、比喩的表現としても多くの語が使われる(例:「人間に丸み[厚み、深み、深さ、幅]が出る」)
類義語・反義語
類義語沸く、増す
反義語なくなる、消える、減る


51.社会現象の発現自動詞上級
表記出る
社会に新たな状況が生じたり、変化の兆しが現れる。
文型
<状況・性質・傾向・兆候>が出る(出てくる)
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「個人では対処できない状況が出てきた場合には、公的機関に相談してください」
社会に明るさが出てきたと言われているが、実感できない。
数字の上では景気がよくなる兆しが出ている
若い人たちの間に社会を変えていこうという動きが出ていることは評価できる。
途上国も成長に陰りが出てきたと言われるが、まだ軒並み5%以上の経済成長率を維持している。
コロケーション
<状況>が
場合、状況、現象、状態、ケース、場面、事態、局面
<性質>が
活気、元気、明るさ、広がり、まとまり、綻び
<傾向>が
風潮、流れ、勢力、気配、傾向、動き、変化、トレンド
<兆候>が
兆し、兆候、可能性、見込み、チャンス、陰り
<場所・分野>に
街、社会、世界
<分野>に
経済、景気、産業
解説
社会の変化を意味する用法として、具体的な社会的事柄が生じた場合と社会的な雰囲気などの変化の両方をまとめた。「~てくる」の形でもよく使われる。
類義語・反義語
類義語生じる、生まれる
反義語なくなる、消える


52.気象現象の発現自動詞上級
表記出る
気象現象が起こる。
文型
<気象現象>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
雲の切れ間から晴れ間が出た
台風が近づくにつれて風が出てきた
山の中は濃い霧が出ていて少し前も見えない。
気温は高いが雲が出ているので暑さはあまりない。
大水が出て町を飲み込んだ。
波が出てきたので海水浴場は遊泳禁止となった。
コロケーション
<気象現象>が
霧、雲、波、風、うねり、大水、晴れ間
解説
新たな現象の出現を意味する「出る」のうち、気象現象に関わるものをまとめた。「~てくる」の形で使われることが多い。
類義語・反義語
類義語生じる、発生する、吹く
反義語なくなる、切れる、消える、静まる


53.被害の発生自動詞上級
表記出る
出来事によって被害が生じる。
文型
<被害者・影響・被害>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
今回の地震では広範囲にわたって甚大な被害が出ている
国家の利益のためには国民に犠牲が出るのはやむを得ないという考え方は危険だ。
伝染病対策では多くの感染者が出る前に患者を隔離することが大切だ。
「台風が近づいていますね」「はい。交通機関に影響が出なければいいんですけど」
この病気では特に小さい子どもたちに患者が出ている
激化する内戦で多くの難民が出ている事態について国際会議で話し合われた。
コロケーション
<被害者>が出る
死者、死傷者、感染者、犠牲者、患者、病人、けが人、難民
<影響・被害>が
被害、障害、犠牲、影響、支障、問題、キャンセル
<人・組織・分野>に
利用者、子ども、人体、学校、自治体、企業、農業、水産業
<場所>で[に]
東北地方、世界各地、アジア
<出来事>で[に]よって
事故、事件、地震、震災、津波、戦争、雨
解説
被害を表す表現をまとめた。
類義語・反義語
類義語発生する、生じる
反義語


54.影響自動詞上級
表記出る
行為や出来事によって影響が生じる。
文型
<影響・関係>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
最近の政治を見ていると、官僚主義の弊害が出ているとしか言いようがない。
「キャンセル待ちのお客様、空席が出ましたのでカウンターまでおいでください」
共同で経営に当たってきた両者の間に意見の隔たりが出てきた
もし今回の事件で経済に悪い影響が出れば、我が社のような小企業はひとたまりもない。
「総理、政策の効果が出ていないんじゃないですか?」「今後少しずつ出てくるものと確信しております」
開発問題の研究をしていると、否応なく政府と関わりが出てくる
stairs痛みで日常生活に支障が出ている人も大勢います。
コロケーション
<利益・不利益>が
利益、損失、赤字、黒字、メリット、デメリット、実績、弊害、マイナス、プラス、成果、問題
<余剰・不足>が
無駄、不足、余地、おつり、空席、余剰、追加、余り、空き
<違い>が
差、違い、ばらつき、ギャップ、ずれ、誤り、間違い、狂い、歪み
<影響>が
影響、効果、支障、反応、副作用、インパクト、効き目
<関係>が
関わり、関係、つながり
解説
ある行為や出来事の結果として生じる事柄に関わるものを集めた。多分野にわたって用いられる。
類義語・反義語
類義語生じる、生まれる、発生する
反義語なくなる


55.結果・結論自動詞中級★★
表記出る
計算、調査、議論、行為などによって、結果や結論が得られる。
文型
<結果>が出る
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
「問題5の答えは出ましたか?」「はい。35です」
「プロジェクトの経費の概算額が出ましたのでご報告します」
「これだけ議論してもまだ結論が出ないようであれば、今日はひとまず休会にしましょう」
一審で有罪の判決が出ていても、最高裁で覆る可能性は十分ある。
オリンピック陸上100mで世界新記録が出た
この宝くじ売り場から1等1億円の当選が出ました
stairsこれ、当たりが出たらもう一本もらえるんですよね。
コロケーション
<数値>が
数値、金額、得点、合計、決算、予算、タイム、スコア、~秒、~点
<答>が
答え、回答、解答、正解
<結論>が
結論、判決、判定、判断、決定、認定、診断
<成績>が
結果、評価、成績、記録、順位
<判定>が
当たり、外れ、当選、OK、合格、不合格
解説
計算、議論、行動などを経て得られた結果に用いられる。


出るの全体解説 移動動詞「出る」は非常に多くの拡張義を持つ動詞である。先行研究でも様々な語義分類の試みがなされているが、本稿では以下の基準を設けて分類を行った。
中心義(語義1):「中から外への移動」→拡張(抽象化):(語義2)
拡張義Ⅰ(語義3~7):移動(行為の途中)→拡張
拡張義Ⅱ(語義8~12):移動(起点視点)→拡張
拡張義Ⅲ(語義13~23):移動(着点視点)→拡張
拡張義Ⅳ(語義24~35):移動(主体が人以外の具体物→主体の抽象化)→拡張
拡張義Ⅴ(語義36~52):移動(領域の抽象化・行為の抽象化):「ウチからソトへ」「私から公へ」「ミエナイからミエルへ」「ナイからアルへ」 ①公開 ②発現・発生・生起
拡張義Ⅵ(語義53~55):「起因→プロセス→結果」過程を移動と捉える。
本稿ではこの基準のもとに、55の語義を立てた。この数は他の辞書類に比べ非常に多い。それでも語義によってはより細分化が必要と思われるものもある。しかし、語義数が膨大になりすぎることの不利益を考慮し、これ以上の細分化を避けた。
【参考文献】
李在鎬(2008)「移動動詞に対する実験的分析」児玉一宏、小山哲春(編)『言葉と認知のメカニズム』、pp.87-101、ひつじ書房.
伊藤健人(2003)「動詞の意味と構文の意味 ―「出る」の多義性に関する構文文法的アプローチ」、 明海大学日本語学会『明海日本語』 8、pp.39-52.
伊藤健人(2013)「第5章イメージ・スキーマ」、森雄一、髙橋英光(編)『認知言語学基礎から最前線へ』、pp.103-128.
国広哲弥(1997)『理想の国語辞書』大修館書店.
鷲見幸美(2008)「移動動詞に見る物理的空間の主観的把握 ―「出る」「入る」「横切る」を例としてー」、名古屋大学国際言語文化研究科『言語文化研究蔵書』7、pp.81-95.
























▶全例文を聞く
<建物>を[から]
朝早く起きて、身支度をしてを出る。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
北村は席を外し、部屋から出て行った。
(Yahoo!ブログ, 2008, 文学)
<窪み>を[から]
トンネルを出たあたりからは蔵王山(1817メートル)が望まれる。
(竹内均編 『竹内均の日本の地誌』, 2000, 291)
風呂から出ると、洗濯機の横に見覚えのある浴衣がたたんで置いてあった。
(嵐山光三郎著 『蘭の皮膜』, 1993, 913)
<領域>を[から]
ふたりは水飲み場で顔を洗い、公園を出た。
(唯川恵著 『恋人までの距離』, 1995, 913)
<境界>を[から]
改札を出たあと、構内にある喫茶店で時間をつぶした。
(増田みず子著 『隅田川小景』, 1993, 913)
「すると犯人は脱衣所のドアから外に出たのか?」
(飛鳥部勝則著 『殉教カテリナ車輪』, 2001, 913)
<出入り口>から
でもあの子はこっそりから外へ出ようとした。
(シャロン・サラ作;藤峰みちか訳 『愛は時空を越えて』, 2003, 933)
<方向>へ[に]
壬生は運転席からへ出た。
(塚原幸著 『ガード』, 2003, 913)
<範囲>を[から]
今のところ噂の域を出ないんだが、火のない所に煙は立たないからな。
(シドニィ・シェルダン著;天馬竜行訳 『神の吹かす風』, 1996, 933)
<棒状の物>が
中央の飾りものからもめんのが出ています。
( 『ベトナム・ラオス・カンボジアの歴史』, 1997, )
<身体の一部>が
背が高くて、お腹が出ていない青木さんは、見かけが若々しくて、とても親父と同い年の還暦には見えない。
(樋口修吉著 『花川戸へ』, 1995, 913)
<歯・骨>が
9ヶ月の娘は今、6本のが出てきました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<植物>が
庭の芝ですが、手入れが行き届いていなくてところどころはげたり雑草がでてしまいました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 動物、植物、ペット)
<植物の部分>が
外にたまねぎを干していたら、が出てきました、 もう食べれませんか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 料理、グルメ、レシピ)
<部分>から
上野の桜も全部散って、そこここのからは新しい葉が出はじめている。
(鷺沢萠著 『葉桜の日』, 1990, 913)
<地点>を
カリフォルニアを出たのは午前一時。
(広岡勲文 『松井秀喜メジャー物語』, 2005, 783)
<建物>を
話は三十分ほどで済み、私たちは学校を出た。
(赤川次郎著 『早春物語』, 1985, 913)
夕方5時に会社を出て盛岡に向かいました。
(Yahoo!ブログ, 2008, グルメ、ドリンク)
<交通機関>が
富士宮から富士登山バスが出ているはずです。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 国内)
<場所>を
年末年始は実家に帰ると言う習慣は、実家を出てから現在まで変わらず続いている。
(Yahoo!ブログ, 2008, 季節)
<組織>を
看護学校を出た阿部は三重県立塩浜病院に勤めていた。
(堤剛太著 『アマゾンのほほん熱風録』, 2002, 302)
<人>が
群馬から4人も総理大臣が出ているのにあまり群馬には恩恵がありません。
(Yahoo!ブログ, 2008, 住まい)
<分野>から
もともとアガリとかギョクは花柳界から出た言葉。
(小林充著 『築地のしきたり』, 2003, 675)
<場所>に[へ]
その朝も、釣り仕度を整えて馴染の船宿の船に乗ってに出た。
(小関智弘著 『羽田浦地図』, 2003, 913)
<外>に[へ]
私はだいたい年間60日ぐらい海外に出ています。
(小谷真生子著 『小谷真生子のがんばれ!日本経済』, 2002, 332)
<前>に[へ]
一方、京都に残った部員たちは、街頭に出て通行人を撮った。
(英伸三著 『英伸三の写真塾』, 2000, 743)
<道など>に[へ]
私は富屋町を通りぬけ、広い通りに出た。
(海野弘著;平嶋彰彦写真 『光の街影の街』, 1987, 521)
<表面>に[へ]
地上に出て、烏丸通りを歩きながら、東西の通りをのぞき見る。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)
<活動>に
に出ると、誰でも気持が解放されてくる。
(渡辺淳一著 『化身』, 1986, 913)
陽気に誘われて散歩に出た。
(潮文社編集部編 『心に残るとっておきの話』, 1995, 049)
<仕事>に
一月くらい前から仕事に出るのが辛く、朝起き出すことが出来ません。
(Yahoo!知恵袋, 2005, メンタルヘルス)
<場所>から
スモーキー・マウンテンで働くほとんどの人たちは、都会に憧れ、田舎から出てきた。
チャールズ・M.オーバビー著;國弘正雄訳 『地球憲法第九条』, 2001, 323)
<活動>で
「何のあてもなく、特技もなく、集団就職で東京へ出てきて、あとは努力努力の人生だった―おかげでとんとん拍子に出世した。
(宮部みゆき著 『理由』, 1998, 913)
<場所>に
気圧が急にさがってきているから、ここ二、三日はにでられないと思う。
(ジョージ・フォイ著;松浦雅之訳 『沈黙の海』, 1991, 933)
<会議>に
「そう言えば、久保田先生は朝の職員会議に出てなかったですね」
(維住玲子著 『ブラボーセブン』, 1999, 913)
<イベント>に
村瀬は年度末の業務処理の忙しさでに出られなかった。
(中村邦生著 『月の川を渡る』, 2004, 913)
<講義>に
翌日、昼に軽く仕事を済ませ、夜7時からの授業に出ることにした。
(ドラゴン今中著 『愛の方程式』, 2002, 598)
<試合>に
試合に出るために、おれは練習してきたのだと勇は呟いた。
(高橋三千綱著 『九月の空』, 1978, 913)
<社会>に
社会に出てからは、改めて父の大きさを思い知らされた。
(藤森ちひろ著 『甘い罪の果実』, 2003, 913)
正彦さんは、やはり、将来は、お父さんのあとを継いで、政界に出る気なのだろう。
(西村京太郎著 『十津川警部の挑戦』, 1988, 913)
<メディア>に
「僕がテレビに出ると妻がとてもいやがるんです」
( 『三谷幸喜の全仕事』, 2004, )
<作品>に
俺は以前に、少しだけ映画に出たことがある。
(ジョー山中著 『証』, 2001, 767)
<場所など>に
6回目のコールで彼女が電話に出る。
(村上春樹著 『海辺のカフカ』, 2002, 913)
<様態>
強く出れば拒絶しないだろうと判断して、潮は山藤の腕を抱えこんだ。
(バーバラ片桐著 『殉愛共犯者』, 2005, 913)
ちょっと大きく出たけど、これは俺の本音だよ。
(城彰二著 『エースのJO』, 1998, 783)
<場所・イベント>に
二百万人が街頭に出て、デモ行進をし、集会に参加し、日本に大きな衝撃を与えた(弾圧もきびしかった。
(小田実著 『激動の世界で私が考えて来たこと』, 1996, 304)
<人>が
そのあたりには、むかしはよくキツネがひとをばかすといわれた場所だが、いまはチカンがでるといううわさがあるくらいで、昼でもなんとなくうすっ暗くて、不気味なところだった。
(山中恒作 『ねえちゃんゲキメツ大作戦』, 2001, )
<動物>が
クマが出る時期は、ちょうど稲が実っているころなので、田んぼに入られると農家は困る。
(栗栖浩司著 『熊と向き合う』, 2001, 654)
<魔物>が
「平和台はむかし首切り場だったから、今でもその幽霊が出る」
(松本峰雄著 『人権と私たちの暮らし』, 1997, 316)
<液体>が
電話連絡を終えて、さて風呂へ入ろうと蛇口をひねったが、一向にお湯が出てこない。
(牛場靖彦著 『モンダイは君のその喋り方と態度だ!』, 2002, 361)
水性ボールペンのインクが出にくくなったとき、どうすればまた書けるようになりますか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 家事、住宅)
<気体>が
火をけしたはずのマッチから、ほそくけむりがでています。
(計良ふき子作;横川ジョアンナ絵 『いたずら魔女スプリのたんじょう日』, 2002, 913)
<容器>から
カプセルに入った主食と歯磨き用チューブのような容器から出てくるおかずで簡単にすませてしまう食事の光景が、未来の家庭としてテレビだったか、映画で紹介されたのを見たことがあります。
(永田孝行監修 『男の低インシュリンダイエット実践法』, 2002, 498)
<管・機器>から
いちばん気になるのは、蛇口から出る水道水の塩素の臭いですが、これは汲み置きをすることで解決します。
(アースデイ21編 『地球と生きる133の方法』, 2002, 519)
<機械>から
室外機から出る空気は、室外機の反対側から吸い込んだ室外機のまわりの空気です。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 数学、サイエンス)
<物質>が
にんにくは潰しておくと香りがよく出る。
( 『Piatto別所哲也のまいにちかんたん88レシピ』, 2004, )
そのことと、竹の葉が擦れたいい音は、マイナスイオンが出て良いと思っています。
(小泉武夫編著 『食の堕落を救え!』, 2004, 588)
<エネルギー>が
パソコン画面から電磁波が出ると聞きましたが、どの程度の影響があるか分かりません、
(Yahoo!知恵袋, 2005, パソコン、周辺機器)
<液体>が
悔しくてが出そうになる。
(金沢有倖著 『学園帝王』, 2001, 913)
リンゴをかじって、歯茎からが出たのでは、なんとも情けない。
(現代ふしぎ調査班編 『県民性がはっきり見える日本地図』, 2004, 361)
<物質>が
ストレスにさらされると血圧を上げるホルモンが出る
(谷口正幸,池上保子著 『高血圧』, 2000, 493)
<生理的反応>が
が少し出るのでマスクをして登園させました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 幼児教育、幼稚園、保育園)
三月末からずっと残業で、今日は朝からあくびが出てしかたがない。
(大豊昇著 『はっぴぃ・らいふ』, 2003, 289)
<音・声>が
怖くてがでませんでした。
(Yahoo!知恵袋, 2005, メンタルヘルス)
が出ている物体にさわってみると,物体が振動していることがわかる。
(新しい科学 1分野上, 2005, 中)
<言葉>が
柳本の重い口からポツリポツリ言葉が出てきた。
朝日新聞経済部著 『ルポルタージュ会社』, 1987, 335)
<ことがら>が
誰かに似ていると思うのですが、名前が出てきません。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 芸能人、タレント)
<物質>が
実のような花なのに虫がいっぱい寄ってきていましたからが出ているのでしょうねぇ。
(Yahoo!ブログ, 2008, 季節)
<お金>が
この不況の時にボーナスが出るだけでも幸せだと思います。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 就職、転職)
個人ボランティアではあったが、学校からは毎月五〇〇元(約七五〇〇円)、任期の最後の方は二〇〇〇元の手当てが出た。
(いきいきフォーラム2010編 『シニアのための国際協力入門』, 2004, 333)
<食事>が
そこへ行けば歓迎されて、食事が出て、旅を続ける力が湧いてくる。
(マイケル・マーシャル・スミス著;嶋田洋一訳 『オンリー・フォワード』, 2001, 933)
<飲み物>が
茶事の懐石より、派手に、豪華になっていますが、もてなしの心は同じです。 茶事でも、もちろんお酒が出ます。
(千宗室著 『なんて美しい女性だろう!』, 1981, 159)
<薬>が
皮膚科では、2種類の塗り薬が出ました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<機関・人>から
自分たちの食事、学費までが会社から出るんだそうですよ。
(C.ダグラス・ラミス著;板坂元他訳 『フダン着の国際人たち』, 1988, 361)
<提出書類>が
なにしろ事故車がタクシーで、盗難届けが出ているのでこちらとしてはそれなりの捜査をしなければならんのです。
(松尾未来著 『ばね足男が夜来る』, 2000, 913)
<発行書類>が
最高裁、京都地裁から捜索令状が出ているそうでございます。
(国会会議録, 1994, 常任委員会)
<通知>が
空襲警報が出ると電車を止め、乗客を退避させる決まりだった。
(妹尾河童著 『少年H』, 1997, 913)
<命令>が
先月、出張命令が出たときから、そのつもりで日程を組んでおいた。
増田みず子著 『隅田川小景』, 1993, 913)
<許可>が
手術から一週間経った日、初めて洗髪の許可が出た。
( 『人は涙とともに蘇る』, 1996, 159)
就職の内定が出たからといってすぐに贈るよりも,卒業祝いをかねて渡すほうが自然だろう。
(辞典編集部編 『冠婚葬祭実用辞典』, 2001, 385)
<要求>が
前述したように、帽子の需要が出始めたのは明治初期からですが、その頃の帽子はすべて輸入品でした。
(「東京の帽子百二十年史」編纂委員会編 『東京の帽子百二十年史』, 2005, 589)
<合図>が
そして、ついに三十キロの給水を過ぎてから、監督のサインが出た。
(高橋尚子著 『夢はかなう』, 2004, 782)
<意見>が
素人の発想の方が先入観がないので、斬新な意見が出てきます。
(矢間治茂,小梶高一著 『知的財産錬金術とネーミング』, 2002, 507)
<批判>が
他の刑事から反論が出て、塚越はその論拠を語ることとなった。
(本岡類著 『水辺の通り魔』, 1996, 913)
<案>が
いいアイデアが出ないときは、その日は適当に切り上げて飲みにでも行きます。
(さとう秀徳著 『画期的成果が上がった!』, 2003, 336)
<話>が
二人でテレビを見ている際、離婚のあとすぐに再婚する芸能人の話題が出たことがある。
(Domani, 2001, 家庭/生活)
<言葉>が
母は呆然として、言葉が出ない様子であった。
(津村節子著 『幸福村』, 1989, 913)
人間酔っぱらうと、普段は活動している”理性”という回路が停止するので、本音が出て来てしまいます。
(Yahoo!知恵袋, 2005, Yahoo!知恵袋)
<話・話題>に
こうした民俗的なに出てくる双魚図などの「魚」は、多くの場合、鯉を指す。
(莫邦富著 『中国の心をつかんだ企業戦略』, 2004, 338)
<会議>で
さて、これにて一件落着と思っていたら、その晩また警備会議で苦情が出た。
(佐々淳行著 『連合赤軍「あさま山荘」事件』, 1999, 326)
<情報>が
先日の新聞に、朝にカレーを食べると頭が活性化するという記事が出ていました。
(Yahoo!ブログ, 2008, グルメ、ドリンク)
<看板>が
二百メートル先工事中との看板が出ている。
(小野一光著 『東京二重生活』, 1999, 367)
<表示>が
店の表のガラス窓に、半紙に墨で書いた「洋服仕立て職人見習い募集」という張り紙が出て一週間たっていた。
(妹尾河童著 『少年H』, 1997, 913)
<表示>が
メモリーが極端に不足している、といったような表示が出ました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, パソコン、周辺機器)
<出版物>が
事件が一段落したあと、両記者が書いた『大統領の陰謀』というが出て、私も当時、むさぼり読んだ。
(柴田鉄治著 『新聞記者という仕事』, 2003, 070)
<製品>が
性能のいい機種が次々に出てきて、消費者は飽きればどんどん新しいものに変えていく。
(週刊新潮, 2004, 一般)
<商品>が
お客様の心をつかみ続けるために、新商品が出れば自腹で購入して必ず試食もする。
( 『外資系企業就職ガイドブック』, 2001, )
<もの>が
南西に一マイルほど進むと、沼の中にかわいた地肌がでているところに出た。
(J.ベルヌ作;朝倉剛訳;太田大八画 『二年間の休暇』, 2002, )
<埋蔵物>が
ポイントは、深場でわき水が出ているところ、水藻、マコモの中、障害物の陰などです。
(古山輝男著 『釣り入門』, 1994, 787)
<場所>から
縄文時代の遺跡から出てくるシカやイノシシの骨には、石やつのでつくった矢じりが深く突きささっていることがあります。
(加藤文三ほか著 『これならわかる日本の歴史Q&A』, 1992, )
<天体>が
が出て、川面が明るんでいる。
(佐江衆一著 『江戸職人綺譚』, 1995, 913)
<属性>が
しかし、料理の手を抜いてはまづいわけで、やはり味にも、その人間の性格が出ます。
(中里恒子著 『日常茶飯』, 1986, 914)
<雰囲気>が
顔はかわいいと言うよりキレイといった感じで、“私は高嶺の花よ”といったオーラが出ている女性である。
(錦岡龍司著 『1Kのセレブ』, 2005, 914)
<習慣>が
線のまがりかたとか、線のはねかたとか、文字は書いた人のクセがでる。
(川北亮司作;大井知美画 『マリア探偵社危険なクリスマス』, 2004, 913)
<気持ち・思想>が
親元で生活するのもいいですが、どうしても甘えがでてきますよね?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 就職、転職)
<表情>が
彼はその言葉を聞いて安心したのかようやく笑顔が出て言った。
(天宮一大著 『ラグビーボールを抱きしめて』, 2003, 370)
<身体>に
ホッとした気持がに出たに違いない。
(J.K.ローリング作;松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと賢者の石』, 2003, 933)
<能力>が出る
この様に人が集まったら色んな知恵が出ます。
(Yahoo!知恵袋, 2005, メンタルヘルス)
<行為>が
才能はあるが、若さゆえの凡ミスがたまに出る。
(WORLD SOCCER GRAPHIC, 2004, スポーツ)
<プレー>が
北海道日本ハム・マイケル中村投手に今シーズン2勝目、延長11回裏高橋選手にサヨナラヒットが出ています。
(Yahoo!ブログ, 2008, スポーツ)
<物質>が
長い間オイルの膜が途切れていると、金属は空気に当たって酸化し、が出てくる。
(AUTO SPORT, 2001, 機械)
<表面の性質>が
私は、石鹸シャンプーに変えて1年ほどですが、髪に張りが出てきました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, コスメ、美容)
<表面の形状>が
ビニールシートのように薄い仕上げ材を使うときは,下地の凹凸が出やすいので,4mm程度の薄ベニヤを捨て張りする.
(マンション管理センター監修;澤田博一編 『マンションリフォームの実務』, 2003, 527)
<物・部分>に
果皮の色が茶色くなり、表面にしわが出てきたころが食べごろ。
(平野泰三著 『フルーツカッティング』, 1998, 596)
<症状>が
突発性発疹かどうかは、熱が下がって発疹が出ないと診断はつかないです。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
<身体の一部>に
夫が三十五歳ごろ、原因不明の湿疹が全身に出て悩まされたことがあった。
(小川美沙著 『わが家の薬害戦争』, 1998, 499)
<熱>が
この子は扁桃腺があって、ときどき高熱が出る。
(斎藤茂太著 『女性なら誰でも「母親」になれるのか』, 2004, 367)
<症状>が
初期には自覚症状が出にくいのが特徴です。
(広報としま, 2008, 東京都)
<感覚>が
顔に痛みがでるものとして、急性副鼻腔炎が考えられます。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 健康、病気、ダイエット)
<力>が
こうした緊急時には、普段からは信じられないようなが出るものだ。
(川辺敦著 『私はナース』, 2005, 913)
<気持ち>が
2年も経てば仕事にも慣れ、気持ちに少し余裕がでてきた。
(鈴木由希子著 『勝ち馬は笑う』, 2001, 788)
<感覚>が
食べ過ぎると、とたんに眠くなったり、疲れがどっと出たりする。
(石原結實著 『「体を温める」と病気は必ず治る』, 2003, 498)
<雰囲気>が
そういう教養は、さりげなくにじみ出てくるもので、人間性に厚みが出ると思います。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 言葉、語学)
<人間>に
こんなことを考えるのは気持ちに余裕が出てきたからだろう。
(前野一雄著 『いのちの聖域』, 1994, 916)
<機能>が
軽くて、アクセルを踏み込むとあっという間にスピードが出ました。
(村上春樹著 『ねじまき鳥クロニクル』, 1994, 913)
<不具合>が
そして、あごの下あたりが二重あごのようにたるみが出てきました。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 動物、植物、ペット)
<外見の特性>が
引っ詰め髪にするので顔の輪郭がはっきりと出る。
(安部竜太郎著 『黄金海流』, 1995, 913)
<性質>が
温かいごはんに、皮をむいた長いもを千切り器で切ってのせ、粘り気がでるまでよく混ぜた納豆をのせる。
(星澤幸子著 『しあわせのひとりごはん』, 2003, 596)
<味・食感>が
低温で20時間発酵させて作るカンパーニュは、ほど良い酸味が出てまろやかな味わい。
( 『ベーカリーパティスリーブック』, 2004, )
<状況>が
アジアの安定にとってもたいへん厳しい状況が出るだろう。
(桜井良子著 『「政治」は誰のものか』, 1993, 310)
<傾向>が
街の空気にも変化が出てきているように感じられます。
(広報くさつ, 2008, 滋賀県)
<分野>に
景気に陰りがでて、大学を出ても就職は厳しいらしい。
(清水茂夫著 『遥かなる北京の風』, 2004, 376)
<気象現象>が
おまけにが出てきて、周囲の山々も望めなかった。
(岳真也著 『日本楽名山』, 2005, 291)
私が行った時には濃いが出ていて、かなり不気味でした。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 国内)
<被害者>が出る
沖縄は激しい戦場となり、二十五万人以上の死者が出た。
(S.マーフィ重松著;坂井純子訳 『アメラジアンの子供たち』, 2002, 369)
<影響・被害>が
地球環境の問題は次の世代に影響が出てくる。
(北野大著 『されど、たけしの兄です』, 1998, 289)
<人・組織・分野>に
ところが、デフレが継続すると、労働市場に悪影響が出てくる。
( 『経済学がわかる。』, 2004, 330)
<場所>で[に]
昨日は青森で竜巻被害が出ました。
(Yahoo!ブログ, 2008, 芸術、アート)
<出来事>で[に]よって
「水際の塑像」と満陽丸事故との決定的な違いは、満陽丸の座礁事故では一人の死者も出ていないことである。
(現代, 2002, 一般)
<利益・不利益>が
しかし、これからは民間銀行も個人に貸さなければ利益が出なくなる。
(大下英治著 『小泉純一郎vs.抵抗勢力』, 2002, 913)
<余剰・不足>が
このとき葱の残りや大根のしっぽを刻んで入れれば無駄が出ないし、翌日の一品になる。
(小泉和子著 『和食の力』, 2003, 383)
<違い>が
別々の国であるかぎり、国益にが出てくるのはあたりまえだ
(鳥飼玖美子著 『歴史をかえた誤訳』, 2001, 801)
<数値>が
総所得金額に税率がかけられるんではなくて,そこからいろいろな所得控除がなされて課税総所得金額がでてくる。
(三木義一著 『よくわかる税法入門』, 2003, 345)
<答>が
簡単に答えが出るような問題ではない。
(西畑三樹男著 『技術者のための独立の心得120』, 2002, 335)
<結論>が
ここまではっきりしてくると、もう結論が出たと同じですね。
(NHK取材班編 『堂々日本史』, 1998, 210)
<成績>が
即日検査は、陰性の場合には、当日に結果が出ます。
(ねりま区報, 2008, 東京都)
<判定>が
11回引いて当たりが5本出ました!
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)






























4時頃に改札を出たところで待ってるね!
茶摘みの時期の茶畑をよく見ると、たくさんの新芽が出ています
羽田空港ですね、3番から出ています
医師免許を取るために19歳で故郷を出て、東京へ行きました。
最近、この道によく出るんだって。
見て、もう「氷」ののれんが出てるよ。
おい、ちょっとその服、肩が出すぎなんじゃないか。
同じ字を書いても、それぞれ個性が出ていておもしろいね。
せきや鼻づまりなどの症状が出て、薬局で薬を買って飲む人も多いです。
働くと、生活にも張りが出ていいんじゃない?
痛みで日常生活に支障が出ている人も大勢います。
これ、当たりが出たらもう一本もらえるんですよね。
瓢箪から駒が出る

意味
普通、あり得ないことが起こる。
用例
全国大会で勝てるなんて思っていなかったのが、まさか優勝だなんて、瓢箪から駒(が出る)だよ。
コーパスからの用例
人のすることは、ひょうたんから駒が出るときもあるのです。空想から夢に、そして、夢を現実にしようとしているNPOが、あなたの身近なところできっと活動していることと思います。(広報誌『広報いせ』三重県伊勢市、2008. (中納言ID: OP63_00002))
出る杭は打たれる

意味
外に出すぎた杭は他の杭と高さが合うように打たれることから、個人が人より飛びぬけて優れていたり目立つ行動をとると、周囲から批判され、攻撃されやすいことを意味する。
用例
「誰よりも一生懸命にしているのにどうして批判されなきゃいけないの?」「出る杭は打たれる、だよ。日本はそういう横並び社会なんだよ」
コーパスからの用例
「出る杭は打たれる」という言葉があるように、一人だけ突出した活躍をすると、日本ではしばしば足を引っ張られる。(大宮知信(著)『ウチの社長は外国人』祥伝社2005(中納言ID: LBt3_00166)
身から出た錆

意味
その人が悪い状況に陥ったり、ひどい目に合うのは、その人自身の言ったことや行ったことに原因がある。
用例
「どうして私がこんな目に合わなきゃいけないの?」「元はと言えば身から出た錆でしょ。自分で何とかするしかないよ」
コーパスからの用例
父親の怒りに一言も返答は出来ないで詫びるのだったが、身から出た錆、勘当を言いわたされてしまった。(川崎龍太郎(著)『人情深川恋物語』MBC21;東京経済(発売)2002(中納言ID: PB29_00220))
叩けばほこりが出る

意味
詳しく調べれば悪いことや欠点が見つかる
用例
「政治家なんて誰でも多かれ少なかれ叩けばほこりが出るよ。そうじゃないとできない仕事なんだよ」「そういう考え方は好きじゃないな」
コーパスからの用例
ここの住民の大半は、犯罪者かあるいは中国大陸から海を泳いで渡ってきた密航者なのだ。叩けばホコリが出る身体どころか、叩かなくともホコリだらけの身の上である。(宮崎学(著)『アジア無頼』徳間書店 1999(中納言ID: LBn3_00105)
出る所へ[に]出る

意味
公の場で争う
用例
「貴様なんかといつまで言い争ってたって埒が明かない。出る所に出ようじゃないか」「願うところだ!」
コーパスからの用例
「(前略)とにかくもう一度こんな怪文書を書くやうなことがあれば、そのときは出るところへ出ますよ」「清には強くいつておきますから」妻が低頭して湯吞を引き取つた。(井上ひさし(著)『東京セブンローズ』文藝春秋2002(中納言ID: PB29_00155)
出る幕ではない

意味
人が口を出したり何かしてあげたりする場面ではない。
用例
「子ども同士の喧嘩です。親の出る幕じゃないですよ」「そうは言っても私の子どもなんですよ」
コーパスからの用例
でも、なかなかその気になれずにいたのは、きものには専門家がたくさんいらして、とても私のような者が出る幕ではないと思っていたこと。それに加えて、私が欲しいきものは、私が作らなくても、もっとたやすく手に入ると思っていたからです。(雑誌『ミセス』文化出版局2001(中納言ID: PM11_00987)
裏目に出る

意味
いいと思ってしたことが逆の悪い結果を生む。
用例
台風で交通機関が麻痺する前にと早めに会社を出たのが裏目に出て、同じように考えた人たちによる渋滞に巻き込まれてしまった。
コーパスからの用例
直言したり、アドバイスしたりというのは、「相手の身になって」のことだが、それが裏目に出てしまうことが、おうおうにしてあるのだ。とくに人間関係が深くなればなるほど、直言はむずかしい。本人は「よかれ」と思っても、相手を不必要に怒らせたり、傷つけたりする。(竹村健一(著)『たった1行の成功法則』青春出版社 2003(中納言ID: PB31_00094))
複合動詞 V1

出歩く、出遅れる、出かける、出くわす、出そろう、出っ張る、出払う、出回る、出迎える、出向く
複合動詞 V2

あふれ出る、突き出る、溶け出る、届け出る、流れ出る、名乗り出る、にじみ出る、抜きん出る、抜け出る、願い出る、はみ出る、吹き出る、申し出る
複合名詞

出迎え、出不精、出入り、出事、出初、出方、出先
出る(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
アクセント型起伏型
辞書形
ない形ない
~なかったなかった
ます形
~ませんでま
~ましたした
~ませんでしたでまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形
て形
た形
可能形で(ら)
受身形でら
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