つけるのコアイメージ

1.接着(もの)他動詞初級★★★
表記
人が、ものを別のものと接した状態にする。
文型
<人>が<もの>を<もの>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
訂正箇所に付箋を付ける
木製の壁に吸盤は付けられません。
歯磨き粉をつけすぎるのは良くない。
グループ作業をしやすいように、お互いの机を付けなさい。
固まってしまった粘土同士を付けるにはボンドを使うしかない。
「腕立て伏せができない」「最初は床に膝を付けてやってごらん」
stairs正座をするには、かかとの上にお尻を置き、足の親指と親指を軽くつけて、背筋を伸ばして座ります。
コロケーション
<もの>を
① 身体部位:手、頬、額、足、膝
② その他:シール、のり、ラベル、吸盤、ご飯粒
<もの>に
手、車、床、壁、封筒
<道具>で
のり、接着剤、ボンド、テープ
<様態>
しっかり、ぴったり、丁寧に
解説
あるものを、別のものの表面に接した状態にし、両者を離れなくすることを表す。なお、「箸を付ける」、「口を付ける」では、飲食物や飲食物が入っている容器に箸や口を接した状態にするだけでなく、そこからさらに<飲食する>という意味を表すこともある。
誤用解説
単にものをあるものに接した状態にするだけでは「つける」は用いられない。ものの性質(粘着性など)、ものと別のものの接地面との兼ね合い(摩擦など)、あるいは外的要因(主体の力)などによって接した状態になり、二つのものが自然には離れない場合に用いられる。したがって例えば以下のように、机を持ち上げて斜めにしたり机をひっくり返したりするなど、机の角度を変えると教科書が自然に机から離れてしまうような状況では用いられない。
 机の上に教科書を付けた
 机の上に教科書を置いた
類義語・反義語
類義語付着させる、密着させる
反義語離す、取る


2.付属(もの)他動詞初級★★★
表記付ける
人が、ものを本体となるものに添え、本体と一体となるようにする。
文型
<人>が<もの>を<もの>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
主語が三人称単数現在形の場合には動詞に“s”を付ける
換気孔に花粉除去フィルターを付けた
踊り場には、採光と風通しを考えて窓を付けました
自転車の前かごには防犯カバーを付けると良い。
最後に、襟もとにレースが付けられてシャツは完成した。
車を購入するときにカーナビを付けてもらった。
コロケーション
<もの>を
飾り、レース、パーツ、カバー、ボタン、フィルター
<もの>に
服、襟、玄関、ドア
<様態>
きちんと、しっかり、うまく
解説
この意味の「つける」は、あるものを本体とみなされる別のものに添えることによって、そのものが本体の一部として備わるようにすることを表す。語義1と同様、主体は別のもの(本体)に接しており、その結果、本体の一部(付属物)となる。
誤用解説
二つのものを接した状態にして一方を他方に付属させるという意味を表すため、ニ格には常に本体とみなされるものが、ヲ格にはその付属物となる本体よりも小さいものが来て、「本体に付属物を付ける」の形になる。
 自転車の前かご防犯カバー付けた。
 自転車の前かご防犯カバー付けた。
類義語・反義語
類義語加える(飾りを加える)、設置する(防犯カメラを設置する)
反義語取る、はずす


3.付随(物事)他動詞初級★★★
表記付ける
人が、物事を主となる物事に添える。
文型
<人>が<物事>を<物事>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
贈り物にカードを付ける
契約している保険に医療特約を付けてもらった。
ある程度解説を付けないと分かりにくい。
結婚に条件が付けられた
助成金には制限を付けられることが多い。
新制度の説明会資料に、参考資料として現行制度に関するデータを付けておきます。
コロケーション
<物事>を
① 金:利子、利息、手当
② おまけ:おまけ、付録、特典、景品
③ 情報:資料、解説、コメント、説明、注釈
④ 結果:結果、成果
⑤ その他:条件、保証、特約、ポイント
<物事>に
本文、商品、製品、保険、文章
<名目>として[で]
おまけ、付録、特典、オプション、サービス、参考資料
解説
この意味の「つける」は、主となる物事に別の物事を加えることを表し、本体に別のものを添えるという点では語義2と同様である。一方で、語義2のものは物理的物体であり、実際に本体となる別のものにそれを接した状態にすることを表すが、語義3の物事は物理的物体に限らず、また実際に本体となる別のものに接する必要はない。これに関連して、語義2ではものは本体に付属して本体の一部分と捉えられるが、語義3では物事は主となる物事に付随するがその一部分とはみなされないという点で異なる。
誤用解説
語義2と同様、二格は主となる物事を、ヲ格はそれに付随する物事をとり、「付随するものを主となるものにつける」という形になる。
 贈り物カード付ける。
 贈り物カード付ける。
類義語・反義語
類義語添える(カード、[おまけ、コメント]を添える)、加える(解説[注釈]を加える)
反義語


4.付属(装身具)他動詞初級★★★
表記着ける、付ける
人・生き物が、装身具を人・生き物の体に接した状態にする。
文型
<人・生き物>が<装身具>を<人・生き物の体>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
和装の時は下着を着けない人が多い。
立派な馬具を付けた大型の馬が登場した。
もらったアクセサリーは常に身に着けている。
出掛ける時はマスクを付けなさい
最近膝が痛むと医者に言ったらサポーターを付けられた
犬に首輪を着けようとしたら逃げられた。
コロケーション
<装身具>を
① 衣類:下着、袴、ブラジャー、肌着
② 装飾品:アクセサリー、指輪、ペンダント、お面、首輪、ブレスレット、ピアス
③ 道具:マスク、ヘッドホン、コンタクトレンズ
<人・生き物の体>に
① 身体:身、首、耳、手首、指
② ペット:犬、猫
<頻度>
いつも、常に、たまに、時々
解説
この意味の「つける」は、装身具を人・生き物の身体の一部に接した状態にすることを表し、ものを別のものの表面に接した状態にするという点で語義1と同様である。また、装飾品類を本体とみなされる身体に接した状態にすることによって、身体の一部として備わるようにすることを表す点で語義2との関連性も認められる。つまり、語義2と同様、接した状態にすることで装身具は本体の一部(付属物)となる。
誤用解説
装身具であっても、「つける」とは言えないものもある。例えば、以下の「眼鏡」や他に「ショルダーバッグ」など、耳や肩に引っ掛けるものは「かける」を用いる。なお、「マスク」も耳に掛けて使用するが、顔のある程度の面を覆うために顔に接していると捉えられるため、「つける」を用いることが可能になる。
 眼鏡を着ける
 眼鏡をかける
また、「帽子」のように上から覆うものには「かぶる」を用いる。
 帽子を着ける
 帽子をかぶる
さらに、背中に乗せて持つものには「背負う」を用いる。
 リュックを着けた子供が歩いている。
 リュックを背負った子供が歩いている。
他にも、ジャケットやシャツなど、上半身にまとわせるもの関しては「着る」が用いられ、ズボン、スカート、靴など、足先から通して下半身にまとわせるものに関しては「履く」が用いられる。なお、同様に足先から通して下半身にまとわせる「袴」は「袴を着ける」と言えるが、これは、袴が着物(本体)を着た上からさらにまとわせるものであり、付属物であると捉えることができるためと考えられる。
類義語・反義語
類義語装着する、着る(袴を着る)、はめる(指輪[首輪]をはめる)
反義語取る(コンタクト[下着、指輪]を取る)、はずす(コンタクト[下着、指輪]をはずす)、脱ぐ(下着を脱ぐ)


5.発生・増加(人・植物の一部)他動詞中級★★
表記付ける
人・植物が、ものを新たに発生させたり、増加させたりする。
文型
<人・直物>が<もの>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
健康的に見せるために、少し肉を付けよう
庭の藤の木がもうすぐ花を付けそうです。
効果的に筋肉を付ける方法を教えてください。
だらしない生活で贅肉を付けてしまった。
オリーブに実を付けさせるためには剪定が大切だ。
夫に余計な肉を付けられたら、私の食事管理が疑われてしまう。
コロケーション
<もの>を
① 身体の一部:肉、筋肉、脂肪、贅肉
② 植物の一部:実、花、蕾、葉
<もの>に
腹、身体、枝、上半身、下半身
<様態>
少し、たくさん、たっぷり、徐々に
<手段>で
運動、トレーニング
非共起例
<もの>を
 髪の毛を付ける。
 脂肪を付ける。
目で見て本体とは区別できるものに用いられるため、部分としてのものと本体が区別できないものについては用いることはできない。
解説
この意味の「つける」は、人や植物が、自らの一部に新たにものを生じさせる、あるいは自らの一部分を増加させることを表す。これは、ものを身体の一部として備えるという点で、人・生き物が装身具を身体の一部として接した状態にすることを表す語義4と類似している。一方で、語義4において「つける」ものは、もともとは身体の一部ではない別のもの(衣類や装飾品)であるが、語義5で「つける」ものは、身体や植物内から生じるもの・増加するものであるという点で異なる。ただし、身体や植物内の一部分とはいっても、茎に対する実や、筋肉のこぶ、突き出た脂肪など、目で見て本体とは区別できると捉えられるものに対して用いられ、この点でも語義2との関連が認められる。
類義語・反義語
類義語増やす(脂肪を増やす)
反義語落とす(脂肪を落とす)


6.発生・増加(習慣・性質・力)他動詞中級★★
表記付ける、着ける
人・ものが、習慣・性質・力などを新たに備えたり、増加させたりする。
文型
<人・もの>が<習慣・性質・力>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
私は自宅学習で基礎学力をつけた
教養を身に着けようと思って、本を読み始めた。
子供に悪知恵を付けられて親は困っていた。
子供を寮に入れ、集団生活で社会性を身に着けさせたい。
もっと免疫をつけるためにサプリメントを飲んでいる。
既存の製品にどのような機能を付ければ売れるだろうか。
stairsかつては、子どもに早起きの習慣をつけさせるために、夏休みの早朝にラジオ体操が行われました。
コロケーション
<習慣>を
習慣、癖、習性
<性質>を
知識、技術、スキル、自信、教養、感覚、免疫、経験、機能
<力>を
力、能力、実力、精、精力、スタミナ、学力
<もの>に
身、製品
<場所>で
学校、社会、コース、大学、家庭
<手段>で
授業、勉強、仕事、留学、実践
<様態>
しっかり、きちんと、ある程度、もっと、着実に、徐々に、めきめき(と)
解説
この意味の「つける」は、人やものが、習慣・性質・力を備えることを表しており、あるものを新たに備えたり、増加させたりするという点で、人や植物が、自らの一部に新たにものを生じさせる、あるいは自らの一部を増加させることを表す語義5と同様である。一方で、語義5の対象は、脂肪、花などの物理的な<もの>であるが、語義6の対象は習慣、性質、力のような抽象的な<もの>であり、両者は異なる。
誤用解説
 早起きの習慣をつけたい
 早起きの習慣を身につけたい
 思いやりをつけたい
 思いやりを身につけたい
人の<性質>のうち、感情に関わるものは「―をつける」の形にすると不自然になるものが多い。
類義語・反義語
類義語得る(自信を得る)、高める(能力[精力]を高める)
反義語抜く(癖を抜く)、なくす(自信をなくす)、落とす(体力を落とす)


7.発生・増加(状態・作用)他動詞中級★★
表記付ける
人・ものが、物事に状態・作用などを新たに備えたり、増加させたりする。
文型
<人・もの>が<物事>に<状態・作用>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
ワックスを塗り込んで髪に動きを付ける
仕上げに片栗粉を入れてスープにとろみを付けた
初戦は必ず勝って、勢いを付けよう
下味が付けられた鶏肉を冷蔵庫で寝かせる。
彼のダンス指導では、動きに強弱を付けさせることにこだわっている。
田舎の祖母に元気をつけてもらうために、頻繁に手紙を書いている。
コロケーション
<状態・作用>を
めりはり、強弱、差、弾み、スピード、色、味、香り、動き、変化、アクセント
<物事>に
生活、動画、チーム、肉、動き
<様態>
しっかり、徐々に、一気に、ある程度、もっと、少し
<手段>で
片栗粉、塩、コショウ、パソコン
解説
この意味の「つける」は、本体となる物事に、新たに状態・作用を備えさせたり増加させたりすることを表している。これは、ものを本体とみなされる別のものに加えるという点で、あるものを本体とみなされる別のものに添えることを表す語義2と同様である。一方で、語義2の添えられるものが物理的な物体であるのに対して、語義7では<状態>や<作用>などであるという点で異なる。
類義語・反義語
類義語出す(スピード[元気]を出す)、開く(差を開く)
反義語落とす(スピードを落とす)、なくす(勢い[差、元気]をなくす)


8.付与(ラベル・価値)他動詞中級★★
表記付ける
人が、人・生き物・ものにラベル・価値を与える。
文型
<人>が<人・生き物・もの>に<ラベル・価値>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
応募作品に5段階で評価を付ける
図表には必ず番号とタイトルを付けます
この絵は値段をつけるのが難しい。
その施設では、1人1人に愛称が付けられた
どのような思いでお子さんに名前を付けられたんですか。
製品に「薬用」という言葉を付けるには、いくつかの条件がある。
コロケーション
<ラベル>を
名前、名、あだ名、タイトル、見出し、番号
<価値>を
値段、評価、高値、点数、プレミア、成績
<人・生き物・もの>に
子供、人、商品、作品、犬
<様態>
早速、適当に、自由に、勝手に、とりあえず、独断で、新たに
非共起例
<ラベル・価値>を
 犬に太郎[5万円]を付けた。
 犬に太郎という名前[5万円という値段]を付けた。
対象はあくまでもラベルであり、具体的な内容(名前・値段)は対象にならない。
解説
この意味の「つける」は、ものに名前や価値を与えることを表しており、ものをあるものに付属した状態にするように、名前や価値をあるものに一致させてそのものの一部とするという点で、ものを別のものに添えて付属させることを表す語義2と類似している。一方で、付随させるものは<名前>や<価値>などの形のないものであり、この点では語義2の物理的な付属とは異なる。


9.付与(意見)他動詞上級
表記付ける
人が、物事に否定的な意見を与える。
文型
<人>が<物事>に<意見>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
なにかと理由を付けて誘いを断る。
せっかく作った料理にケチを付けられた
彼には私の行動に文句をつける筋合いはない。
プレゼントに難癖をつけるなんて、最低です。
見知らぬ人が言いがかりをつけてきた。
クライアントがあれこれ注文をつけてくる。
コロケーション
<意見>を
文句、注文、クレーム、けち、いちゃもん、言いがかり、因縁
<物事>に
料理、プレゼント、行動、人
<様態>
なにかと、いろいろと、すぐに、あれこれ、いちいち
解説
この意味の「つける」は、ある物事に意見を与えることを表しており、抽象的なものを付与するという点で、あるものに名前や価値を与えることを表す語義8と同様である。一方で、語義8の<名前>や<価値>のように、与えるものが別のものの一部となることは表しておらず、与えるという点にのみ焦点が当たっている。
誤用解説
この「つける」は、典型的にはマイナスの見解を付与することを表す。
 議会では数名の議員が法案に反対意見を付けていた。
 議会では数名の議員が法案に賛成意見を付けていた。
類義語・反義語
類義語言う(文句を言う)、あげる(クレームをあげる)、出す(意見を出す)
反義語


10.停止(乗り物)他動詞上級
表記付ける、着ける
人が乗り物を移動させて、ある場所に止める。
文型
<人>が<乗り物>を<場所>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
車をここにつけるな
駅の正面にタクシーをつけさせた
空港ではどこに車を付けたらよいのかわからない。
足が悪い母のためにいつも玄関前に車をつけている。
信号待ちで止まっている友達を見つけたので、バイクを横につけて挨拶をした。
車が正面玄関につけられると、建物から有名女優が颯爽と出てきて乗り込んだ。
コロケーション
<乗り物>を
車、タクシー、船、バイク
<場所>に
入口、玄関、岸、ホテル
<様態>
ぴったり(と)、すぐ
非共起例
<乗り物>を
 店の前にをつける。
 店の前にをつける。
この意味の「つける」では、生物をある場所につないで留めておく際にも用いることができるが、その場合でも、乗り物とみなすことのできる生物に限られる。
解説
この意味の「つける」は、乗り物をある場所(典型的には人が乗り降りする場所)に止めることを表しており、これは、あるものを別のものに接した状態にするという点で語義1と類似している。一方でこの意味は、人が乗り物を移動させてある場所で止めることを表しており、この点は語義1と異なる。
類義語・反義語
類義語停める、寄せる
反義語


11.停止(位置)他動詞上級
表記付ける
人・馬・乗り物が、レースなどである位置に身を置く。
文型
<人・馬・乗り物>が<位置>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
レース前半は速い馬の後ろに付け、後半で一気に追い抜く。
必死で走ってなんとか二位につけ、そのままゴールした。
ゴール直前で、後ろに付けていた人に抜かれてしまった。
石川選手は二日連続で好位置につけている。
前の車が遅いからといって、後ろにぴったりとつけてプレッシャーを与えるのは良くない。
「今回のレースでの勝因は何ですか」「スタートが良く、いち早くいいポジションにつけられたことです」
コロケーション
<位置>に
① 空間:後ろ、位置
② 順位:好位置、ポジション、二位
<様態>
ぴったり(と)、なんとか、必死で
非共起例
<位置>に
 あのチームは下位につけている。
 あのチームは上位につけている。
順位などの抽象的な位置について述べる場合、典型的には「上位」、「好位置」、「良いポジション」のように、<好ましい位置>に身を置くことを表す。
解説
この意味の「つける」は、主体である人・馬・乗り物がある位置に身を置くことを表している。これは、ものをある場所に置くという点で、語義10と同様である。一方で、語義10は、人が乗り物を移動させてある場所に置く(停める)ことを表すが、語義11では、人などの主体が主体自身をある場所に置くという点で異なる。ヲ格は主体自身であり、あえて言えば「自身を」のようになるが、ヲ格が現れることはなく、自動詞的に用いられる。なお、この意味の「つける」は、「人の後ろにつける」のように実際の空間における位置について述べる場合にも、「二位につける」「好位置につける」のように順位などの抽象的な位置について述べる場合にも用いられる。


12.定着(仕事・役目)他動詞中級★★
表記付ける、就ける、即ける
人が、ある人を仕事・役目にあてがう。
文型
<人>が<人>を<仕事・役目>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
強力な助っ人を味方に付けた
この会社では、新人を先輩の補佐につけることになっている。
才能を持つ者を、それに適した任務につけることが重要だ。
適性のない人物が管理職につけられることになり、皆不安になった。
自分を今のポストに就けてくれた上司が退職した。
あの会社は実績のある人間をそれなりの地位に就けている。
コロケーション
<仕事>に
仕事、任務
<地位>に
職、地位、ポスト、座、ポジション
<役目>に
味方、サポート、アシスタント、補佐
<様態>
すぐ、ようやく、初めて、再び、いずれ
非共起例
<役目>に
 彼を社長に就ける。
 彼を社長職[社長のポスト]に就ける。
具体的な役職名は不可。
解説
この意味の「つける」は、人をある仕事・地位・役目に関与させることを表しており、ものをある場所に置くという点で語義10と類似しているが、語義10は乗り物をある場所に置くことを表す一方で、語義12は人をある状態に置くことを表している。
類義語・反義語
類義語当てる(任務に当てる)
反義語


13.決着(物事)他動詞中級★★
表記付ける
人が物事を最終段階に到達させる。
文型
<人>が<物事>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
自分のしたことは自分で始末を付けなさい
いいかげん決着をつけよう
納得するまで追求し、白黒をはっきりつけたい
やるべきことに優先順位が付けられた
候補者の中で、狙いをつけた人物に連絡をする。
どうやって気持ちに折り合いを付けたら良いのかわからない。
コロケーション
<物事>を
① 結末:決着、勝負、落ち、始末、けり、折り合い、落とし前
② 整理:整理、片、収拾、収まり
③ その他:話、調べ、説明、都合、段取り、けじめ、くぎり
<様態>
① いいかげん、すぐ、すでに、ようやく、やっと、はっきり
② (「~ない」の形で)まだ、まったく、なかなか、全然
<方法>で
話し合い、裁判、多数決
解説
この意味の「つける」は、物事を最終段階に到達させることを表しており、ものを進めてある位置で止めるという点で、乗り物を移動させてある場所で停めることを表す語義11と類似している。一方で、語義11は乗り物の物理的な停止であるのに対して、語義13は物事を最終段階に到達させてその進行を止めるという抽象的な意味を表すという点で異なる。
類義語・反義語
類義語決める(勝敗[順位]を決める)、終える(話を終える)
反義語


14.決定(思考・感情)他動詞中級★★
表記付ける
人が思考・感情を最終段階に到達させる。
文型
<人>が<思考・感情>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
借金返済のめどを付けたい
しっかり公私の区別をつけなさい
理不尽な上司に従うべきか、自分では判断をつけられない。
この病気は診断をつけるのが難しい。
あの選手は監督に見切りを付けられてチームを去った。
見通しを付けずに調査を進めていくと、時間を無駄にしてしまうことになる。
stairsその言葉だけで見当をつけるのは難しいですね。
コロケーション
<思考>を
① 予想:見当、想像、察し、予想、予測、見通し、目星、当たり
② 判断:区別、見分け、判断、診断
<感情>を
決心、諦め、踏ん切り、見切り
<様態>
① すぐ、すでに、ようやく、やっと、だいたい、そろそろ、早々に
② (「~ない」の形で)まだ、まったく、なかなか、全然
解説
この意味の「つける」は、思考・感情を最終段階に到達させることを表しており、物事を最終段階に到達させることを表す語義13と類似しているが、語義14では物事が思考・感情に特定されている。
誤用解説
思考・感情のなかでも、「判断」、「予測」、「諦め」、「見切り」など、思考・感情の推移を経て何らかの時点でその推移を止めるものについて用いられるため、「意志をつける」、「期待をつける」などのように用いることはできない。
類義語・反義語
類義語立てる(見通し[予測]を立てる)、固める(決心を固める)
反義語


15.尾行他動詞初級★★★
表記付ける
人が人を尾行する。
文型
<人>が<人・乗り物>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
警察が犯人を付ける
探偵に夫の後を付けさせた
被害者は銀行で現金を引き出した後、犯人に付けられて襲われた。
パトカーが不審車の後を付けている。
さっきから誰かに付けられている。
その客はタクシーに乗り込むなり「前の車を付けてください」と言った。
コロケーション
<人>を
犯人、容疑者、夫、妻、女性
<乗り物>を
車、不審車
<手段>で
車、バイク、徒歩、タクシー
解説
この意味の「つける」は、対象者の行動を探ったり監視したりするために、気付かれないように後を追うことを表す。この意味は、ものと離れない状態にするという点で、ものを別のものに接した状態にすることを表す語義1と同様だが、語義1のように二つのものが接することはなく、むしろある程度距離をとりつつそれ以上は離れないようにすることを表しており、両者は異なる。
誤用解説
この意味の「つける」は、見失わない程度の距離を保ちつつも離れずにいられる場合にのみ用いられ、すぐに離れて見失ってしまう可能性のある対象と用いることはできない。
 おかしな動きをする虫を付けた。
 飛行機をつけた。
類義語・反義語
類義語尾行する、追う
反義語


16.補佐他動詞中級★★
表記付ける
人が、ある人を別の人のそばに置いて助けさせる。
文型
<人>が<人>を<人>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
要人に護衛をつける
息子に近所の大学生を家庭教師としてつける
現地の言葉が分からないので通訳を付けよう
コンサルタントを付けて社員教育を行う。
海外出張のときは英語を話せるガイドを付けてもらう。
裁判になった場合、お金がない被告人には国選弁護人を付けなければならない。
コロケーション
<人>を
通訳、スポンサー、母親、スタッフ、護衛、保証人、介助
<人>に
子供、客、選手、一人一人
<役割>として
味方、護衛、家庭教師、保証人、アシスタント、補佐
<様態>
ちゃんと、すでに
<頻度>
毎回、いつも、時々
解説
この意味の「つける」は、ある人を別の人の側に置いて、その人の補助をさせることを表しており、対象の側にいることを表す語義15と、目的と手段の関係にあると考えられる。つまり、ある人から離れない状態にする(語義15)ことで、その人を助けるという目的の意味を表している。なお、語義15では主体自身を対象から離れない状態にすることを表すが、語義16では主体が対象となる人を別の人から離れない状態にすることを表しており、この点でも異なる。


17.点火他動詞初級★★★
表記点ける
人が火・あかりをともす。
文型
<人>が<火・あかり>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
廊下の電気をつける
夜だったので、停車のために尾灯を点けた
たばこに火がつけられた
彼はろうそくに火を点けている。
暗くなってきたのでろうそくを点けさせた
あの会社の倉庫は、くびにした社員に火を点けられて燃えてしまった。
コロケーション
<火>を
<あかり>を
照明、明かり、電気、ランプ、電灯、常夜灯
<もの>に
たばこ、ろうそく、薪、暖炉、ランプ
<道具>で
ライター、マッチ
非共起例
<火>を
 家にを点ける。
 家にを点ける。
「炎」は「火」に含まれるが、「火」の中でも特に気体が燃焼している状態を表す。そのため、ものに火を接した状態にしてそのものに火をともすことを表すのに「炎」は用いられない。
解説
この意味の「つける」は、火をものに接した状態にしてそのものに火をともすことを表しており、あるものを別のものに接した状態にすることを表す語義1との類似性が認められる。また、「電気」、「ランプ」など、実際に火をともさないものもあるが、これらも火がともったように明るくなるため、そのような状態にすることを「つける」で表すことができる。例えばランプには実際に火をともす引火式のオイルランプとその形態を模した電気ランプがあり、その両者に「つける」を用いることができる。
また、この「つける」は、対象に<火>だけでなく、それと隣接する<火を生じさせるもの>(ライターやマッチ)や<火がともるもの>(ろうそくや上述のランプなど)をとることもできる。
 マッチで火を点ける。
 マッチを点ける。
 ろうそくに火を点ける。
 ろうそくを点ける。
類義語・反義語
類義語ともす
反義語消す


18.起動他動詞中級★★
表記点ける
人が機械類を起動させる。
文型
<人>が<機械類>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
家に帰るとまずテレビを点ける
教室が暑かったので、エアコンがつけられた
換気扇をつけて空気を入れ替えた。
緊急時にはラジオをつけてください。
夫にヒーターをつけられて寝苦しかった。
床暖房を点けていればストーブは必要ない。
コロケーション
<機械類>を
電源、暖房、換気扇、ストーブ、テレビ、モニター、ラジオ
<様態>
すぐ(に)、さっそく、まず、常に
解説
この意味の「つける」は、機械類を起動させることを表しているが、これは、火をものに接した状態にしてそのものに火をともすこと、そこからさらに、電気を起動させて火がともるように明かりがともる状態にすることを表す語義17からの拡張と考えられる。つまり、語義17と語義18は、電気を起動させるという点で同様である。
誤用解説
この「つける」は、すべての機械類に用いることができるのではなく、一般に、起動時に明かりや温度変化を生じさせることが確認できる機械類に用いられる。
 テレビをつける
 暖房をつける
 をつける。
類義語・反義語
類義語入れる(電源[暖房]を入れる)
反義語消す、切る


19.痕跡他動詞初級★★★
表記付ける
人がものに物事の痕跡を残す。
文型
<人>が<もの>に<痕跡>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
彫刻刀で切り込んで木に溝を付ける
シャツに染みを付けてしまった。
誰も歩いていない真新しい雪に足跡を付けて歩くのが好きだ。
蒸かし終えた饅頭は焼印を付けてから店頭に並べる。
リスト上のいくつかの項目にチェックが付けられた
「どうして機嫌が悪いの」「買ったばかりの車に傷をつけられたの」
コロケーション
<痕跡>を
傷、跡、染み、汚れ、指紋、折り目、焦げ目、溝、印、チェック、丸、マーク
<もの>に
車、紙、シート、服、床、体
<様態>
深く、はっきり、べったり、くっきり、軽く、まるく、大きく
<道具>で
ナイフ、カッター、鉛筆、ペン、マーカー
解説
この「つける」は、あるものを別のものに接した状態にした結果その痕跡を残すという意味を表している。したがって語義19は、あるものを別のものに接した状態にすることを表す語義1の結果として生じる意味である。
誤用解説
この「つける」は、ものに別のものを接触させた結果、そのものに痕跡を残すことを表すため、何らかのものに付着していない跡については用いることはできない。
 ジューサーに付けたりんごの搾りかすは捨ててしまおう。
 ジューサーに残ったりんごの搾りかすは捨ててしまおう。
類義語・反義語
類義語残す
反義語消す


20.記録他動詞上級
表記付ける
人が記録を残す。
文型
<人>が<記録>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
家計簿をつけるのは面倒だ。
今日から毎日日記を付けよう
部下に帳簿を付けさせる
先生は毎朝必ず出席簿を付けている
「田中さんはどこ」「事務所で業務日誌をつけているよ」
夏休み中は朝顔の観察記録をつけなければならない。
stairs昔は手書きで業務日誌をつけてたけど、今は何でもパソコンだね。
コロケーション
<記録>を
日記、日誌、家計簿、出席簿、帳簿、ノート
<頻度>
毎日、時々、たまに
解説
この「つける」は、記録を残すことを表し、痕跡を残すという点で語義19と同様であるが、語義19は「帳簿に丸[ばつ、チェック]をつける」のようにヲ格に(書くという行為)の痕跡自体を取り、痕跡を残す対象は二格に現れるのに対して、語義20のヲ格は「日記[帳簿、ノート]をつける」のように痕跡を残す対象をとる。
誤用解説
この意味の「つける」は、記録を取ることを目的として書いて痕跡を残すことを表すため、同様に何かをある場所に書く場合でも、以下のように「壁を付ける」とは言えない。
 壁に印をつける。(語義19)
 壁を付ける。(語義20)
 帳簿に印をつける。(語義19)
 帳簿を付ける。(語義20)
類義語・反義語
類義語書く(日記を書く)、とる(ノートをとる)
反義語


21.接着(液・粉末)他動詞初級★★★
表記付ける
人が、ものを別のものの表面にまとわせる。
文型
<人>が<もの>を<もの>につける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
魚に片栗粉、卵、小麦粉を順に付けて揚げた。
傷口に薬を付けておきなさい。
「今日は顔色が良くないね」「口紅を付けていないからかな」
しょうゆを付けすぎるのは体によくないよ。
化粧品売り場の店員に、限定色だと言って変な色の口紅を付けられた
ファンデーションが浮かないように、下地を付けたら一度ティッシュでおさえます。
コロケーション
<もの>を
① 調味料:しょうゆ、ケチャップ、みそ、小麦粉
② 化粧品:ファンデーション、リップ、口紅、下地、頬紅、香水、ワックス
③ 薬品:薬、軟膏、クリーム、ローション
<もの>に
① 食材:肉、魚、刺身、餃子
② 身体:顔、頬、傷口、手、体
<様態>
しっかり、軽く、きちんと、ちゃんと、薄く、べったり、たっぷり
解説
この意味の「つける」は、あるものを別のものの表面にまとわせることを表し、あるものを別のものの表面に接した状態にするという点で語義1と同様である。一方で、この意味で「つける」のは液状や粉末状のものであり、それを塗ったりかけたりまぶしたりすることで、対象となるもののある程度の範囲に接した状態にするという点で語義1とは異なる。
類義語・反義語
類義語塗る(ファンデーション[軟膏]を塗る)、かける(しょうゆをかける)、まぶす(小麦粉をまぶす)
反義語落とす(ファンデーション[小麦粉]を落とす)


22.意識他動詞上級
表記付ける
人が物事に意識・感覚を働かせる。
文型
<人>が<物事>に<意識・感覚>をつける
文法
受身尊敬使役意思継続結果・完了
例文
生活習慣病には気をつけましょう
「それでは失礼します」「お気をつけて
子供たちには、言葉遣いに気をつけさせよう。
今度、私が今目を付けている歌手のライブがある。
授業中友だちと話していたら先生に目を付けられた
「今回なぜあの選手に目を付けられたのですか」「彼は人一倍練習しているからです」
stairsでも気をつけてね。
コロケーション
<意識・感覚>を
気、目
<物事>に
マナー、生活、体、食べ物、健康、体調、選手、人
<様態>
① (気を付ける):十分に、くれぐれも、もっと、特に
② (目をつける):すぐに、すでに
解説
この意味の「つける」は、意識・感覚をある物事に対して働かせることを表すが、これには、ものを別のものに接する状態にすることを表す語義1との類似性が認められる。つまり、語義1では、「壁に手を付ける」という場合、壁の方向に手を動かして、手を壁から離れない状態にすることを表すが、これと同様に、「新人歌手に目を付ける」という場合、新人歌手に意識を向けて、そこから離れない状態にすることを表している。
誤用解説
この意味の「つける」は意識・感覚を表す「気」と「目」のみをヲ格にとることができ、その他の意識・感覚を表す語と用いることはできない。
 新人歌手にを付けている。
 新人歌手にを付けている。
 マナーにを付けろ。
 マナーに意識を付けろ。
類義語・反義語
類義語
反義語抜く(気を抜く)、離す(目を離す)


つけるの全体解説 各語義の解説をご覧ください。
























▶全例文を聞く
<もの>を
ウエストを細くしたい場合は、体をひねる運動とを胸に付ける運動が効果的です。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 健康、病気、ダイエット)
雪印食品の関西ミートセンターで昨年9月、北海道産牛肉30kgに熊本産のラベルを付けて出荷していたことが発覚し、農水省はJAS法違反の疑いで同センターの立ち入り検査を始めた。
(地上, 2002, 農林水産)
<道具>で
建物本体にバルコニーを付けたら、今度はそれぞれの上部に木工用ボンドで屋根を付けます。
(紀陸幸子著 『誰でもできる住まいの模型』, 1997, 527)
<もの>に
登録の鑑札は、必ず首輪に付けてください
(広報とまこまい, 2008, 北海道)
<物事>を
裁判で慰謝料が決まると、利息を付けて一括支払いが原則です。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 法律、消費者問題)
目的のファイルを見つけるコツは、複数の条件を付けて検索することです。
(エディ・フォア著 『目からウロコのパソコン楽ちんワザ』, 2001, 548)
<装身具>を
件の私の友人の娘は、アメリカに住んでいた頃、髪を編み上げ、綺麗な髪飾りを沢山付けて、私の目には、まるで小さな女王様のように見えた。
(山田詠美著 『エイミー・セッズ』, 1999, 914)
<人・生き物の体>に
脇を通るとき、男にいつものような強いコロンの匂いはしなかったが、にピアスを付けていることに初めて気づいた。
(中村邦生著 『月の川を渡る』, 2004, 913)
<もの>を
筋トレや、有酸素運動は筋肉を付けてくれるので、基礎代謝があがります。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 健康、病気、ダイエット)
<習慣>を
毎日少しずつ勉強する習慣を付けることが、大切と考えます。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 数学、サイエンス)
一度作成したファイルは、不意なパソコンのトラブルに備えてマメに上書き保存するを付けておきましょう。
(相沢祐介,中山一弘,石原裕共著 『パソコンはじめの一歩』, 2004, )
<性質>を
犬のしつけ方とかテクニックはもちろん大切ですが、基本的な知識を身に付けて下さい。
(Yahoo!ブログ, 2008, ペット、動物)
こうして榎本武揚は明治期における超一流の国際感覚を身に付けた人物になったのであった。
松山弘志編・著 『百五十九人の大臣』, 2001, 312)
<力>を
厳しい冬に向かって株を充実させ、抵抗力を付ける季節です。
(皆川清彦著 『よくわかる観葉植物』, 1991, 627)
子どもたちが、健康で安全に生活できる能力を身に付けることは、豊かな人間性をはぐくむために極めて重要です。
広報とまこまい, 2008, 北海道)
<もの>に
手話の基本的な知識や技術をに付け、聴覚障害者と楽しく交流しませんか。
(広報紙, 2008, 兵庫県)
<場所>で
ですから「理科教育を…」と考えたこともありましたが,小学生に学校で一番身に付けさせたいことを考えたとき,一番先に思ったことは道徳性でした。
(伊藤啓一,名古屋グループ著 『統合的ショート・プログラムの展開』, 2002, 375)
<状態・作用>を
強調したい写真は大きく、そうでない写真は中程度や小さいサイズにして強弱を付けてみます。
(萩野矢慶記写真・文 『海外旅行の写し方』, 1999, 743)
<手段>で
後は香辛料を入れてで味を付けます。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 料理、グルメ、レシピ)
<ラベル>を
なんで最近の親は子供に珍しい名前を付けたがるのですか?
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
彼は、そのアルバムに『新たなる香辛料を求めて』というタイトルを付けた。
(Weeklyぴあ, 2004, 一般)
<価値>を
この人物に対しても、あなたはずいぶん低い評価を付けていますね。
(塩野七生著 『ローマから日本が見える』, 2005, 232)
<人・生き物・もの>に
ここでは、「デジタルカメラ」「パソコン」「ハードディスク」の三種類の商品に「1」「2」「3」という品番を付けて、その品番を検索して商品名と単価が入力されるようにします。
( 『Excel&Word 2002最速マスター』, 2001, 007)
<意見>を
帰宅ラッシュで苛立っている乗客に、「なんだよ」とケチを付けられても、じっと耐えてつり革や手摺りをギュッと握り、プレゼントの花をかばっていた。
(三橋一廣著 『愛のひとしずく』, 2004, 913)
そういう人は芝居の書割の富士山でも、その形が実物と違うと言って文句を付けるかも知れない。
(由良三郎著 『ミステリーを科学したら』, 1991, 914)
<物事>に
「職人」さんは、自分の作品に対して自信をもっており、客から、自分のやり方や作品に注文を付けられるのを極端に嫌います。
(Yahoo!知恵袋, 2005, Yahoo!オークション)
<様態>
自分の彼女に対して髪型をストレートにして欲しいとか、黒くして欲しいとかいろいろ注文を付けるのはタブーですか?
Yahoo!知恵袋, 2005, 恋愛相談、人間関係の悩み)
<乗り物>を
を青紫堂の前に付けると、冴葉は扉の前に立った。
(秋月涼介著 『紅玉の火蜥蜴』, 2004, 913)
<位置>に
注目のジャパンBチームは、序盤2位に付けるものの、3分過ぎのピットミスで大幅に後退。
(ラジコンマガジン, 2004, レジャー/趣味)
<仕事>に
その頃、私は定職に付けず、予備校講師やら文筆業やら、様々な仕事を掛け持ちしていた。
(真宗大谷派ハンセン病問題に関する懇談会編 『いま、共なる歩みを』, 2003, 498)
<地位>に
いまでは自転車を持っていないからに付けないなどということはあり得ないが、かつてはそういった時代もあった。
(望月照彦著 『都市民俗学』, 1990, 361)
<役目>に
逆に言えば、対テロ戦においては如何に一般大衆を味方に付けることができるかが、勝敗の分かれ目とも言えます。
(太田文雄著 『「情報」と国家戦略』, 2005, 391)
<物事>を
いよいよ決着を付けるときがきたようだ。
(Yahoo!ブログ, 2008, 趣味)
そして、彼の事をさほど恋しく想わなかったり、離れてみても、彼氏より振ってしまった昔の男性ばかりを想うようでしたら、その時は、きっぱりケジメを付けるべきだと思います。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 恋愛相談、人間関係の悩み)
<思考>を
あらかじめ情報をある程度入手して仮説を立てておくことで,その後の検査結果について見当を付けることができる.
(西尾正輝著 『標準ディサースリア検査』, 2004, 496)
ガイドブックで前以って当たりを付けておいたペンションへ電話すると、予想通り空室があった。
(高塚俊男著 『定年バンザイ!熟年男のヨーロッパ(中欧)一人旅』, 2001, 293)
<感情>を
実際にはカエサルは、とうにアントニウスの能力に見切りを付けていたのですが、本人はそれにさえ気付かない。
(塩野七生著 『ローマから日本が見える』, 2005, 232)
<乗り物>を
「前のを尾けて」
(山村美紗著 『不倫家族殺人事件』, 1989, 913)
<人>を
ロレンツォは、コジモに非常に可愛がられ、小さな頃から優秀な家庭教師を付けられ、いろいろな芸術家や将軍と交わって、教養や政治力をつけたといわれています。
(藤本ひとみ著 『藤本ひとみのラディカル英雄伝』, 1993, 209)
<火>を
好きな絵の前ではタバコにを付けて、じっくり絵を眺めた。
(Yahoo!ブログ, 2008, 環境問題)
<あかり>を
空港では命令によって夜間照明を付けておらず、また飛行機も滑走灯を付けようとしなかったため、滑走中に右翼を滑走路脇に止まっていた給油車のタンクの蓋にぶつけ、羽の緑のライトのガラスと樹脂ガラスが砕けた。
(厳家祺,高皋著;辻康吾監訳 『文化大革命十年史』, 2002, 222)
<もの>に
それぞれの家庭から持ち寄った灯籠のろうそくに灯を付けて、人々は合掌して公園脇を流れる桜川に浮かべます。
(グラウンドワーク三島編 『三島アメニティ大百科』, 2001, 302)
<道具>で
私は煙草を一本取り出して、貴方の口にくわえさせると、ライターで火を付けました。
(嶽本野ばら著 『ミシン2/カサコ』, 2004, 913)
<機械類>を
はい、ご覧になってた方はご存知かと思いますが、テレビを付けた時には既に彼の出番は終っていました。
(Yahoo!ブログ, 2008, 趣味)
<痕跡>を
該当する欄に○印を付けてください(いくつでも結構です)。
(漁業白書, 1982, )
この成虫は、植物の葉の縁にを付けて、そこに一粒ずつ産卵します。
(生活協同組合コープこうべ商品検査センター編 『なんでやろ!商品110番』, 2002, 365)
<もの>に
たとえば、壁から突き出している針金1本も確実に検知できなと、クルマにキズを付けてしまうわけです。
(driver, 2001, 機械)
<道具>で
文書中の強調したい箇所や大切な箇所には、蛍光ペンでチェックを付けましょう。
(別冊宝島編集部編 『ワード2000使えるワザ124』, 2001, 582)
<記録>を
食事日記を付けて自分の食生活を振り返りましょう。
(広報あいづみさと, 2008, 福島県)
<もの>を
細長い紙に香水を付けて香りを確認する。
(NHK『誰もいない部屋』制作グループ編 『誰もいない部屋』, 2000, 699)
<意識・感覚>を
道幅が狭いので 車にを付けてください。
(Yahoo!知恵袋, 2005, 子育て、出産)
今日のランチは以前からを付けていたお店。
(Yahoo!ブログ, 2008, 趣味)
<物事>に
振り込め詐欺に気を付けて
(広報ひかり, 2008, 山口県)
<様態>
くれぐれも体調には気を付けてください。
(Yahoo!ブログ, 2008, Yahoo!ブログ)






























正座をするには、かかとの上にお尻を置き、足の親指と親指を軽くつけて、背筋を伸ばして座ります。
かつては、子どもに早起きの習慣をつけさせるために、夏休みの早朝にラジオ体操が行われました。
その言葉だけで見当をつけるのは難しいですね。
昔は手書きで業務日誌をつけてたけど、今は何でもパソコンだね。
でも気をつけてね。
手を付ける

意味
物事を始める
用例
新しい理事長は着任して早々に大学の予算改革に手を付けた
コーパスからの用例
現行の政治にほとんど手を付けられないまま、政党、政治家はもっとも卑しい利己的自己保身しかない(現代用語検定協会監修 『現代用語の基礎知識学習版』, 2000, )
意味
使い始める
用例
田中さんは会社の金に手を付けて解雇された。
コーパスからの用例
贅沢品に対する十割の関税もあり、国内のコレクションを差し押さえられたこともあって、フランスに残したコレクションに当分手を付けられない松方は、その保管を日置に依頼したのであった。 (石田修大著 『幻の美術館』, 1995, 707)
意味
目上の男が勢力下にいる女と関係を結ぶ
用例
課長は部下に手を付けて降格した。
コーパスからの用例
この大名は、同時代のこの地位の人物としては珍しく女性関係には潔癖で、正室阿久理のほかには手を付けた女がほとんどいない。 (堺屋太一著 『峠の群像』, 1982, 913)
付けが回る

意味
無理をしたり悪事を働いたりした報いを受ける
用例
今まで勉強をさぼっていたから付けが回ってきた
コーパスからの用例
ありとあらゆる少女文化が一斉に開花したこの時代は、しかし一方で昭和四十五年の万国博を境に日本の高度経済成長がピークを迎え、昭和四十六年のドルショック、昭和四十八年の石油ショック、あるいは公害病の訴訟で国の敗訴が相次ぐなど、高度成長のツケが一気に回ってきた時代でもあった。 (大塚英志編 『少女雑誌論』, 1991, 051)
尾ひれをつける

意味
話を誇張する
用例
週刊誌の芸能ネタは尾ひれを付けた話ばかりだ。
コーパスからの用例
それとなくかげに廻って加寿姫が左門を慰め、いたわると、主水はますます不快がり、英浦に尾鰭をつけて中傷した。 (杉本苑子著 『太閤さまの虎』, 1989, 913)
折り紙を付ける

意味
人物や物事が確かであると保証する
用例
そのレストランの料理には、多くの美食家が折り紙を付けたという。
コーパスからの用例
美食家プリア‐サヴァランがその著書『美味礼讃』の中で、もと薬剤師であり王室御用達のドボーヴ氏のチョコレートに折り紙をつけている。 (塚本有紀著 『パリ、女ひとりシェフ修業』, 2004, 596)
格好をつける

意味
体裁を整える
用例
僕たちは籍を入れてなんとか恰好を付けようとしたが、親は挙式にこだわった。
コーパスからの用例
「さっきの件は委せましたよ、一週聞以内に恰好をつけてくださいますね」 (船戸与一著 『血と夢』, 2001, 913)
意味
外形を良く見せる
用例
あそこでやたらと格好をつけて立っているのは誰だろう。
コーパスからの用例
英二が即答をしなかったのは、GMを焦らすというよりも、何事にも慎重な性格に由来している。 別に格好をつけているわけでもない。 英二としては正式な返事をする前に会長の花井、自販社長の章一郎、同会長の加藤の意見を聞き、自分の判断が間違っていないことを確認してから返事をしたかったのである。(佐藤正明著 『トヨタ・GM巨人たちの握手』, 2000, 537)
手に職を付ける

意味
専門的な技術を学ぶ
用例
今の時代、手に職を付けていないとやっていけない。
コーパスからの用例
しかし、そうしてぶじに成人し、手に職をつけた孤児の姿が見られたことは救いでした。 (阿部初枝著 『看護婦一年生』, 1988, )
金に糸目を付けない

意味
制限なくお金を使う
用例
あの社長は金に糸目を付けないことで有名だ。
コーパスからの用例
その代わり金はたくさん持っているから、本当に良いものならば金に糸目をつけずに買う。 (鎌田勝著 『鎌田勝の戦略的人材開発の考え方とその技法』, 2002, 336)
道を付ける

意味
それまで通じていなかった場所に新しく道を作る
用例
この山に道を付ける方法を考えなければならない。
コーパスからの用例
さらに皇帝はここから景勝地驪山まで道をつけて、甘泉宮を建造した。 (伊藤道治,江村治樹,岡本好古著 『覇者への道』, 1997, 282)
意味
未開拓の領域に入っていくための手掛かりを作る
用例
この本には近代化への道を付けた偉人たちが載っています。
コーパスからの用例
彼は、ヘミングウェイの言う「まことの才能」をもった人たちに道をつけてやる露払い的存在だった。(ジェフリー・S.ヤング著;日暮雅通訳 『スティーブ・ジョブズ』, 1989, 548)
複合動詞 V1

付け回す、付け足す、付け加える、付け入る、付け上がる
複合動詞 V2

くっつける、叩きつける、押し付ける、当て付ける、吹き付ける、叱りつける、言いつける、駆け付ける、呼び付ける、刻み付ける、嗅ぎつける、見つける、聞きつける、傷つける、照りつける、裏付ける、名付ける、植えつける
複合名詞

付け根、当て付け、日付、火付け役、お目付け役、着付け、打ってつけ、味付け、動機付け、裏付け、行きつけ、受付、貸付、片づけ
つける(2グループ)の活用 ▶活用を聞く
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ない形ない
~なかったなかった
ます形つけ
~ませんつけま
~ましたつけした
~ませんでしたつけまんでした
~ときるとき
ば形れば
意向形つけ
て形けて
た形けた
可能形つけらる (つける)
受身形つけら
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